名前
いまどき「名も無き花」なんか、アマゾンの奥地かボルネオの奥地、さもなくば雲南省の奥地にでもいかないとないわけです。
日本のそこらに生えている草なんか、古名にあだ名、地域名に和名、加えて学名があったりするわけですよ。先人というものは実に熱心に名前付けをしてくれております。「こんなものにまで!」といっそ思わされるほど、ほとんどすべてに誰かがつけた名前があります。その「言葉で世界のすべてを規定しよう」という強迫観念は空恐ろしい。
「空恐ろしい」といいつつ、結局自分が調べるときにも手がかりは先人が付けた名前。とにもかくにも写真同定して名前を調べる。何はともあれそれが最初。
耶蘇神は「はじめに言葉ありき」と言ったとか。まったくいけ好かない神だけれど、それだけは正しいかもしれません。
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