夏休み工作のおもひで
小学校のとき「滑車を使った工作」という夏休み工作の課題が出ました。
作ったのは「お菊井戸」。「番町皿屋敷」であります。小学生が工作に選ぶテーマかよ?
うちに井戸があったしなァ。しかも釣瓶があったんです。夏は畑のスイカを釣瓶のバケツに入れて、20mぐらい下の井戸水面に下ろして冷やしたりしたもんです。身近でした。
でもはるか下の水面は子供心に怖かった。「落ちたらやだなあ」とマジで思いました。その頃小学校の図書館で読んだ「番町皿屋敷」に強烈な印象を受けたんだな。
・・・・・・・・夜な夜な、井戸の底から這い上がってきて、「いちまーーーい、にまーーーーい、・・・・・・・・」と足りない皿の数を数える女。怖かったなあ。夜になるとうちの井戸からも声が聞こえるんじゃないかと思った。夜には井戸小屋のそばに近寄れなかった。まあ、それでなくても父方の実家は築150年以上のお化け屋敷だったんだけどね。
今すんでるここは、母方の家。井戸は無いけれど、今となっては自分ちの井戸が欲しいなあ。お金ができたら井戸を掘ろうかなあ。
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