椿屋敷のお客様

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2010年6月10日 (木)

銃刀法を切り裂くもの

100610 銃刀法じゃ「刃渡り15cm以上の刀、やり及びなぎなた、刃渡り5.5cm以上の剣及びあいくち」の所持は禁止されております。

でもねえ、鎌の刃渡りは普通18cmよ。そう考えてみりゃ怖いよねえ

鎌、鉈、包丁、そういう「生活に必要欠くべからざる刃物」は所持を許可せざるを得ない、ってところでしょうね。秀吉の刀狩の昔からそうだったわけで。百姓一揆とかじゃ、みんな大鎌か竹槍を構えてるもんねえ。もちろんその気になりゃあ充分以上に殺傷能力がある刃物ですわ。鎌なんかあのカーブが首に引っ掛けるのにいい塩梅で、下手なバタフライナイフなんかより殺傷能力高いと思います。ああ、そういや忍者の必殺の武器に「鎖鎌」なんてえのもあったな。

そういうものは日常的に身の回りにあるけれど「これで人間を殺傷しない」という暗黙の了解の下で使用されてるんだよね。頼りになるのは個々人の良識のみ。怖い話だわい。

よく犯罪の凶器に「スーパーで買った出刃包丁」だの「ホームセンターで買った鉈や鎌」だのが使われた、と聞いたときに感じるあのなんともいえない禍々しさ。それはみんなが暗黙裡に了承してるタブーを犯された事への禍々しさですね。「それで人殺しをしない、ってことにしてるからどこにでも置いてあるのに~~~!!!」という。

真の殺意の前には、四角四面の法など、全く無力でありますわい。まあ、できるだけ人の恨みを買わんように生きていくのが得策でありましょう。

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