椿屋敷のお客様

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2013年4月 6日 (土)

誰が飢えるのか

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「①関税撤廃、②ISD条項、③国民皆保険への介入・・・・」

TPPのむちゃくちゃぶりは、田舎にいても(田舎だからこそ)耳に入ってきます。アメリカにとって大事なのは上の3つでしょう。

「日本の農業を潰す」のはついでみたいなもんです。「一度ペシャンコに潰しといて、後はゆっくり兵糧攻め」

紀元前中国の兵法にすらある、古典的な戦略です。多少時間はかかりますが手間はかからずたいへん有効。人間は食べないわけにはいかんですから。

わからないのは、その戦略をかけられている側の危機感のなさです。

いや、鹿児島は全国有数の農業県、ぴりぴりぴりぴりしてます。おそらく他の九州・北海道など農業主体の地方は「なんだそりゃああ!!!」とひりひりするような危機感に覆われていることでしょう。

危機感がないのは、ほとんど農作物を作るすべを持たない都市に住む方々。「農業ばかり甘やかされてる。世界へ打って出る強い農業を!」・・・・・・・・・・って、ああた。

んなのんきなこと言ってると、今まで黙って都市に入れる作物を作っていたそこそこ規模以上の農家さんから潰れてっちゃうよ!!

あのね、うちみたいな自家用がほとんどの小さいとこはいいのよ。

たとえ悪魔のモンサント社が「自分とこ以外の種子の使用を禁ずる」とかぼっけな言いがかりをつけてきたって、季節がめぐれば種子は勝手に結実するんだから。それを使い続けるだけ。んで、自分ところが食べる分を細々と作り続けるだけ。飢えることはない。

問題は、耕す土地を1坪たりとも持たないのに「日本の農業は甘えてるから」という論調に乗せられて、大事な一次産業を売り渡してしまう人たち。

どうするの?兵糧攻めにされたら。

車もパソコンもスマホも、あるいは紙幣も株券も、煮ても焼いても食べることはできないよ。

飢えるのは誰ですか?

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