椿「白露錦」
「~錦」とか「~絞」とか呉服生地にちなんだ名前が多い椿・山茶花です。実際「これこのまま着物の柄にしたら素敵だよなあ」というような柄が多いです。といっても、着物は持ってってもなかなか着ることがなくなった昨今ですが・・・。帯の締め方は長く着ないと忘れます。やっぱ心がけて着にゃならん。タンスに食わせていてもしょうがない。
江戸の美意識が反映された柄と名前ですが、今時「錦織」を一般家庭で見ることができるのは、仏壇の敷物か晴れ着の帯ぐらいですもんね。キンキラのセンス嫌いではありません。むしろ「ここぞ」というときには必要。
「白露錦」も古い銘花で、江戸時代にはすでに知られています。白~淡桃色地に紅の吹きかけや小絞りが入ります。八重の抱え咲き。そこそこ具合の良い派手さです。筒しべか割しべ。中~大輪。花期は11月~4月。葉は楕円~菱状長楕円の中形。樹形は立性で生育は遅いです。1859年の「椿伊呂波名寄色附」という本にはすでに載っています。
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