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2006年7月28日 (金)

朝露

Nec_0019_13 昨日今日と畑の朝露がすごくて、スニーカーで入ると中までずっぽずっぽになるほどです。今日ももう一足乾してます。

夕方に夕立があって、朝方がひんやりして、結露するのにいい条件の日が続いたわけです。これぞ夏の日!!ですわ。(まっこち、こういう条件の土地が茶の葉をうまくするのにいいのですが、うちの茶はまだまだです。手入れをせねばならん。)

気象庁の発表では、100年前に比べて、年ごとの総降水量の変動幅が二倍になっているそうで。つまり、「去年の降水量と今年の降水量の差」が100年前に比べて二倍になっておるということです。こりゃ冷害さもなくんば旱魃パターンの気候ですわ。いわゆる天保の飢饉、享保の飢饉とかのときと一緒。やばいぞ―――。

もっとも地質学的な時間単位では、100年なんて針の先にも等しい短さです。20世紀ってのは「例外的に気候の安定した世紀だった」という説もあるほどでして。その前の長い長い500万年近くを生き延びてきた人類なので、何とかなるんじゃないかにゃあ、とも思いますです。

朝露ってのは万葉集の昔から「はかないもの」の例えにもされてきましたが、それこそが生命をはぐくむ現象だったりするわけで。

露を歌った在原業平の歌、

「白玉の何ぞと人の問いしとき 露と答へて消えなましものを」

というこれだって、若気の至りで御后候補を盗んで駆け落ちした業平が、その娘を娘の親に取り返されて悔しがっている歌とも取れるわけで。

ロマンティック以前にかなり生々しい歌でもあるのではないかと。

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