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2007年3月28日 (水)

クローバー増殖計画

Nec_0015_27 元来うちの庭と畑にはクローバーはなかったのですが、土を肥やしヤギを肥やすために、ご近所の自生のやつをモモ散歩の途中移植ゴテで掘り返しては畑に移植しています。

我ながら気の長い話です。

マメ科のクローバーは土地を肥やします。その上ヤギや牛に食べさせると乳の出がよくなるのです。まことに有益な植物であります。

ヨーロッパの伝統的農法に三圃制農業というのがあります。手持ちの土地を3つに分けて囲い、1.野菜や小麦などの作物、2.クローバーなどの牧草地、3・牛、馬、羊などの放牧地に使用し、それを順番に廻していくという手法の農業です。ヨーロッパ中世末期に開発されたこの農法こそが、生産性を飛躍的に拡大させ、その後のヨーロッパの発展を支えたのです。

というのもほとんどの作物には「連作障害」があり、同じ土地で同じ作物を作り続けると必ずその土地が痩せたり病気が入ったりしてしまうのです。三圃制農業はほとんど労せずしてしかもコストをかけずにこの問題を解決した画期的な農法でした。

その後化学肥料や農薬の発達で、この農法は時代遅れとされてしまったのです。しかし農業国フランスなどではこの農法のコスト安やリスクの少なさ(薬を使わない)のすばらしさが見直され復活しているそうです。日本の有機農法の基本の考え方もこれですよね。

まあ、うちの農園もささやかながら長く細く豊かに使いたい土地なので「散歩の途中にひっこやしてきた1株か2株のクローバーを三畝の畑に1、2箇所づつ植えていく」という、地道すぎる方法でも「何年か続けて必ずクローバーの牧草地に」したいと思うております。

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