椿屋敷のお客様

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2007年8月13日 (月)

フレーメン反応

Nec_0062_2 さらに嗅覚の話を。

「鼻の下を伸ばす」という言葉がありますが、ウマやヤギやウシの雄が文字通り「鼻の下を伸ばした」スケベ面をするときがあります。雌の尿の臭いをかいだときです。

いやもう、ほんとうにスケベそうなんだから。

鼻の下が伸びて唇がまくれあがって歯を見せて笑ってるみたいな顔になるの。生後半年にもならないボンボンくんも、最近みんなのオシッコを嗅いではスケベ面。ザーネン種の白くて貴族的な顔なだけに、その落差は愉快ですぞ。ボンボンくんには悪いけれど思わず笑う。

この反応はフレーメン反応というリッパな学術的名称があるんでございます。雌の尿のフェロモンを嗅いで発情してるかどうか確認しようとしてるらしいです。うむ、やっぱスケベがらみ。彼らにはヤコブソン器官という嗅覚器官があって、この顔をするとその器官に空気が送り込めるのだそうな。

人間の雄はヤコブソン器官が退化してしまい「臭いを嗅いで発情を確認」などというしゃれた真似ができなくなってしまいました。―――――ということなんだけど、この器官をまだ持ってる人間の雄、いるんじゃないの?「鼻の下を伸ばす」という慣用句が今に至るまで残っているのは、フレーメン反応する人間の雄が少数ながら存在するからではないですかね?こういう顔する男、見たことあるもん。

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