胡蝶の夢
大きなモンキアゲハが目の前をふらふらと飛んできて、花に止まったのですかさず携帯のシャッターを切りました。この手の飛ぶ昆虫をそのまま写真に撮ることは、わたくしにとって至難の業。ラッキーでありましたよ。
しかし蝶というのは派手な昆虫であります。目立つよなあ。成虫のみでなく幼虫もかなりインパクトが強く「蝶ってきれい」と思っていても、その幼虫を見たら「ぎぇえ!」と悲鳴を上げる方は多いかも。
中国の思想家荘子が「胡蝶の夢」という話を書いてます。「荘子が夢の中で蝶になってそこらを遊び飛び回ったが、目が覚めたら荘子だった。でも荘子が蝶になった夢を見ているのか、蝶が荘子になった夢を見ているのか、どちらも似たようなもの」という内容。
この説話も蝶だから格好がつくわけで、ハエとか蜂とかセミとかカメムシとかじゃなんとも話にならないんじゃ?ちゅうか、どの蝶も蝶である限りはかなりインパクトのある幼虫時代を経ているわけだけれど、ひょっとしてそのこと考えに入れてないんじゃ?
荘子は好きな思想家だけれども。
でも思うのです。中国ってやはり戦国の昔から都市化された社会で、徹頭徹尾人間にしか興味がない社会なのだろうと。だから諸子百家って、あまり自然観察はしてないような気が・・・・・。
荘子さん、なったのが成虫の蝶でよかった。親じゃなくて幼虫の方だったらカフカのアレみたいで・・・
あの中国の途方も無い環境破壊も、人間にしか興味がない故でしょうか。
投稿: しまねこ | 2007年9月28日 (金) 21時56分
そうそう、幼虫だったらカフカのアレですよ。ぜんぜん意味が違ってきますよね~。
中国の環境破壊には、人間にしか興味ない漢人の性質がもろに反映されていると思います。
投稿: 春 | 2007年9月30日 (日) 19時08分