雉の使い
朝、藪になったところ(情けない)を掻き分けて入ると、いきなり「ケーーーーンケケケケ!!!!」と大騒ぎ。鼻先をかすめてバタバタと逃げていきます。
そりゃあ、君も驚くだろうがこっちの心臓にも悪いっつうの。
雉ってのは大昔から日本にいた鳥らしく、古事記にも何回か出てきます。アマノワカヒコがオオクニヌシのところに「国を渡せ」と交渉に行きながら懐柔されて音沙汰なしになったとき、高天原が使わしたのは「キジノナキメ」。なんと雉が使者でした。うるさそう。
案の定キジノナキメはアマワカヒコのうちの門のそばの木の上で鳴きまくり、アマワカヒコに射殺されています。「雉も鳴かずば撃たれまい」ってことか。
真理だ。
でも、雉を殺した矢はそのまま高天原に届いて、その矢が投げ返されてアマワカヒコの胸に当たって死んじゃうんだよね。「因果応報」。これも真理だ。
何はともあれ昔から雉はそれほどたくさんいたってことです。でも、いくら山の中とはいえ、うちの庭先なんかをうろうろしてて大丈夫なんだろうか?無事に繁殖してくれることを心から祈ります。
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