椿屋敷のお客様

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2008年4月29日 (火)

いつの間にか生えてきたもの・その4

Nec_0020_2 よく玄関に植えられている(『難を転ずる』という縁起物だし)南天の木は、もともと野生の状態では山の中の大きな木の根元にへばりつくように生えています。それでもってある程度日陰である程度日が差さないとダメなの。

そういう日照条件とか、湿度とか、野生の植物はたいへん気難しいものです。動物だってある程度飼いならされた歴史のある動物より、野生動物を飼うほうが格段に難しいでしょ?

植物もそれと同じなの。野生で生えているものを移植して野生状態と同じように繁茂させるのはとてもとても難しいのです。だから「採ってはいけない」とされている植物を、山や野から採って帰るのはほんとにナンセンス。そのままにしてるより何百倍も何千倍も手間がかかるというものです。

さて、南天ですが、今必死に藪払いをしている椿の林に自生してました。南天や万両、千両といった植物も、実をよく鳥が食べて糞にして撒き散らしてくれます。よって思いもよらないところに生えてくるものなのです。

まあ、ここに生えてきてもなあ、役にはちっとも立たないんだけれどなあ。でもこの世のほとんどの植物ってのはそんなもんでしょ。少なくとも光合成をして二酸化炭素を減らしてくれてるという大働きはしてるわけだし。「難も転じて」くれるわけだから・・・・・。などといいつつほっといてあります。椿の林の南天。

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