椿屋敷のお客様

住まい・インテリア Feed

2005年9月25日 (日)

移動式鶏小屋

Nec_0031 うちの鶏小屋は移動式であります。庭や畑の中で「ここ、草が生えてきたな」と思うところに、鶏小屋ごと地鶏くんとその奥様方を移動させるのであります。草を求めてさすらう、モンゴル人のテントの如しです。100円ショップで台所用のワイヤー金網をたくさん買ってきて、ジョイントでつなぎ、木枠で強化し、天井に亀甲金網を張っただけ。総額¥2500ちょっと。

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これが、便利なのでありますよ。なにせ、地鶏様ご一家は、卵製造機であるとともに、草取り部隊でもあり、生ゴミ処理機でもあり、しかも鶏糞堆肥製造機、かつ目覚し時計なのでもありますからして。鶏小屋が通った後はぺんぺん草も生えておりません。しかし、土はよおお―肥えております。もうほこほこ柔らかくて黒くて見た目から違います。そりゃもう、地鶏様ご一家が実に熱心に土を強力なキック力で掘り返し、自分の糞や生ゴミを細かく粉砕して混ぜ込んでくれるので。

「地鶏」とはようゆうたもんじゃ、と思います。ご一家は本当に地面が好きなのです。掘り返した土を羽の隅々まで浴びて日光浴をするときの幸せそうな顔。うちの土地が労せずして肥え、わたくしも幸せでございます。

もうすこし数が増えたら、完璧な放し飼いにしたいものです。そのためにはワンコを本格的に牧鶏犬としてしこまねば。

2005年8月22日 (月)

屋敷神

003 マンションには住めない。気密性の高い設計の住宅もだめだ。「エアコンがだめ」「地面をいじらないと落ち着かない」「高所恐怖症」いろいろあるが一番の理由は「散らすから」。大阪で何年か公団4階の2DKに住んでいた。妹に「ここは豚小屋か?」と言われたほど荒れた。やれ恥ずかしや恥ずかしや。

とほほほ・・・

美意識が欠如していたのである。そう、美意識。「仏壇そうじ」の項目でも書いたが、わたしに信仰心はない。あるのは「カッコいいか?美しいか?気持ちいいか?」である。なかでも「エホバ」や「アッラー」など一神教を信じることは一生ない。肌に合わない。気持ち悪い。しかし、「水神」や「屋敷神(鹿児島で言うところのウッガンさあ)」や「便所神」など日本古来の八百万の神々は、信じないまでも居てくれたほうが都合がいいし、気持ちいい。カッコいいとすら思う。「正月には屋敷の神さあが床の間に来やったっで、そうじをせんな。」とか「井戸の周りは水神さあが居られるとこやったっでキレイにしっせえ塩を盛れ。」とか「東北の犬走りは疫病神さんが通っごわっで、キレイにしっせえ湿らすんな」と言われると、ただただ「清潔が大事よ」と言われるより、ぐうたらなくせに能書きたれのわたしには説得力がある。椿屋敷はその能書きに(わたしにしてはでき得る限り)そってそうじをしている。「どこがよー?」と言われると困るが、ま「当社比」ということでご勘弁を。

公団2DKは、人間が住む上で必要なものを効率よくコンパクトに収めてあったが、シンプル過ぎて能書きのたれようがなかった。八百万の神様も居なかった。よってそうじをする必要を感じなかった。おおっ、完璧な言い訳である。公団側としては「安い家賃でちゃんとした設備の部屋に住ましたったのになんちゅう罰当たりや。」であろう。すみません、田舎者には住みこなすのが無理でした。「今後二度と地面に足が届かないところには住むまじ。」ということをわからせてくださってありがとうございました、である。

2005年7月24日 (日)

すだれ

Nec_0097 我が家はエアコンを使う必要がない。山の中なので、鹿児島市内より昼間は5℃ぐらいは低い。朝方などは布団をかぶらないと寒いぐらいである。ありがたやありがたや。クーラーの中にいると肩が凝ったり、ドライアイになったり、足先が冷えたり、頭痛がしたり、ろくなことがないから。しかし、さすがに昼下がりの日差しがはいってくるとぬくいので、家中にすだれをかけた。涼しい!江戸時代から基本デザインは変わらない避暑具のはずなのだが。すばらしい。あと、西日が入ってくるリビングのドアによしずを立てかけようかと思う。日本の夏。