椿屋敷のお客様

住まい・インテリア Feed

2005年11月10日 (木)

玄関灯

Nec_0031_3 もともと早寝早起きなのですが、ここ数年さらにその傾向が強くなり、必然的に夜に出かけることが少なくなりました。まず午前様になることはありません。その時間帯はあまりにも眠すぎて運転ができなくなってしまいます。それでも今日のように10時前後に帰ってくることはあります。

いつも書いているようにうち近辺は山の中なので真っ暗です。怖いほどです。(邪魔な光がないので星は綺麗に見えます)。そういうときに家の玄関灯が見えると本当に心強いです。たかだか100wの白熱灯が中で灯っているだけなのになあ。明治になって、それまで真の暗闇だった夜に電気の明かりが灯ったとき、夜の印象は劇的に変わったんだろうな。幽霊も妖怪もそりゃあいづらくなるわな。ギンギンギラギラなネオンサインまでは要求しないけれど、やっぱり電気の明かりは必要だなあ。

2005年11月 4日 (金)

鶏小屋別棟

Nec_0041_3 鶏小屋の別棟を作りました。

地鶏くんの奥様に巣籠りして卵を抱いていただこうという魂胆です。

うまく抱いてくれるでしょうか?

とりあえず4羽のうちで一番でかくて卵を抱きそうな奥様をピックアップして・・・って、飼主の癖に4羽の区別全くついておりません。みんな同じ顔に見えます。雛のときに砂嚢が破れる大怪我をして、医療用接着剤でくっつけてガムテープで包帯するという大手術をした子も、いまやまったく誰だかわかりません。情けないけど、ま、いいか。適当にピックアップ。でも捕まえるのは大騒ぎ。結局一番最初に捕まった奥様を籠もらせてみることにします。チャレンジチャレンジ。

もしもの場合は①おとりの卵を作って巣の中に置いておく。②最悪雌のチャボを連れてきて抱いてもらう。などの作戦を立てています。

2005年10月31日 (月)

味噌蔵兼仏間

Nec_0026_1真っ暗けで何がなにやらおわかりにならないことと思いますが、今仏間を味噌蔵にして麹を発酵させている最中です。

風が当たるのも直射日光もいけません。出入りも必要最小限にして室温をできるだけ一定にするのです。もはや今朝は麹のいい匂いが家中に漂ってきました。このまま順調に生育してくれることを、神様仏様にお祈りするのみです。例年は稲刈りの声の直後に仕込むのですが、今年は諸事情で少し遅くなりました。うまくいきますように。一説によれば「麹を発酵させる部屋」にはその前年までの麹菌が残っているので、そこで発酵させる麹はうまくいきやすいし、その家独特の麹菌が育成されるので、それが「我が家の味噌の味」として反映されるのだそうです。「手前味噌」とはこのことなりか。

2005年10月22日 (土)

ヤギ小屋完成間近

Nec_0028ヤギ小屋の完成が間近です。

ドアを蝶番でつけ、セメントで柱の間を固めて、横に縦に桟を差し渡して丈夫にし、中から金網を外から虫除け網をタッカーで張りました。あとは屋根をトタン板で葺いて、ドアに掛け金を取り付ければ完成です。フー―。

外で野菜や農具を洗ったりする流しもコンクリートで作ろうと思っているので、セメントの練りと鏝の使い方のマスターは必須科目です。去年家の中の砂壁を自分で塗ったので、鏝の扱いは少し楽だったのですが、やはりセメントは力が要る。腰が痛くなりました。あ、もちろんど素人がすることですから、仕上がりはまっこちテゲテゲです。それでお金取るわけじゃないもんな。自分ちだし。

来週の火曜日にはここの住人のお迎えです。どきどきするなあ。

2005年10月19日 (水)

スズメバチの巣大解剖

Nec_0011 南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏・・・。

このスズメバチさんたちには何の恨みも無いのですが・・・。マジで「刺されると死ぬこともある、日本列島で一番危険な野外生物」なので、申し訳ないけれど成仏していただきました。

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六角形の穴の中に白い幼虫がみっちり詰まってい るのがご覧になれるでしょうか?白い蓋は繭で中に羽化する前の幼虫が入ってます。50―60匹ぐらいの幼虫が詰まってました。もしこれが全部成虫になっていたら・・・。とぞっとします。あとは鼠算式に増えていくのです。すでに30-40匹ぐらいの成虫が出入りしていたと思います。女王蜂の姿を探しましたが見つかりませんでした。薬をかけて放置していた間にどこかに落ちてしまったのでしょうか。何はともあれごめんね。南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏・・・。

そういえばスティーブン・キング氏の大傑作「シャイニング」の中で(キューブリックの映画、あれは全然別物)、スズメバチが「邪悪と恐怖の象徴」としてすごく印象的に使われてましたね。物語にも感動しましたが「おお、アメリカにもスズメバチがおるんか。んで、アメリカ人も困っちょっとじゃね。」とちょっと笑いました。

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2005年10月18日 (火)

ヤギ小屋普請中

Nec_0006 父の指導を仰ぎつつヤギ小屋の普請中です。

納屋の西側の屋根下に、水準器を使いながら、柱の下がヤギ糞尿で腐らないようにブロックを土台石にして柱を立てて、梁を差し渡して張り出し屋根をつけ、ハンマーと鑿で木目込みを刻んででこぼこができないように柱に桟を渡し、出入り口のドアを作ってタッカーで金網と網戸用の網を張りました。

今のところ総額¥5000を切る予算でいけるはず。今後のことを考えると自分で全部できるようになるほうが断然お得なので大工仕事のマスターには必死です。まあ、もちろんプロ並にできるはずありませんが、動物の小屋ぐらいは普請・修理できないとなあ。(あ、でもプロの大工さんとは是非お友達になりたいです。大募集中!)昔からこの手の作業は好きだったので、このぐらいなら楽しいんだけど・・・。電動鋸、片歯鋸、ハンマー、曲尺、ノギス、鑿、水準器、タッカー、電動ドリルetc

・・・。昔ながらの道具もありますが、力の要る道具がすごく便利になっていて、女の力でも楽に作業できます。「ローテク万歳!」まことにありがたいことです。

実録!スズメバチ抗争

Nec_0005_1 実家の家業が植木屋なもので、家族全員「蜂の恐ろしさ」は骨身にしみてます。

スズメバチ、オオスズメバチももちろん怖いですが、一見地味なクロスズメバチも畑の地面の中に巣を作っているので、うっかり踏み抜くと何十匹もの蜂に足を攻撃されます。よく見かける蓮の実状の巣を作るアシナガバチだって実は怖い。いつも気をつけているのですが「ふっ」と気を抜いた瞬間に樹にぶら下がったスズメバチやアシナガバチの巣を手で払ってしまうし、クロスズメバチの巣を踏んたびったりするのです。この巣はバジルの畝のすぐそばでもあり、「どら、そろそろバジルを摘んむしってソースを・・・」としゃがみこんで見つけたので、今回マジにラッキーでした。

蜂の巣の近くではとにかくしゃがむことです。「ヴヴヴヴ」というあの恐ろしい羽音と「カチカチカチ」という警告音がしたら、「わたしは石だ。わたしは石だ」と唱えて動かないようにしましょう。手で払ったり叩こうとしたりしたらダメです。たとえ体に止まってもピクリとも動かずにいれば攻撃せずにいつかは飛んでいきます。冷や汗が流れるような試練ですが刺されるよりましです。いっそ「南無阿弥陀仏」と唱えたほうがいいかもしれません。黒い服もダメです。あと香水や整髪料などの人工的な香料を含む化粧品類もダメです。山や藪に入るときはほんっとスッピンのほうが安全です。「山の神様は女だから、女が入っては嫉妬を呼ぶからいけない。」という伝承がそこかしこにあるのは、ひょっとしてこのことも踏まえているのではないかと思います。

なんにせよ素人が手を出すのは危ないので、植木屋35年の父に巣の出入り口から薬をかけてもらいました。薬は家庭用の殺虫剤で充分です。とにかく一吹きでもハチに当たるとハチは失速して落ちます。巣の出入り口に集中砲撃です。見ていると体長3cmぐらいの成虫がぼとぼと落ちていきます。危険なのは偵察から戻ってきたハチが後ろから襲ってくる事で、後ろからの気配がしても不用意に動いてはいけません。手で払うなどもってのほか。冷静にやり過ごして薬を吹きかけます。充分巣の中に薬剤が行き届いたら、1日以上放置しておきます。ここで、また別な疑問が・・・。チャドクガのときも家庭用殺虫剤で充分なのですが、チャドクガもスズメバチも瞬殺してしまう家庭用のピレスロイド系殺虫剤ていったいどんなんやねん?!実はかなりあぶねー薬なのです。

2005年10月17日 (月)

スズメバチの巣

Nec_0002_1 ぎゃああ!こんなところにスズメバチの巣が!!しかもだいぶでかくなってるぞ。直径25cmはある。

ひとんちどころではなかった。これはうちのすぐ庭先もいいところなのだ。そういえばここ2,3日何匹かスズメバチを見かけたので「やばいなあ、どっか巣を作ってるんだろうなあ・・・」と思っていた矢先である。誰か刺される前に発見できてよかった。ヤギ小屋andヤギ運動場予定地の近くなので、危ないところだった。明日はスズメバチ退治だ。

2005年9月26日 (月)

廃屋

鹿児島市北部山中の廃屋であります。この一角3軒とも誰も住んでません。昔の造りなので、柱も梁も大きくて、天井も床も高いです。いい板使ってます。周りは森なので夏場は涼しくクーラー要らず。静かでペット飼い放題。それなのに見捨てられたこういう家が鹿児島中、日本中にあるんだろうな。家がかわいNec_0034そうで泣けてきます。

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日置の家が放りっぱなしだったとき、一番心配だったのは火事。鍵なんか掛かる家じゃなかったので、「誰かが入り込んでうっかり火でも焚かれたらどうしよう?」「漏電だって心配だ」「子供が入り込んで火遊び」・・・

「子供」といえば、なにせ畳ごと床下地面に落ちるぐらい床が腐っていたので、「ご近所の子供さんが探検に入って、床下に落ちたり釘を踏み抜いたりで怪我したらどうしよう?」という心配もあったな。あと、考えるのもイヤだけど「不埒なこと目的に子供さんを連れ込むバカがいたらどうしよう?」とか。

仏壇の花を常に新しくする習慣が身についたのはこのときからです。花が新しいとその家の人間がこまめに来てるとわかるでしょう?線香の匂いだって人の気配になる。侵入者は長居できませんよね。

不動産屋の回し者でもなんでもないですが、「田舎の家」ブームなのはすごくいいことだと思います。「週末田舎」でも「月2田舎」でもいいから、そういう家を持つ人が増えて、廃屋になりかけている家が甦ってくれる。地域も安全になる。持ち主も都会の憂さを忘れることができる。いいことづくめ。

2005年9月25日 (日)

リフォーム

Nec_0028住まなくなった家はあっという間に廃屋になる。「その疾(はや)きこと風の如し」である。特に木の民家なんかてきめんで、空気の出入りがないと、障子や襖が閉まらなくなり、畳や壁にカビが生えて腐りだし、そうこうするうちに瓦が落ち天井が落ち床が落ち、どこからともなく蔓草や萱が家の中に生え出し、立派な廃屋の出来上がりである

世は「田舎の家」Nec_0027がブームだが「ホントかよ?」といいたくなるぐらい、鹿児島市の郊外でもやたら廃屋が目立つ。「田舎の家」の管理と維持のたいへんさを知っている子供たちが親の家をそのままにしているのである。 週1でも帰って手入れのできる余裕のある家族は稀だろう。

「自分にマンション住まいは無理だ。」と悟り、鹿児島に帰ってきた。そのときが日置の父方の家と今の母方の家に手を入れるぎりぎりのラインだったと思う。間に合ってよかった。当時日置の家は築150年以上、建物だけで200坪、二階と中二階があり、何年も誰も住まず、本物のお化け屋敷であった。特に北側の棟は根太が腐り、うっかり踏み込むと畳ごと床下まで落ちた。昔の家なので床が高く90cmはある。むちゃくちゃ怖かった。巨大な蟻地獄にはまったような恐ろしさ。

北側の棟は梁もシロアリが喰っていたため、ある日何の前触れもなく大音響を立てて家そのものが梁とともに崩壊した。道路にまで瓦礫がなだれ落ち、半分をふさいだ。田舎の真夜中のことで通行人が誰もいなくて本当に良かった。その頃はもう祖母も大往生し、父も元気になったので、父自らリフォームに取り掛かり始めていた。それでそのまま北側の棟を解体し、更地にしてしまった。床下から出てきた井戸もちゃんと御祓いしてもらって埋め立てた。

まだリフォームは続いている。この写真は今の日置の家である。「黒塗りの柱」に「漆喰壁」「砂壁」と、少しずつ「こじゃれた古民家、でもトイレは水洗ウォッシュ機能付」の体裁が整ってきている。ここまでになるのに5年はかかっている。わたくしの代で維持できるだろうか? Nec_0024

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