翁と媼の掛け軸
ここ最近いろいろあって、神経が尖っていたんです。あいかわらず家は散らかってるし。
でも、もうすぐ町内会の忘年会がうちであるし、なによりかにより師走。大掃除のシーズン。今日は重い腰をなんとか上げて、まずお仏壇の掃除をしました。
このうちも畑も亡くなった母方の祖父母のもの。ここがあるおかげでこのご時勢に住む家があり、雨風をしのげてお風呂にも入れるんであります。畑もあって動物まで飼えてるんであります。まず祖父母に感謝をこめてお仏壇のお掃除からってのはスジだよな――――――
と思いながら拭き掃除をしていたら、仏壇の裏から掛け軸の箱が出てきました。「なんだ?」「前に見かけた虎の絵かな?」
開けてみたら「翁と媼」の絵でした。「いい絵」というわけではないけれど「熊手を持った翁と箒を持った媼、松と波と夕日」という定番の絵。
・・・・・・・・・・なんかねーーー涙でそうになった。祖父は20年ぐらい前、祖母も5年ぐらい前に亡くなってます。わたくしは初孫でした。明治生まれの二人はとても厳しかったけれど、とてもかわいがってくれました。この絵を見たとたん、忘れていたいろんなことを思い出しました。
ささくれていた心に、とても、沁みた。
象徴的だね「熊手と箒」。やっぱり掃除は大事だ。大事な祖父母からの家。もっとちゃんとかわいがってやろう。
「翁と媼」はお仏壇の隣に掛けました。
最近のコメント