椿屋敷のお客様

動物ーヤギ Feed

2008年10月 7日 (火)

俺は♂だ!

Nec_0008 ボンボンJr.はまだ生後10ヶ月。なのにこの立派な角!(鹿児島大学の動物病院K先生にも褒めていただきました)

まだお乳の匂いがぷんぷん。なのに女の子のおしっこの匂いを嗅いじゃ、鼻の下を伸ばして(フレーメン現象。ほんとにスケベ面になる)発情しておしっこ。力あまって飼い主のわたくしにまで発情し、なんどこの角で頭突きされおしっこをひっかけられたことか。(乳臭い♂はごめんだっての)

とにかく今はこの角で物を壊したり、頭突きしたり、おもしろいように力が発揮できるのがうれしくてしょうがないらしいです。

よくぞ♂に産まれけり!ってか。

若猫のメロンも若雄鶏たちもそうだけれど、若い♂ってのはそうなんだろうな。自分に与えられた♂としての能力を使うのが楽しくて楽しくてしょうがない。そんなカンジ。

もう少しするとこんどは過酷な♀の獲得競争が命かけて始まるのだけれど。それまでに与えられた青春、ってやつか。

人間の♂もそれは一緒だろう。基本的に自分は♀でよかったと思うけれど、その時期だけはうらやましく思います。

2008年7月 4日 (金)

満腹、満腹

Nec_0021 ヤギ運動場の電気柵をもう一段増やして、かなり広い範囲を囲って放しています。

梅雨時の鹿児島、そらもうたいへんな勢いで伸びる草と蔓と木。

ヤギたち大喜び!

一日中、食べて食べて食べて食べまくって、お腹がパンパンに膨らんでます。

「満腹、満腹。」

夕方、小屋に入れると、満足そうに座り込んで反芻、反芻。

とても幸せそうなので、こっちまで満ち足りてくるよ。

2008年6月22日 (日)

片割れ

Nec_0009 怒涛のような昨日の騒ぎも落ち着いて、シロさん、ちょっと元気を取り戻したみたいです。よかった、よかった。

食欲も戻ってきたし、少しづつ歩いたりもしてます。後産が出てきてないので、ひょっとしたら発熱するかもしれないといわれてます。無事に産まれた双子の片割れも、ちょっと早産らしいので、気をつけてやらなくちゃなのです。

母子共に気になるところ、暇をみては見に行きます。片割れは回復して立ってられるようになったシロさんのおっぱいに盛んに吸い付いて飲んでいます。

お乳は飲んでいる。赤ちゃんらしい黄色いウンチも出ている。確認してちょっと安心。

2008年6月21日 (土)

スプラッター

Nec_0007 昨日のほのぼのエントリーから急転直下。いやあ、今日は凄まじかった!

一頭はつるっと無事に産まれたんですが、それからあとのシロさんの様子がどうもおかしい。子ヤギのめんどうはよく見るんだけれどどうにも苦しそう。

「もしかしてあと一頭入ってるのかな?」と思い注意深く見てたんですよ。そしたらば、今日の2時ぐらい、なんと小さな片足がシロさんの膣口から飛び出しているではありませんか!

「これはまずい」と片足を押し戻して引っ張りました。すると、なんとその足がポロリと取れて!!

頭の中で「うぎゃああああ!」でしたが、苦しむシロさんを放り出せずさらに指を入れて足らしきものを引っ張りました。するともう一本足がポロリと。そして内臓がボタボタと。「うぎゃあああああ!!」必死でもう一度指を突っ込むけれど、なにか背骨らしきものが指に当たるだけで引っ張り出せません。とにかく、腹の中の子ヤギは死んでいる。でもこれを取り出さないとシロさんが危ない!

なんとかしなきゃ!なんとかしなきゃ!シロさんまで死んでしまったら、せっかく産まれた子ヤギまで死んでしまう。必死の思いで鹿児島大学動物病院のK先生に電話。一度目繋がらず。

懇意の動物病院に電話。「ヤギはわかりません。え?難産?もっとわかりません。」。目の前がまっくら。

もう一度K先生に。・・・・・・・・・・繋がった!!!

ありがとうございます。またまた「すぐきなさい」と言っていただけました。1輪車に乗せて車までシロさんをなんとかかんとか運び、子ヤギも残しておくと狸に襲われそうなので乗せ、一路病院へ。

一時間かけて死んだ子ヤギを引っ張り出してくださいました。オリーブオイル、ゴム手袋ですべりを良くして、長ーーいカンシを駆使するプロの技はさすがです。

先生のお話では、たぶんお腹の中で1,2日前に一頭が死に、そのせいでお産が早まったのだろうということ。さらには死んだ胎児はお腹の中で40℃に暖められ続けるために文字通り「煮えている」のだそうです。温泉卵の原理ですね。なので死んだ胎児の手足は簡単にぽろぽろ取れるのだそうです。胎児が生きていたら、引き裂けるもんじゃないそうです。

よかった~~。ひょっとして自分が殺したんじゃないかと思って愕然としてたとこだったので。脱力して力が抜けました。

でも一番たいへんだったのはシロさん。己に鞭打って車に乗せて、シロさん小屋に連れて帰りました。今は子ヤギと落ち着いてます。はあああ、よかった。ほんとうによかった。

またもや、またもや、鹿児島大学動物病院のK先生と学生さんたち、ほんとうにありがとうございました。心より感謝申し上げます。

2008年6月20日 (金)

とりあげ婆

Nec_0006 今朝、トカラヤギのシロさんに子供が産まれました。

今年の初めに死んでしまったボンボンくんの忘れ形見です・・・・・・ってあいつ、ちゃっかりあちこち種を残してくれてました。男子の本懐というものでしょう。

ザーネンのボンボンくんの種がトカラのシロさんについたので、シロさんの体には子供の大きさが負担かも、と心配していました。それで今朝5時過ぎ陣痛のシロさんについてお腹をマッサージするやら、声かけやらなにやら。つまり、わたくしいわゆるとりあげ婆でございますよ。

ひときわシロさんが苦しみだして、破水。しばらくすると膣口から小さなあんよが二本揃って出てきました。こんなに小さいのに大人のヤギと同じようにちゃんと二股のひづめがついています。心配していた逆子ではありません。よかった。

「よっしゃあ!シロさん出てきたぞお!」

「んめえええええ!!!めえええええ!!!」

「よーーーせの、よいっしょお!!よーーーーせの、よいっしょお!!」

「んめえええええ!!!」

後はその二本の足をつかんで綱引きです。4度目か5度目の引きでズルッと一気に子ヤギが出てきました。

次の瞬間には元気に

「ミエエエエエエ!」とかわいい甲高い声が響きます。

シロさん息を整えるまもなく、生まれたばかりの我が子の羊水を一生懸命舐めて綺麗にしてあげてます。たいしたもんだ。誰も教えてないのにね。いや、シロさんも産まれたときにお母さんにこうしてもらったんだろうな。

しばらくすると子ヤギの毛は乾いてふかふか。よろよろとパンパンになったシロさんのおっぱいに近づいて力強く吸い始めます。これで初乳もOK。

とりあげ婆、出る幕無し。よかった!よかった!

2008年3月 4日 (火)

頭突き復活

Nec_0042 おかげさまで、寄生虫のせいで極度の貧血状態だっためーさん(ヤギザーネン種・4歳・♀)が回復しました。本当によかった。一番貧血のひどいときには、朝小屋に行くとぶっ倒れていたりしたので、何度も肝を冷やしました。

まだ多少痩せ気味ですが、日に日に太っていくのがわかります。それと同時に走り回るようになり、気も強くなって怒ると頭突きをかましたりしてくれるようになりました。やれうれしや、やれうれしや。

先月生まれた子ヤギは、彼女の孫に当たるわけですが、これまたばあちゃんが大好きのよう。お母さんよりめーさんの周りをうろうろしてることが多いです。めーさんもかわいがってるみたいだしな。やっぱ、ヤギ世界でもばあちゃん子ってあるんだろうか?

2008年3月 2日 (日)

シロさん、椿の花を食べる

Nec_0041 トカラヤギのシロさんは椿の花が大好き。まあ、人間が椿の花をすすっても蜜を甘く感じますもんね。ヤギ的味覚でもおいしいものなのかもしれません。

シロさんの親は南のトカラ列島の出身。椿の花も多いはずです。北方出身のザーネン種に比べて特に好むのも、そこらあたりに由来があるのでしょうか?シロさんが口をきけたら聞いてみたいものです。

うちは「椿屋敷」と名乗るぐらい、椿と山茶花だらけ。椿の花のシーズンは晩秋から春。特に今時分は庭と畑中に赤や白やピンクの椿の花が落ちています。シロさんが椿の花をもしゃもしゃ食べるのを見ると季節を感じるのでありましたよ。