昨日のほのぼのエントリーから急転直下。いやあ、今日は凄まじかった!
一頭はつるっと無事に産まれたんですが、それからあとのシロさんの様子がどうもおかしい。子ヤギのめんどうはよく見るんだけれどどうにも苦しそう。
「もしかしてあと一頭入ってるのかな?」と思い注意深く見てたんですよ。そしたらば、今日の2時ぐらい、なんと小さな片足がシロさんの膣口から飛び出しているではありませんか!
「これはまずい」と片足を押し戻して引っ張りました。すると、なんとその足がポロリと取れて!!
頭の中で「うぎゃああああ!」でしたが、苦しむシロさんを放り出せずさらに指を入れて足らしきものを引っ張りました。するともう一本足がポロリと。そして内臓がボタボタと。「うぎゃあああああ!!」必死でもう一度指を突っ込むけれど、なにか背骨らしきものが指に当たるだけで引っ張り出せません。とにかく、腹の中の子ヤギは死んでいる。でもこれを取り出さないとシロさんが危ない!
なんとかしなきゃ!なんとかしなきゃ!シロさんまで死んでしまったら、せっかく産まれた子ヤギまで死んでしまう。必死の思いで鹿児島大学動物病院のK先生に電話。一度目繋がらず。
懇意の動物病院に電話。「ヤギはわかりません。え?難産?もっとわかりません。」。目の前がまっくら。
もう一度K先生に。・・・・・・・・・・繋がった!!!
ありがとうございます。またまた「すぐきなさい」と言っていただけました。1輪車に乗せて車までシロさんをなんとかかんとか運び、子ヤギも残しておくと狸に襲われそうなので乗せ、一路病院へ。
一時間かけて死んだ子ヤギを引っ張り出してくださいました。オリーブオイル、ゴム手袋ですべりを良くして、長ーーいカンシを駆使するプロの技はさすがです。
先生のお話では、たぶんお腹の中で1,2日前に一頭が死に、そのせいでお産が早まったのだろうということ。さらには死んだ胎児はお腹の中で40℃に暖められ続けるために文字通り「煮えている」のだそうです。温泉卵の原理ですね。なので死んだ胎児の手足は簡単にぽろぽろ取れるのだそうです。胎児が生きていたら、引き裂けるもんじゃないそうです。
よかった~~。ひょっとして自分が殺したんじゃないかと思って愕然としてたとこだったので。脱力して力が抜けました。
でも一番たいへんだったのはシロさん。己に鞭打って車に乗せて、シロさん小屋に連れて帰りました。今は子ヤギと落ち着いてます。はあああ、よかった。ほんとうによかった。
またもや、またもや、鹿児島大学動物病院のK先生と学生さんたち、ほんとうにありがとうございました。心より感謝申し上げます。
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