椿屋敷のお客様

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2006年5月

2006年5月 4日 (木)

モミジの花

Nec_0025_15 モミジの花が咲きました。

モミジというと紅葉が目立ちますが、普通に被子植物なので花が咲くわけです。それも今頃が花の時期なのです。

さて、この間「キク科の種は性能のいい羽がついていてたいへん合理的である」と述べましたが、モミジの種もまた違った合理性を持っています。

プロペラがついているのです。

ごらんのように花の時にすでに二枚のプロペラの羽がついてます。このまま羽の根元に種ができて、熟して乾いたらこのプロペラが風に乗ってくるくる廻りながら飛んでいくわけです。またまたこれも惚れ惚れするほど合理的なデザインでありますな。

キク科が「落下傘部隊」ならモミジは「ヘリコプター部隊」です。

ヘビイチゴの実

Nec_0024_14 イチゴ類は今じゃんじゃか実がなってきてるわけですが、この間花だったヘビイチゴも実になっています。

・・・・・ね―――?まずそうな実でしょう?

名前に反して毒はないのですが、ほんとにおいしくないんですよ。イチゴの命は甘くてジューシーな果汁にあると思うんですが、これは見るからにガランガランに乾いています。口の中に入れると口の中の水分のほうが逆に吸い取られそう。

「まずいからヘビにでも食わせろ」というのが語源だという説あり。ヘビにもヘビイチゴにもご無礼な話だなあ。

今朝、モモの散歩をしていたら、近所の畑をキジの夫婦がお散歩してました。オスはたいへんドハデな頭をしてメスは地味な格好でオスの後をとことこ歩いて、畑の向こうに姿を消しました。こういうの写真に撮れたらいいんだけど、まずシロウトには無理ですわ。全然間に合いません。残念無念。

2006年5月 3日 (水)

ソバの芽

Nec_0023_10 ソバの芽が出てきました。

ソバと大豆は痩せた土地でもよく育ち、丈夫なので、開墾した土地の最初の作物になることが多いです。

ご近所の方から秋にいただいた種を蒔いてみました。さすがソバ、昨日の雨であっという間に芽が出ました。

ほんっとうにタフな植物なんだなあ。

日置の実家に碾き臼が転がっているので、それを修理して自家製蕎麦粉を挽く・・・・・やってみたいことのひとつです。

ライ麦パン

Nec_0021_18 気温が上がってきましたので、室内でイースト発酵が進みます。

ライ麦を入れた田舎パンを焼きました。

「ハイジ」の中で「ペーターのおばあさんのためにロッテンマイヤーさんの目を盗んで白パンを集める」というエピソードがありました。当時は小麦の精製技術が未熟だったので真っ白い小麦粉は富の象徴だったのでしょう。

今や日本やアメリカでは過栄養のほうが問題。「精製しすぎた穀物はあまり体によろしくない」という風潮になってきました。「ハイジ」の時代を考えると皮肉なことです。お米にも麦やら粟やら稗やらいろんな穀物を混ぜて炊く人が増えてます。ときどき食べるとそっちのほうがおいしいと感じたりもします。

パンは特に、全粒粉やライ麦やいろんなシードを混ぜて焼いたほうがおいしいと思います。

2006年5月 2日 (火)

八十八夜

Nec_0022_13 今日は八十八夜だったので、畑の奥の茶の木から、試験的にザルいっぱいぐらい新芽を採ってきました。

かまどを組み立てる時間は無かったので、試しに「電子レンジで3分ぐらいチンしてはバラの上で揉む」という作業を繰り返してみました。

ドライハーブをこうやって作るので「モノは試し」と思ったのです。

結果は・・・・・

写真の通りです。いい香りのするお茶になりました!!

何でもやってみるもんだなあ。香りといい色といい、どう見てもまごうかたなきお茶。

明日の朝はこれでお茶を煎れて飲んでみます。

スイカズラの花

Nec_0020_16 朝露に濡れてスイカズラの花が咲きました。

スイカズラは木に巻きつくと強烈に幹を締め上げて殺す、厄介な蔓草ですが、その花はだい好きなんですよ。最初は白い花が時間がたつとだんだん黄金色になってきます。「金銀花」という別名があるほど。優しくて甘いほのかな香りがして、どこよりも早い鹿児島の初夏を告げてくれる花なのです。

腰痛、関節痛、痔、解熱、はれものなど、かなりいろんなものに効く薬効があるのですが、この間「前立腺の通りをよくするためにスイカズラが欲しい」とおっしゃる方があり、「前立腺・・・・・そんなものにも効くのか!」と思った次第でございました。明日持っていってさしあげなくちゃ。

2006年5月 1日 (月)

ご無礼つかまつります

Nec_0013_15「乳搾り」といえば聞こえはいいですが、要するに「余ったお乳を分けていただいて」おるわけで、めーさまさまでございます。

「決まった人間が決まった時間に、最低朝夕二回、できればお昼まで三回」お乳に触らせていただき、あまつさえそれをもみしだき、搾りとるわけです。

同じ哺乳類の雌として、「決まった人間が」というところにたまらん人事でないリアルさを感じますですよ。だってそうでしょう?「お乳をももみしだかれ 、搾りとられる」んですよ。まっこちご無礼なこっちゃ。そらあ、見知らん人間、信用できない人間にさせとうないわ。

ここ1ヶ月近く、毎日朝夕めーさん(ザーネン種・1歳3ヶ月・ママ)のお乳をもみしだいております。だんだんめーさんとの息も合ってきて、やっと乳量が増えてきました。この役はもう誰にも任すことはできません。雨が降ろうが槍がふろうが今年の秋まで搾り続けなければなりません。お乳が溜まってしまうと乳房炎になってしまうのです。風邪をひくこともできない。おかげさまでわたくしも健康になろうというものです。

「今日もご無礼つかまつります」お断りしつつ、めーさんの乳房に触る毎日なのでございますよ。

アワフキムシの泡

Nec_0012_12 今の季節、いろんな枝の股に台所用中性洗剤を泡立てたような白い泡がそこかしこに見られます。

いかにも人工物のようなこれは実はアワフキムシという昆虫が吹いた泡なのです。この種類はお尻の腺から泡の素を出して空気と攪拌して玉にします。

この泡の中になんかセミの小さくなったような幼虫が潜んでおります。何考えてこんなこと始めたんでしょうね?この虫。

この虫が庭木に大量について泡を吹き出すと、そこら中が白い泡だらけ。何もしてないのに「中性洗剤を撒いたか農薬を撒いたか」みたいななんだか人工的な風景になります。不思議。

中の虫も撮ろうとしてみましたが、携帯のカメラじゃ小さすぎて無理でした。