椿屋敷のお客様

動物 Feed

2006年8月 9日 (水)

落ち着きました

Nec_0018_16というわけで五月に孵化した若鶏たちを独立引越しさせたわけですが、まあ、大雑把なわたくしの事「屋根は明日でいいや。まだしばらく飛び出さないだろう。」などといいかげんな見込みをしていたわけですよ。実際昨日は新しい場所にまだなれてないせいか、一羽も飛び出してないし。

しか~ししかし。

夜が明けて鶏の目にもあたりがはっきり見えるようになったとたんに、脱走鶏がうろうろしているではありませんか!

12羽のうち6羽(半分だ!)しか中に残っていない非常事態。

「すまん!モモ(紀州犬雑種・5歳・女の子)頼む!!」

協力を要請し畑に藪に木の間に逃げ込んだ若鶏たちを一羽づつ回収して回りました。

犬というのは本当に凄いもので、人間だと絶対に入れない藪を軽くかきわけて追い、すばやい動きの鶏を簡単に取り押さえる、もしくは小屋のそばに上手に誘導するなどの動きを、惚れ惚れするような無駄のなさで見せてくれます。

モモよ!モモよ!ありがとう!あんたの値段は虎屋の羊羹二棹だったけれど、なんというお買い得な子だったことよ。ほんとうにありがたいことです。

新しい鶏小屋には屋根を被せ、やっと落ち着きました。

2006年8月 8日 (火)

引っ越しました

Nec_0013_21  雛たちが大きくなってきたので、親元から離して新しいところに引っ越しました。

鶏は雑食性なので肉も食べます。というより肉食に近いかも。だから狭いところでたくさん飼っていると、ちょっとした弾みで共食いを始めてしまいます。怪我をしたのがいたら、よってたかってその怪我を突くじります。滴る血の生肉のご馳走が目の前をうろうろしてるように見えるらしいのです。

地鶏くんの四羽の奥方の一羽も雛のとき怪我をして、危うく突くじり殺されるところだったのを、医療用接着剤とガムテープで「医龍」なみの手術をして、人間の風邪用のペニシリンを削って化膿止めに与えたのが去年の事でした。あんなのはもうごめんなので、早めに手を打ちます。

ヘビや鼬が心配なので、モモの目が届くところに新しい鶏小屋を用意して、今日引越しさせました。今までよりだいぶ広く、その広さにまだあまり慣れないようです。

2006年8月 7日 (月)

泳ぐ牛

Nec_0008_21出水兵児の友人が一週間ほど里帰りしていました。実家が床上浸水だったそうで 、「・・・・・片付けに疲れました・・・・・」と一言。

鹿児島県北部の豪雨災害で被害にあわれた方々、重ねて心よりお見舞い申し上げます。

さて、豪雨の被害にあったのは人間だけではないわけです。川内で1800頭の牛を飼ってらっしゃる牧場の牛舎も水深2mまで水に浸かってしまったそうです。

2mといったらいかに牛でも足は立ちません。その恐ろしい夜、牛たちは鼻先を水面に突き出して必死で泳ぎ続け、翌朝夜明けとともに飼主さんが救助にくるまで耐えて、1800頭のうちのほとんどが生還したそうです。

スペクタコ―!!!

1800頭の牛が濁流の中を泳ぐ風景。想像するだに凄まじいものがあります。ギリシア神話のヘラクレスの偉業の中に、「30年の間一回も掃除していない3000頭の牛がいる牛小屋を3日で掃除する」というのがあります。ヘラクレスは「近所の川の流れを牛小屋に引き込んで押し流す」というはなはだ乱暴な解決をいたすわけですが、「こんなのお話だよ。ファンタジーだよ。」と思っていたら、な~にがなにが。わが鹿児島では、もろに現実のお話ではありませんか。

もっとも、それで牛舎がきれいになったのかどうかは知りませんが。(まず後片付けのほうがたいへんでしょう。「ヘラクレスの偉業」がファンタジーなのは、この後始末という現実を無視している事のほうですね。)

ともあれその夜の飼主さんの心痛たるや、さぞかし、とも思われますが(うちのヤギ達がそんな目にあったらと、考えるだけで胸がつぶれそうになるもの)、夜が明けるや否や駆けつけた牛舎で牛たちが生き延びているのを見て、そらあ嬉しかっただろうなあ。

2006年8月 6日 (日)

避暑

Nec_0007_17 猫を飼ってらっしゃる方はよくご存知でしょうが、この世で連中ほど冬場は家中で一番暖かい場所を、夏場は一番涼しい場所を、探し出す名人はおりませんでしょう。

猫がゴロゴロしている場所は、間違いなくその日その時刻のその家で、一番過ごしやすい場所なのです。

今日も人間の体温並みの暑さでした。下界より3℃ほど低いとはいえ、それでも32~33度はあります。こういう日でも直射日光が当たらず、涼しい風が通り、なおかつくつろげる場所というのをドリアン(アメリカンショートヘアのハーフ・12歳・じじい)とジョー(ヤス猫・11歳・じじい)はちゃんと確保しているものなのです。

連中を見ていると「だよなあ。この暑さだもん。昼寝よ昼寝。」です。できれば連中の発見した避暑地にわたくしも一緒に寝転がりたいものですが、だいたいテーブルの上とか、流しの上とか、水屋の上とか、とてもとても人間の体が乗るような場所ではないのが悲しゅうございます。

2006年8月 4日 (金)

イネ科の草

Nec_0002_21 カヤツリグサ、メヒシバ、オヒシバ・・・・・・

今時分からこの手のイネ科の草が後から後から生えてきます。はああああ・・・・・(溜息)

これが、ほんとうに根が強くて、しぶとくてはびこって困るんですよ。種はばらNec_0003_22ばらと飛び散るし。

肝心な野菜は弱ってしまうし。

 菊やハギや桔梗なんかと取り合わせて秋草模様によく使われるぐらいで、そらもうなんともいえない寂しげで荒れた雰囲気がある草々なのです。これが畑に生え出すと「荒廃」の二文字が点滅しだします。やばい。

しかし、救いの神というのはいるもの。

ヤギ様方も鶏様方もイネ科の植物は大好物!もうじゃんじゃかじゃんじゃか食べていただいてます。そして片っ端からウンコに。かくして手に負えないイネ科雑草は、畑を肥やすヤギ糞・鶏糞となって秋冬、さらには来春の作物を約束する糧となるわけです。ありがたや、ありがたや、ほんとうにありがたや。

お知りあいの85歳の米農家さんが、鹿児島市郊外の田んぼを今年から作らなくなって草が生えてきました。するとさっそく市役所に苦情がきたというのです!昔はそこらじゅうが田んぼだったのですが最近になって市街地調整がなされ新しく越してきた家が田んぼの周りにできたのです。その家からの苦情だったらしいです。「年をとって田んぼができんごとなったで、今年止めたばっかりやって・・・市役所から苦情がでたで、シルバーを頼んで草刈をしてもろかたじゃ・・・。」

怖いね。即苦情か。           

2006年7月31日 (月)

つばくらめ

Nec_0026_18 ツバメが一羽電線に止まってました。

真っ青な夏の青空が背景です。目に染みそうです。

2006年7月25日 (火)

二ヶ月目のひよこちゃん

Nec_0011_15 鶏が大きくなるのは早いもので、孵化後二ヶ月になろうとするひよこちゃんたちは、もはやひよことは言いがたい眼光と太ももになってきています。

至急、この12羽を収める小屋を作らねばなりません。

鶏人口、一気に倍増しました。秋にはこの中から卵を産む鶏がでてくるでしょう。この子達は孵卵器育ちではなく、肝っ玉かあちゃんの烏骨鶏×アロウカナ夫人が手塩にかけて抱いて孵した子達です。したがってこの子達も自分の卵を抱くすべを知っているでしょう。んで、その卵が孵って・・・・・

以前ニュースで5羽の鶏が5年間で300羽になったお宅の話をやってました。

「ありうることだわ」つくづく思います。それはとてもありがたいことだとも思います。

2006年7月17日 (月)

イカの甲

Nec_0029_16 さて、鶏の卵は「完全食品」と呼ばれ、いろんな栄養素がバランスよく入っているわけです。雌鳥さんたちはこの「完全食品」を自分の体の中で作り出して、毎日1個づつ産んでくれております。

ワンダホ――!!

あんなちっこい体から、よく毎日毎日こんな栄養満点なものを出してくるよなあ。卵の中身も凄いが、不思議なのは殻ですよ殻。炭酸カルシウムが主成分なのですが、結構固い。よくあんなものを体の中で合成するよなあ。

うちのは平飼いなわけですが、砕いた貝殻をちゃんとあげないと殻が柔らかくなります。貝殻をあげるととたんにまた殻が固くなるもんなあ。食べるものって大事だなあ。

大きなブエンのイカをいただきました。大きな甲が入っていたので、さっそく地鶏くんご一家にあげました。さすがよく知ってるよなあ、地鶏くんの四羽の奥方たちがすぐ駈けてきて、イカの甲を突くじりはじめました。

2006年7月16日 (日)

お手本

Nec_0028_19 お天気がいいので鶏たちはうれしそうに砂浴びをしています。

烏骨鶏×アロウカナ夫人もその例に漏れません。彼女が気持ちよさそうに土を掘り返しては羽にかけているのを見て、雛たちが「なになに?どうするの?」とやってきては、そっくり真似をして砂浴びをします。

「そうそう、足で掘り返してね。羽を広げてその間に土を入れる。あらあらあっちへ飛んじゃったわよ。」

ほんとに人(鶏)は見かけによらん。ええ母ちゃんじゃの~~う。

2006年7月 9日 (日)

モモの衣替え

Nec_0009_15 昨日は鹿屋市で34℃を記録したという夏日でした。暑かったなあ。雨が上がるととたんにこの暑さ。ほどほどちゅうことはないんかい?

しかし、われわれ人類は進化の途上で全身の毛が無くなってしまったのでまだいいです。全身毛だらけの動物は、たいへんだろうなあ。「暑いから一枚ぬいじゃお」ってわけにはいかんですもん。

もっとも、彼らの体もよくしたもので、しっかり夏毛と冬毛はあります。今モモ(紀州犬雑種・5歳・女の子)はちょうど夏毛に衣替えの時期らしく、さかんに体を掻いています。そのたび毛が飛ぶ飛ぶ。首の周りなど毛深いところはとくに痒いらしく、よくいろんなところにこすりつけてます。ヒマをみてブラシをかけてやると喜ぶ喜ぶ。うっとりと目を細めてます。気持ちいいのかい?

太ももの後ろとか、なかなか手(足)が届かないところは、いつも最後まで冬毛が残ってます。今もそこだけポワポワ。その毛が完全に夏毛に替わった頃、梅雨が明けて本格的な夏が来るのです。