椿屋敷のお客様

樹木 Feed

2009年5月 6日 (水)

柿の木

Dvc00059 「柿の木は折れやすいから登っちゃダメ」

子供の頃にこういう注意を受けた人ってひょっとしてもうかなり減ってるのかも知れないな。

「子供の遊びに木登り」という項目がなくなって久しそうじゃん。登ろうにもそこらに木がないことも多いだろうし。

今でこそ高所恐怖症のわたくしですが、恐怖を知らない子供の頃はよく木に登ってました。特別おてんばだったわけじゃないよ。みんな登ってたんだよ。

高所恐怖症になった原因は柿の木で逆上がりをしようとして落ちたことです。昔の人の注意はちゃんと聞いとくもんです。でも聞いちゃいねえのが子供。そういうおばかさがわかさだったりします。

2009年5月 4日 (月)

青葉

Dvc00058 青葉、若葉の頃となりました。「目に青葉、山ホトトギス、初鰹」とな。

モミジってのは、秋の紅葉もいいけれど、初夏の青葉もたまりませんなァ。なんでこう透き通ったきれいな緑なんでしょ?

日に透かしてみる緑は、いつまで見ていても飽きない美しさ。好きだなァ。

2009年4月 1日 (水)

ヒトツバの剪定

Dvc00095_2 植木屋の父が、築山のヒトツバを剪定してくれました。

もう10年もほったらかしで荒れていた木なのですが、散髪したらすっきり。

うちの庭のメイン木なので、これから毎年ちゃんと手入れしなくちゃな。

2009年3月21日 (土)

空が開ける

Dvc00084 東南の大木の剪定が、着々と進行中。

家周りの木の高さはせいぜい軒ぐらいまでがカッコいいのですが、一番日が当たるべき東南の築山で、クロガネモチとヤマモモとクス、ハクモクレンにイヌマキが6mぐらいの高さになり、森のようになっていたのです。いやあ、暗かったわ。湿気も溜まるし。

クロガネモチとヤマモモの半分の剪定が終わり、空が見えてきました。日が差し込んで部屋が明るいの何の。

そうなると部屋が散らかってるのが目立って目立ってしょうがありません。

片付けなくちゃ。

なんか、いつもこればっかり言ってるな。

2009年3月 8日 (日)

クロガネモチの剪定

Dvc00065 家の東南の築山にクロガネモチとヤマモモとクスが生えてまして、これがまたそろいもそろって6m前後の大木となっておったわけです。まるで森。

本来一番いい部屋のはずの東南部屋に日がささず、なんとなくしめっぽいという、あまり良くない状況でしたので、元植木屋の父にまずクロガネモチから剪定してもらいました。次の年からわたくしでも選定できるようにだいぶ下のほうまで切ってもらったのです。梯子が届くところまでね。

日本庭園が好きな方にはわかると思うけれど、古い木の背が低くてよく手入れしてあるのって、それはそれは品が良くて庭の格があがるんですよね。目指すはその境地なんだけどな。手入れな。ちゃんとしないとな。

2009年2月11日 (水)

紅梅白梅

Dvc00043 ご近所の畑に紅梅と白梅が絡むほどに並び立っています。樹齢20年はいってるでしょうか。

つまり20年以上前に誰かがこの紅梅と白梅を植えたのです。20年後に大きくなった紅梅と白梅が絡みながら咲き誇るこの景色を想像しながら・・・・・・・。

それからずっと、これまた誰かがこの紅梅と白梅を大事に育てて、今に至る、と。

・・・・・・・・なんだか、こういうの、すごく豊かだよなあ。

「緑化工事」の名の元に、実際は利権で生き物である木を弄んだのとはえらい違いだよ。

2009年2月10日 (火)

剪定

Dvc00042 家の南東の庭に築山があり、そこにクロガネモチとヤマモモと楠が生えていて、この三本が屋根をはるかに越えて大きくなってしまいました。昼なお暗い日陰になっていたのです。

どうにも陰気になってしまうので、元植木屋の父に剪定してもらいました。高さが6m近くなるので高所恐怖症のわたくしには無理なのです。せめてはしごが届くぐらいまで一度切ってもらおうと。

ちょっと大きな木なので、最初にお酒とお米とお塩をお供えして拝礼。事故がないようにね。それから電動チェンソーを持ってはしごを上って一本一本枝を落としていきます。

とりあえずクロガネモチが半分の高さになったのですが、いやあ、すごいわ。「どごーん!どごーん!!」と大枝が音を立てて落ちてきて、そのたびごとに空が開け、明るくなっていきます。もう東南の部屋の明るさが全然違いますわ。すばらしい。

来年からはわたくしが毎年手入れしなければなのです。

2009年2月 7日 (土)

忘れられた枝垂れ梅

Dvc00037 モモの散歩コースの途中に、枝垂れ梅が何本か植えてある畑があります。

たぶん植木屋の畑だと思うのですが、移植されるわけでもなく(売り物の植木は根を作るために移植しなければならない)、もう10年ぐらいはそのまま。ただただ今ぐらいの時期になると枝垂れた枝から赤い梅の花が咲くのです。

1980~1990年代にかけて「都市緑化」という言葉が流行りました。「都市を緑化する」ってすばらしいエコロジー・・・・・・・・と思うでしょ?これがとんでもないお役所的公共事業工事だったのですわ。

たとえばこの枝垂れ梅。こんな枝垂れ梅みたいな風情のある木でもね、公共事業に納めるときには「幹周り10cm、高さ150cm、はばり100cm」とかいう指定のサイズにぴったりであることが第一条件だったんだよ!サイズだよ!サイズ!!どんなに枝具合がよくても、サイズが1cmでも合わなかったらそれは規格外だったの。はねられるの。

木の話だよ。工業製品じゃないんだよ!でも相手は役所だからね。

役所の検査はすべてサイズ。それも「納品時の」サイズ。木が大きくなることなんかこれっぽちも考えてないの。何年かして木が大きくなってきたら「引っこ抜いて他の木を植える」のが役所の常識。

ほんとーーーーーにとんでもなかったよ。忘れられないのは「都市緑化」とやらの役所の担当者が「ある河川敷を自然景観に近い緑化公園にする」と、そこの河川敷に自然に生えていた木や葦なんかを全部ブルドーザーで根こそぎ引っこ抜いといて、川原を他所から持ってきた瓦礫や砂で埋め立てて、他所の山から堀採って来た木ばかりを移植しといて、「とても素晴らしくなりました!」と言い放ちやがったこと。

悪意がなかったことはわかる。むしろ心よりの善意と使命感でその人はいっぱいだったでしょうよ。当時の「公共事業工事」の常識なんてまさにそれだったし。

その善意と使命感の何十年かで日本中の山と川と海はむちゃくちゃになってしまった。

役所に余計な金が無くなって公共事業工事がほとんどなくなってしまったことは、結果的にはとても良かった。経済的にも環境的にも。

その工事のために育てられながら、忘れられた枝垂れ梅が人知れず咲かせている赤い花は、とても美しい。それで良いんじゃないでしょうかね?

2008年12月19日 (金)

赤い実

Nec_0026 赤い実って魔除けになるんだよな。

写真の真弓も南天も、これから正月に使う千両も万両も。

何でかな?赤が生命力を表す色だから?

なんにせよ、きれい。

2008年12月 2日 (火)

木蔦

Nec_0024 木に絡まる蔦も、赤く色づいています。

「蔦のからまーるチャペールに♪いのりーを奉げた日ー♪」とか歌にもありますが、建物にも木にも蔦が絡まっていいことないです。

蔦が何もないところをどこまでも這い上がっていくことができるのは、根をハーケンのように相手に打ち込んでいくからです。この根が曲者なんだな。

割れ目には確実に忍び寄るし、割れてなくても実に巧妙に張り付き、ちょっとした窪みを幸い、そこから徐々に年月をかけて内部に侵入していく・・・・・・・・。

そして最初はこんなふうに細い蔓から始まっても、十年二十年とたつうちに幹が肥え太り、蛇のようにのたうちながら寄生する相手をがんじがらめに絡めとり、ついには相手を枯らしてしまって蔦の塊になってしまうという。

なんというか「柔らかいけれど逃れようがなく、じわじわと確実な悪意」みたいな怖さがあるんだな、蔦には。

おお~~~!くわばらくわばら。