椿屋敷のお客様

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2005年12月20日 (火)

秋の実各種

Nec_0004_6クリスマスと年の瀬が迫ってくるとかなり慌しいです。

いまだ大掃除に埒があかないし、年賀状はまだ全~然手をつけてないし、庭も剪定し終わってないし、門松は作らなきゃだし、そのくせ気象台始まって以来という12月の寒波だし(動きたくないよう)、28日は餅つき予定だし、ばたばたばたばた・・・。お客様のみなさまも風邪や事故や火の元に充分お気をつけて。

ご挨拶に行かねばならないところもあり、手ぶらじゃなんなので、ケーキと秋の実でもあしらったお飾りと、「まあ、気は心じゃ。」というような代物ですが持っていこうかと集めてみました。赤い実が集まると綺麗だなあ。こういうのを庭畑で集めることができることの贅沢。ほんとうにありがたいことです。今年はそのありがたさが身に染みること多々ありました。ありがたやありがたや。

2005年12月19日 (月)

ツルウメモドキの実

Nec_0001_6 畑の奥にツルウメモドキの実がなっていました。

まあ、「藪だ~藪だ~」とは思っていましたよ。なにせアケビもビナンカズラもアオツヅラフジも、とにかくここらの山に生えるツルは全部生えてましたので。しかし、まさかツルウメモドキまで生えているとは思いませなんだ。しかも、群生しとる。

ご存知クリスマスリースやお正月の飾りになるもの。縁起物なので(←この発想に色気ゼロ)「クリスマスのリースでも作ったろか。そこらの山にあるじゃろ。」と思ってましたが、ま~さかまさか自分ちの畑にあるとは。藪になっておるのじゃのう。あな恥ずかし。

いや、考えてみればいっそ便利じゃないか!(←負け惜しみ)。なにやら北薩の人がツルウメモドキを栽培して今時分は大忙しだというし。

つると赤い実と黄色い莢の色合いがなんとも言えずお祝い事やお祭りにふさわしい色合いなのですよ。せっかくだからさっそく取り込んでなにか作ってみましょう。んで、来年も何本かは生えるように今から算段しとくか。

あ、今からじゃちょっと遅いかも知れませんが、お客様の中でツルウメモドキをクリスマス・正月リース用に欲しい方はおっしゃってください。さしあげます。

2005年12月 7日 (水)

ヤツデの花と実

Nec_0019_2 ヤツデの花と実です。白くてまんまるなのが実で、ぽやぽやとおしべがでているのが花です。

今は白い実が、そのうち黒くなります。ヤツデは昔は猛毒があるように思われていたらしいですが、そんなことはありません。めーさん(ザーネン種ヤギ・女の子・9ヶ月)も、ときどき齧ってます。でもむちゃくちゃおいしいわけではないらしく端に噛みあとがあるぐらいです。なんといっても好きなのは、モミジの葉とかマユミの葉とかあとカズラ類のようで、モミジは背伸びしてまで食べるので(その様子はかわいいです)、1m20cmぐらいまでの葉っぱはすっかりなくなりました。人間にはその味の差はわかりません。どれを食べても青臭いだけだと思うけどなあ・・・。

ヤツデの葉はリュウマチの薬で、干してヤツデ風呂にはいるそうです。あと、屋敷内に植えるとその大きな葉が霊力のあるうちわとなって、疫病や災厄を吹き払ってくれるらしいです。うちにも何本もあるので、頼むから今年はインフルエンザをうちに入れんで欲しいです。ウィルスを吹き払ってくれ。

2005年12月 4日 (日)

南天の実2

Nec_0001_5 南天の実が赤く色づきました。

お正月の飾りつけには欠かせませんね。「難を転ずる」といい、魔除け・厄除け・疫病除けとしてよく玄関先などに植えられています。うちも玄関のすぐ脇に株を植えています。季節季節で白い花をつけたり、実が青から赤に熟したり、新芽も赤かったり、変化があって飽きない木です。

実際、ごく少量のチアン水素を含み、南天の葉をお赤飯や魚の飾りにすると、腐敗を避け毒素が発生することを防ぎます。赤い実に規則正しく枝分かれする葉はデザイン的にも綺麗だし、おせち料理によくあしらってます。実を今時分に採って干し、咳止めにするそうです。冬の風邪に備えて干しとこうかな。

2005年12月 1日 (木)

万両の実

Nec_0042_4 思いもかけないところに万両が生えていて実がなっていたので、なにか気持ち縁起よくうれしくなってきました。

もう師走、お正月が間近です。万両、南天、葉牡丹、若松、青竹、梅、・・・。めでたさを演出するための植物の数々。3年ぐらい前から、「やはり門松を己の手で作らねばならん。福神サアと屋敷神サアを呼び入れるのじゃ!」と思いたち、12月31日の日が暮れるまでになんとかかんとか大掃除をしたあと、なんとかかんとか門松を作っています。9月1日が過ぎても宿題が終わってなかったのになあ。これに関しては年が明けたら値打ちがなくなるので必死です。大人ってこういうこと?違う?

庭と畑があるということはありがたいことで、そういう材料もほとんど自宅調達できるので、あとは己が勤勉かどうかだけ。試される行事です。その日にあわてないように、「竹OK、葉牡丹OK,・・・」と今から確認中です。しかしここに万両があったとはなあ―。(南側、山茶花大錦の根方)ありがたいよな―。

レモン

Nec_0041_5 レモンの実がなってます。まだ少し青いです。

めーさん(ザーネン種ヤギ・女の子・9ヶ月)がおもしろがって、かなりの実をむしってしまいました。あいたたた。ぼとぼと落ちるのがおもしろかったようです。しょうがないので落ちてしまった青い実は自家用廃油石鹸の匂い付けに使いました。今4年目の木ですが、よく実をつけてくれます。柑橘類がよく熟す季節です。

2005年11月27日 (日)

ビナンカズラの実

Nec_0027_3茶の木の周りの整理をしていたら、ビナンカズラの実を見つけました。

「ビナンカズラ」は「美男葛」で、心魅かれる名前です。(恥ずかしながらそういう名前には弱いんです。「美人豆」とかね。)ツルも葉も実もねばねばの液を出すので、この液を水で薄めてヘアジェル替わりに髪をまとめていたのです。だから「美男葛」。「サネカズラ」ともいい、「百人一首」の「名にしおはば 逢坂山のさねかずら~~~ 」のさねかずらとはこれですわ。それだけ古くからあるんですな。

この実は和菓子の「かのこ」に似てませんか?赤くてつぶつぶがボール状に集まった派手な実です。よく目立ちます。しかし齧るとそれはそれは渋いんです。干してどろどろになるまで煮て、砂糖を加えて鎮咳と強壮に使うのですと。確かに砂糖を加えないと渋くて飲めないでしょうなあ。

2005年11月26日 (土)

茶の実

Nec_0026_3茶の実です。

やっとというかなんというか、畑の奥の茶の樹が何本か生えている一画の手入れに着手いたしました。ほうりっぱなしで伸びっぱなしの茶の樹は4m近くも間延びしています。藪を払うと同時に樹も剪定しています。枝を詰めて小枝を増やさなければ。

朝起きれば一番にお茶、朝昼晩のご飯にお茶、おやつにお茶、と、とことん緑茶党なので、自家製茶は悲願です。おいしいお茶は「霧や露が葉に溜まる高地」でできます。実際うち近辺は昔からどこの家も茶を栽培して自分のうちで製茶していました。祖母が作るお茶は身びいきを差し引いてもおいしかったのです!

そのためには樹を手入れしておかねばなりません。今の時期は花が実を結んで茶の実がなっています。「手摘みで自家製茶を作るのには実生で増やすのがいい 」(実生だと収穫の時期にばらつきがでるから、新茶を長く楽しめるため)と聞き、剪定しながら熟した実を集めています。隣の畑との境に蒔いて、茶の垣根を作ってやりましょう。気の長い話ですが、種を蒔かねばお話にならんもんなあ。まあ、「おいしいものを収穫する」ためには気が長くないと。せっかちではいかんのよ。

2005年11月23日 (水)

マユミの実

Nec_0016_1 マユミの実です。

ピンクの莢にちょこんと真っ赤な実が納まって、すごく好きな実です。

「マユミ」は「真弓」で、その材が固い上にしなやかで和弓の材に適しているのだそうです。弓といえばお客様の麦の花さんが、自宅に弓道場(!!)を持ってらしてご夫婦で修行してらっしゃるのだそうです。すごいなあ。

親戚に「真弓」という姓があり、どちらが苗字か名前かわからないです。樹も綺麗ですが、名前も綺麗です。

2005年11月21日 (月)

蕎麦の実

Nec_0012_3 ご近所のHさんから、蕎麦の実をいただきました。これを種にして蕎麦を栽培しようと企てています。

日置の実家に父方の祖母が使っていた石の碾き臼がありますので、せっかくだからそれで自家製全粒粉蕎麦を作ってみようという野心に燃えています。

うちのご近所は江戸時代の昔から鹿児島市に野菜を売っていた近郊農業地帯で、いまだにご近所中がじつに熱心に畑作をやってらっしゃいます。朝のモモ散歩は7時なのですが、夜が明けるのが遅いこの時期でもすでに畑に出てらっしゃる方たちがおられます。みなさん何十年も作物をつくってらっしゃる大先輩です。80―90代の女性のお話をうかがうと、自宅で米、麦、大豆、茶、その他季節の野菜、果物を作り、鶏、牛、豚を飼うのはごく普通のことだったと口をそろえておっしゃいます。茶を煎り、梅干らっきょうを漬け、味噌を作り、蕎麦を挽く。季節の行事として当たり前にやっていた、と。不遜にも「あの方たちが普通にやってらしたのなら、なんとかわたしにもできるじゃろ。」と思っています。もちろん、そういうリスペクトしている大先輩たちが元気で記憶もしっかりしてらっしゃるうちに、でき得る限りやり方をご指導していただかねば!