椿屋敷のお客様

Feed

2006年4月15日 (土)

ソラマメの実

Nec_0001_14 今年の春は例年になく雨が多いような気がいたしますですよ。

とはいっても、通常春の天気は変わりやすいのですから、いつもの年もデータでみればこれぐらいは雨が降っているのかもしれませんが・・・・・。まあ、気分気分。

春の寒冷前線が近づいてきて雨が降ると、人間は腰が痛くなったり扁頭痛がしたり自律神経がおかしくなったりするのですが、植物にとっては格好の恵みの雨のようです。着々といろんな作物が大きくなっていきます。

秋に植えたソラマメも、はや下のほうは小さな莢がついていて文字通り空を目指して直立しております。だいたい枝の分かれ目に3~5個ぐらいの花がつくのですが、その中で一個だけ残して間引きしておきます。すると残った莢が大きく育つのです。この間引き作業がまた楽しくて楽しくて。頭の中は「採れたてのソラマメをさっと湯がいて、いい塩を振ってアツアツを食べて・・・・・」などとたいそうリアルなソラマメの絵と匂いと味でいっぱい。

2006年3月28日 (火)

梅の実

Nec_0026_9  この間梅の花が咲いたかと思ったら、もう小さな青い実がなっています。

この梅の木は豆ツゲとツツジの藪の中に取り残されて、長い間実をつけなかった木なのですが、去年木の周りだけでも藪を払って、風通しと日当たりを良くしたら、早速今年実をつけてくれたので、すごく嬉しくなりました。

あと、梅雨時と冬場に剪定をしなければならないので、そのやり方を習っておこうと思います。なにせ梅干大好物。梅干なくては日が暮れないというぐらい好きなので。自分ちの梅の実だけで梅干も梅酒も全部漬けるのが目標です。

2006年3月27日 (月)

グミの実

Nec_0024_11 グミの実が赤く色づき始めています。

作物にはだいたい成りのいい表年と悪い裏年があるのですが、去年ほとんど成らなかったグミが今年は豊作の様子。もう赤くなり始めている実があります。

甘酸っぱくて少し渋みのあるこの実で、今年はジャムを作ってみようかと、虎視眈々とタイミングを見計らっているところです。

2006年2月24日 (金)

ヤブランの実

Nec_0005_9 ヤブランの実がなっています。

黒々とした美しい実です。

ヤブランはほっておいても大繁殖してくれる草で、椿や豆ツゲやその他、畑の藪で少し陰になっているところにびっしり生えています。強いんだろうなあ。

ヤギさんたちが意外や意外これが大好きで、椿の下に繋いでおくとあっという間にヤブランを食べ尽くしてしまいます。畑の一番奥の藪になっているところが、最近のヤギさんたちの定位置なのですが、ほんとうにきれいにしてくれます。カズラ類やヤブランのような、一番うるさい草を舐めるようにきれいに食べ尽くしてくれている。まことにまことにありがたいことです。

2006年2月23日 (木)

アオキの実

Nec_0010_8 アオキの実がなってます。

アオキは「青木」で、葉も青いが枝も青い。常緑で木全体が真っ青な上に、冬場に真っ赤な実がなるのでたいそう色合いが美しいです。その美しさを買われて普通のアオキも斑入りアオキも、よく玄関口に植えてありますね。

江戸時代にやってきたヨオロッパ人(ドイツ人のケンペル)は、あまりに美しいその色合いに感動して国許へ持って帰って植えたそうな。でもさっぱり実がならなかったそうな。なんなればそれは全部雌木で、雄木が無かったからなんだそうな。くうううッ。「知らん」ということは時にたいそう罪作りなことでありますな。日本の金木犀が雄木しかないのもたいへんかわいそうですが、ヨオロッパのアオキが雌木しかなかったのもかわいそう(わたくしは男子校・女子校断固反対論者)。

明治になってさらにヨオロッパ人(イギリス人のフォーチュン)が、アオキの雌木を探しにやってきて持ち帰り、百数十年後にやっとヨオロッパのアオキに実がなったそうな!!

良かった良かった(涙)。

葉をヤケド・凍傷・はれものの薬に使います・

奈良の吉野洞川の歴史ある胃腸薬「陀羅尼助(ダラニスケ)」には薬の色付けに葉のエキスが使われております。そういやあれ、青々としてるもんな。

2006年2月17日 (金)

レモン

Nec_0033_7 レモンの実がなりました。

柑橘類はほとんどがそうですが、暖かい地方でしか採れません。

ゲーテなどほとんど読んだことはないですが、ひとつだけ印象に残っているお話があります。「ウィルヘルム・マイスターの修行時代」というタイトルだったと思いますが(うろ覚え)、主人公のドイツ人ウィルヘルムがみなしごのイタリア人の少女ミニョンを、ドイツに引き取って育てるけれど、生粋の明るいイタリア少女だったミニョンが、ドイツの寒く暗い空の町で暮らすうちに、どんどん生気を失っていき、最後に故郷イタリアを思いながら肺病かなんかで死んでしまう・・・・・というお話じゃなかったかな(うろ覚え)。違うかも。

そういうストーリーはうろ覚えなのですが、強烈に印象に残ったのがレモン。少女ミニョンがイタリアを懐かしんでいつも歌う

「君よ知るや南の国 

 レモンの木は花咲き

 暗き林の中に黄金したたる実は

 枝もたわわに実り・・・」

という、すごく美しい歌があったのです。ロマンティックで印象的でしょう?

どうも、ほとんど北国といっていいドイツでは昔から南国イタリアへの憧れがあったらしいのです。開放的とか情熱的とか(おなごが綺麗で自由奔放とか)まあ、東京の人が沖縄とかにいだきそうなイメージが、伝統的に特にインテリ(ゲーテみたいな)層のなかにあった。少女ミニョンとレモンはその象徴である。・・・・・という、解説が乗ってましたね。余計なお世話にも、ウィルヘルムはイタリアでのびのび暮らしていたミニョンを、淑女教育のためだかなんだか知らないけれどわざわざドイツに引き取って、まるで植生の北限を越えたレモンの木が枯れるように、ミニョンを死なせてしまったわけで・・・・・。

そういうとこが、いかにもプロテスタントのキリスト教がやりそうなおせっかいだよなー――。余計なお世話というか傲慢というか。

「憧れだかなんだか知らないけれど、無理やりレモンの木を北国に植える真似なんかしないで、リンゴ植えとけや。」

と、世界の大文豪ゲーテの本をやっとかっと1冊だけ読んで、印象に残ったのがこれだけ。しかもうろ覚え。いかんなあ。今読み返したら、少しはましな読み方ができるのかな。

2006年2月 8日 (水)

Nec_0015_6 もうじき春の種植えシーズンがやってきます。3月の声を聞いたらどどっと植えるものが増えるのです。それまでに畑を耕しておいて元肥を入れておくのがベストなのですが・・・

なかなかその作業は遅々として進まず、にもかかわらずホームセンターに行っては種売り場で「ああ、これもいいわ。今年こそこれを・・・」とか見果てぬ夢を見てはフラフラと購入。「だって種をまかないと生えてこないもん」

ま、とりあえず定番の美人豆とスイートバジルはおさえておきましょう。あと左端のは東市来のひょうたん作りの名人Hさんからいただいた百成ひょうたんの種。Hさんは凄い人で、20種近くのひょうたんを種から育て(千成ひょうたん、鶴首ひょうたん、大ひょうたん、etc.etc.こんなに種類があったのか、ひょうたん)それを色んな形の加工品にしてらっしゃる。それもとんでもない完成度の高さで、鶴首ひょうたんを文字通り「鶴」に加工して、しかも三羽も4羽も首を絡めているのなんか、「いったいどうやって作ったの?」です。親切な方でその作り方も教えてくださったのですが、「うおお、そんな手法が?!」というようなものすごさ。あと亀とかランプシェードとかその作品は500近く、おうちはひょうたん博物館のよう。「去年は千成を作りやしたか。ほんなら今年は百成ひょうたんを作ってみやんせ。」とくださった貴重な種です。ほんとうにありがとうございます。いろいろご教授くださったことを早速実践してみます。

2006年2月 6日 (月)

かぼす搾り

Nec_0011_7 かぼすがたくさん成って、使い切れないまま熟したのがありまして・・・。

このままおいてても、ダメになるだけなので、ガラスのレモン搾り器で搾って、漏斗にクッキングペーパーを敷いて濾し、「かぼす酢」を作っています。

今、半分だけ搾り終ったのですが、かなりの量が採れてちょっとほくほく。

こういう柑橘類の酢は、おなますにもお寿司にも三杯酢にもなんでも使うとさっぱりしますなあ。どうしようかと思っていたのですが、捨てずによかった。

2006年2月 3日 (金)

グミの実

Nec_0003_9 グミの木にまだ未熟な小さな実がなっています。秋の白い花が結実したのです。

もはや当農園ではおなじみのフレーズ、「どこのどなたか存ぜぬ鳥さんがどこの山のものとも知れぬ実を食べてウンコした」結果勝手に生えてきたグミです。藪の中に何本かあります。ありがたいことです。

どうも、グミでジャムを作るとかなりおいしいらしいです。かもしれぬ。食べたことがある方はご存知でしょうが、なんともいえない甘酸っぱい鮮烈な香りの実なのです。いかにもジャムにすればおいしそう。

これはナワシログミで、「田んぼの苗代を作る時期に熟す」はずです。ちょっと今年はグミジャムを作ってみよう。

2006年2月 1日 (水)

金柑の種

Nec_0039_7 ゆきちさんからいただいた生食用金柑の種です。

せっかくなので植えてみます。芽がでればもうけもの。ひょっとしたら先祖帰りしてカラタチになってしまうかもしれませんが、それはそれでミカン類の台木になるので役に立ちますし・・・

畑があるとこれができるんでいいんですよ。六月にお知りあいからいただいたビワの種から芽が出て、今や立派な苗木になってます。止められない止まらない。「は~やく芽を出せ柿の種~♪」猿蟹合戦の蟹さんの柿栽培、昔はみんながやってたことなのです。