いやあ見事な球体ですね。これをフーフー吹いて種を飛ばしたことのある方は多いでしょう。少しの風で台座にひっかっかっている種が外れて、羽が風に乗って飛んでいくようにできています。まっこち合理的な作りです。
自然界では曲線や円や球のほうが合理的です。自然界に直線というものはありません。それは人間の脳の中だけに存在するものです。
例えば自分の肩関節の位置を動かさず指の先までまっすぐ伸ばして腕を回してみてください。自然に指先は円を描くでしょう?同じ理屈が他の生命体にも言えるのです。中心点を決めて同じ半径で上下左右に座標上を動けば自然に円や球になります。角がなければ重力や摩擦力や気圧がいびつにかかることもありません。よって生体組織も壊れにくくなります。生体組織の組成のほとんどを占める水分には表面張力がありますから、曲面であればその表面張力も細胞膜を守る役目に一役かってくれます。
「角をたてていいことは無い」
生命の基本原理からしてそうなわけですな。
熟すのを待ちかねておりました。空を向いていた実が熟して重くなって垂れ下がってきたときが食べ頃。しな垂れてきた莢を取って、剥いて、茹でて塩を振って、今2歳間近の甥っ子とむさぼり食べてしまいました!はっと気が付けばもう残りはこれだけ。―――――柔らかくて香りがよくて、ほんっとうにおいしかったなあ――――。
まだまだあるので旬の間は楽しめそう。シアワセ―――。
あ、そうだ、
「オニタビラコ」の件でお客様のみの窓さんからご指摘がありました。食べることができるんですって。しかも、古い時代の春の七草「ホトケノザ」はこちらのほうだったそうですよ。みの窓さん、ありがとうございました。これからもどんどんご教授くださいね。他のみなさまも気づいたことがあったら、どんどんおっしゃってください。
椿屋敷農園は「政治運動と宗教活動と個人攻撃」それと「あまりにもデータの重すぎるコメント」以外はフリーです。
イチゴ類は今じゃんじゃか実がなってきてるわけですが、この間花だったヘビイチゴも実になっています。
・・・・・ね―――?まずそうな実でしょう?
名前に反して毒はないのですが、ほんとにおいしくないんですよ。イチゴの命は甘くてジューシーな果汁にあると思うんですが、これは見るからにガランガランに乾いています。口の中に入れると口の中の水分のほうが逆に吸い取られそう。
「まずいからヘビにでも食わせろ」というのが語源だという説あり。ヘビにもヘビイチゴにもご無礼な話だなあ。
今朝、モモの散歩をしていたら、近所の畑をキジの夫婦がお散歩してました。オスはたいへんドハデな頭をしてメスは地味な格好でオスの後をとことこ歩いて、畑の向こうに姿を消しました。こういうの写真に撮れたらいいんだけど、まずシロウトには無理ですわ。全然間に合いません。残念無念。
とよのかイチゴがわたくしのテゲテゲで大雑把な作り方にもめげず、じゃんじゃん花を咲かせ実をつけてくれています。
この間最初の実を載せたら、ご自分も作ってらっしゃるべにこさんや賢者totto*さんから「ナメ」についての大反響があり、「やはりみなナメには困っておるのであるなあ・・・」と思った次第でした。
ナメ。もうフルネームで描くのもいや。見つけ次第「南無阿弥陀仏」と唱えて塩ツボに突っ込んで処刑。いや、生態系でちゃんと役割を果たしておるんですよ。きゃつも。だから「絶滅しろ」とは決して言いませんが、イチゴには近づくな!
特撮怪獣モノの草分け「ウルトラQ」に、「ナメゴン」という見るだに恐ろしい鯨並みの大きさのナメ怪獣が出てくるんじゃなかったかな?(うろ覚え)。うええええッ。ナメが大集団で人を襲う映画「スラッグス」とか、なんでそんなの作るの?怖いもの見たさ?
鹿児島のように温暖な地方では「コウラナメクジ」というバナナ並みの大きさの背中に菱形の模様を背負ったナメクジってやつがいて(書いていて目がくらむ。とうとうフルネームで呼んでしまった・・・)、ある日それとブロック塀で出会ってしまったことがあります。 あまりのことに目が吸い寄せられて離れませんでした。これはあれか?「ナメクジはガマに弱く、ガマはヘビに弱く、ヘビはナメクジに弱い」という三すくみか?わしゃ油汗た~らたらか。
黄色くて可憐な花をつける、どこにでも生えるカタバミは、ほんとうにどこにでも生えるらしく、同一種全地球規模だそうです。ふええええ。すごい。
畑に入るとたいへんで、すごい勢いではびこります。「地球規模」はだてではありません。たいへんに強い種です。
このカタバミの熟した実を触ると、プチッとはじけます。かなりな勢いではじけて種が四散します。子供の頃それがおもしろくて次から次にはじけさせて飽きませんでしたが、今考えればとんでもない。こんな強い草の繁殖を助けてどうする!
この草は全草にシュウ酸を含み、大量に食べると危ないです。うっかりお子様がままごとで口にしないように。ただ、その毒が虫刺されや寄生性の皮膚病には効くわけですから、毒と薬というのは紙一重ですねえ。
昨日のエントリーに出しましたように、野生のカラスノエンドウやスズメノエンドウも実をつけています。園芸品種のスナックエンドウも同じく実をつけ始めているわけですが、やはり品種ものはデカイ!!しかもうまい(はずだ)!ビバ、品種改良!
園芸に少しでも興味のある方はご存知でしょう。野菜や花の品種改良は、ものすごく競争の激しい分野なのです。この方面の各社は、昔ながらのメンデルの法則を使った気の長い品種改良はもちろん、最新のバイオテクノロジーを駆使した遺伝子操作、さらにはアマゾンや雲南やニューギニアやなんか奥地での新遺伝子発見のためのプラント・ハンターまでやって、新しく珍しく美しく強くおいしい品種を作り出しておるわけですよ。
すばらしい企業努力のおかげさまで、テゲテゲな作り方でもそこそこに実がなってくれるわけです。ありがたやありがたや。
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