まだ7月の中旬、猛暑の最中ですが、植物は着々と秋の実りの準備を始めておるわけです。
見習わねばならん。
昨日は指宿でヤギ協会の研修会でした。そこで100頭近くのヤギを飼ってらっしゃる方に世にも恐ろしいお話を伺いました。
―――――指宿はなあ、野菜をよく作っているから、そこからクズ野菜をもらってきて食べさせてるわけよ。オクラとかね。でもレタスはやらんよ。一度レタスをもらってきて食べさせたわけよ。ヤギは喜んで食べたわな。でもそのうちだんだんどのヤギも弱ってきて倒れるようになってきた。何頭も死んだ。なんでかっちゅうと、農薬だよ。ヤギは農薬に弱いんだな。レタスの残留農薬は知っとったが、人間が食べるもんじゃから大丈夫かと思っていたら、一発じゃった。
・・・・・怖えええええ!!
「ヤギをも殺すレタスの農薬」。
市販のレタスが喰えなくなったがな。
去年の二株のマスタードの種から、おおいにはびこったマスタード。たくさん種が採れました。
この種をすり潰せばマスタードになるはずなのです。
しかし、今はまだやんちゃ盛りの甥っ子がおります。彼にとってみれば「これはわしのもんじゃ~(ここだけ広島弁。『仁義なき戦い』風に読んでください)」。まさしく手を突っ込んでばらまくためにあるものらしいです。もう見せるだけでそこらじゅうがマスタードシードだらけになることは目に見えているので、まだ籠の中に入れて隠してあります。
7月2日に彼が広島に帰ってから、おばちゃん泣きながら作業に取りかかることにします。考えるだけでさびしくなるよ~。
ところで「野分」のエントリーで大間違い。さきほどcastaさんからご指摘がありました。「野分」では夕霧が紫の上を垣間見るのであって、柏木が女三の宮を見るのは「若菜上」でした~~。大嘘ついてすみません。castaさんご指摘ありがとうございます。また今後ともよろしくお願いいたします。
これは漢方では接骨の妙薬らしいです。これの枝の黒焼きを粉にして、小麦粉と酢を加えて練り、患部に厚く塗って添え木をした・・・・・と。
昔からこういう話みょーに好きなんです。「小麦粉はわかるとしてなんで黒焼き?なんで酢?どこのどいつがニワトコの黒焼きなんかを骨折治療に使い出したのか?」
「鳥の病気にニワトコの枝葉を煎じて飲ます」とか、「止まり木に枝を使う」とか、鳥治療にも使われるらしいところも興味深い。鶏さんたちがけがしたり弱ったりしたら使おうと虎視眈々。
花を発汗・解熱・むくみ・利尿に使い、さすがに現在骨折には使わないけれど、打ち身・打撲には木の粉末を使うし(どうやら熱を吸収するらしい)、乾燥した花と枝葉でニワトコ風呂は神経痛やリウマチに。
なんだかやたらとお役に立つ植物ですぞ。
今年は三月ぐらいから「やたらめったらアケビが生えてるなあ~~」、4月には「そこらじゅうアケビの花だらけじゃ~~」と思っておりました。
さすれば、やはり今はかような青いアケビの実が、畑の木のあちこちからぶら下がってきております。
これは、今年の秋はずんばい(たくさん)アケビが成るのではなかろうか?
なにせ、台風の多い鹿児島のこと、「確実」とはいえませんが。
お客様のtotto*さんの旦那さまが大好きだそうで・・・・・。もし秋に見事熟しましたら、なんぼでも採りにいらしてくださいませ。
俳句の季語で今時分を「麦秋」麦の秋といいますが、確かに他の植物はそろいも揃って青葉鮮やかな今日この頃に、麦畑だけが赤く色づいて目立ちます。
「もう――、鳩やスズメやキジが来てねー、かなり喰われてしもたがよ-――」
連中よく知っているので、どんな作物も青いうちやよく熟してないうちには来ないのです。取り入れ前の一番おいしい時期になるとどこでかぎつけるのかどこからともなくやってきて、情け容赦なく食い散らしてくれるのです。この畑にもスズメ避けの赤と銀の反射テープがパタパタひらめいてましたが、野生の食欲の前には屁(お下品でご無礼)のツッパリにもならないようです。
動物がたくさんいるのでのちのち麦は必要かな?とも思うのですが、どうかな。そこまで手が回るといいのだけれど・・・・・。
最近のコメント