椿屋敷のお客様

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2005年12月

2005年12月16日 (金)

師走の剪定

Nec_0042_5 気がつけば、そこかしこのお庭をもってらっしゃるおうちに、ハシゴが立っています。「年内の内に」お庭の手入れをする庭師さんが入ってるのです

このシーズン、植木屋、庭師は大忙しなのです。なんといっても「季節限定のお手入れ」なので。あんまり秋口早くに手入れしても、暖かい鹿児島のこと、年末にはまた木がヤンカブって(ボーボーになって)いることでしょう。だから11月~12月に鋏を入れるしかありません。かつてはその年末の手入れの一環として、門松を作るのも庭師さんの仕事でした。

というわけで、うちの庭もぼちぼちちんちんと手の届く範囲の木から暇を見つけては剪定しています。ツツジ、皐月、ツゲ、ヒトツバ、・・・。大物はちょっと無理なので小物から。竹垣も年内にもうちょっと作りたいなあ。

お天気が悪いとなかなか進みません(風邪ひくのやだし)。この寒さが憎いです。来週は晴れて暖かくなって欲しいな。

2005年12月15日 (木)

ひねショウガ

Nec_0040_2ひねショウガであります。

今の時期掘りあげたショウガは香り・辛味ともに最高です!うま――。どういうわけか寒い今年の師走なので、寒さ除け風邪除けにショウガ湯を作って飲んでます。

農薬も漂白剤も使ってないショウガを皮ごとすりおろしたのに (皮のすぐ下がおいしいので)、蜂蜜、これもうちの柚子の皮をみじんに切ったの、ラム酒もしくは黒糖焼酎を少々。Nec_0039_4熱々のお湯で割ってフーフーいいながら飲みます。Nec_0041_7 たっぷりのショウガでカーッとくるのですが、あっという間に体中に廻って、足の先までポカポカぬくもってくるのですよ。

「体を温める根菜」の代表格。これなしで冬をやっとれませんです。

新ジャガイモ

Nec_0038_4 ジャガイモの収穫シーズンなんであります。

「冬には根っこの野菜を摂るべし」と東洋医学では言いますね。体を芯から温めて冷えにくく風邪をひきにくい体にするのだといます。そういう理屈は抜きにしても、おいしいですよね!根っこもの。

大根、サトイモ、ジャガイモ、人参、・・・冬の根っこ野菜はたまらんおいしです。ジャガイモも大好物なので、収穫にわくわくします。Nec_0037_3

単純に皮ごと塩で茹でて、煮えたら皮をむいてマッシュして、ポテトサラダやグラタンやコロッケにしたり、ポタージュにしたりするのが好きなのです。自分ちのジャガイモは、ホクホクしてちょっと土の匂いのするジャガイモの香りがして、たいへんおいしい気がします。あと、イリコダシの中に生のまますりおろして、そのままとろとろに煮て、お味噌をとかして、ちょっと生姜を散らしてお味噌汁にすると、簡単なのにほかほかするお汁になります。

ジャガイモ、これもみなさんご自慢のレシピがおありでしょう。よろしければまたお教えください。

2005年12月14日 (水)

ご先祖は山

Nec_0036_2 うちで寒さの影響を受けないのがもう一頭います。

めーさん(ヤギザーネン種・女の子・10ヶ月)です。

「ヤギ」というとどうしても「アルプスの少女ハイジ」にでてくる「ゆきちゃん」ですねえ。実際めーさんは指宿生まれですが、ご先祖はヨーロッパの山岳地帯におられます。アルプスとかピレネーとかそういう高山です。雪ですわ。氷ですわ。万年雪、氷河ですわ。ぶるぶるぶるぶる・・・・・。

日本のヤギの本場も長野にあるそうで、ヤギ協会の会長さんも長野までいって種付け研修を受けたそうです。さらに野生のご先祖になるとクルンと巻いた角が見事なアイベックスになりますもんね。生き物番組とかで雪残る高山の切り立った崖をひょんひょん飛び移っているあれですわ。なるほどヤギが寒さに強いはずですわ。

なんにせよ、めーさんは雪が降ろうがあられが降ろうがマイペースです。最近小屋をお気に召してくださったらしく、夕方になると自主的に入って首だけ出してたりします。かわいいぞ。

寒さには強いですが、夏の暑さと特に蚊に弱いのです。気をつけてあげなくちゃです。

ご先祖は北

Nec_0035_6 朝目がさめてみたら、室温が2℃でした。ひゃあああ、寒いー。またまたうっすらと雪が積んでました。12月でこれでは、1月2月はどうなるのでしょうか?とにかく風邪をひかないようにせねばなりません。

「寒かゴロ」の多い我が家のメンバーの中でモモ(紀州犬雑種・女の子・4歳)とめーさん(ヤギザーネン種・女の子・10ヶ月)はいつもと変わりありません。特にモモはどんなに雪あられがそぼ降ろうとも、朝夕の散歩を当然の権利と思ってますから、7時を過ぎるともーうるさいのです。「連れて行ってくれないの連れて行ってくれないの?あたしはこの世で一番不幸よ。」とばかり世にも物悲しい声で鳴くので、こちらも世にも情けない顔で、首に厳重にタオルを巻き、軍手をはめ、靴下を2枚重ねて軽登山靴もしくは長靴を履いて、ぼちぼちお散歩のお供をさせていただきます。

モモのご先祖さあをたどれば、弥生犬と縄文犬どちらの血も混じっているでしょう。弥生犬は朝鮮半島経由で、縄文犬はカムチャッカ半島経由です。どっちも寒いところやないか!さらにご先祖さあをたどれば、犬そのものが、氷河期に狼の群れからハンデがあってはぐれた個体が、人間と暮らし始めたのが最初といいますからね。狼・・・朝鮮狼、ヨーロッパ狼、北極狼、みんな寒いところばっかおるじゃないですか。モモよ、あんたが寒さに強くて当たり前じゃわ。

でも、お散歩以外のモモは寒がり。頼むから夜の夜中に藪にオシッコしにいって引っかかって「ク~ン、ク~ン」と情けない声で鳴くのは止めてくれ。そのたびあたしが起きて綱を解きにいかなならんがね。まあ、いつもいつもたいへんお世話になっておるモモのことだからねえ・・・。いたしかたないんだけれどねえ・・・。できるだけのことはするからさ、いつまでも元気でおってくれよ。

2005年12月13日 (火)

だめっこどうぶつ

Nec_0032_5お読みいただければおわかりかと思いますが、この「椿屋敷農園」は高邁な理想に燃えて書かれているものではありません。エコロジーとか癒しとか地球を救う正義の味方とかじゃまったくありません。ひたすら「うまいものをローコスト・ローテクノロジーでたらふく食べるにはどうしたらいいか?」を、ない知恵絞って試行錯誤しておることを、そのまま書いております。んで、ありがたくもお客様方のお知恵を拝借したり、余った産物を食べていただいて、その知恵と結果を摂取したりなんかして、また書く、ことをやっております。

今日のように寒い日など、ぐうたら怠け根性が前面に出て、猫と一緒に縮こまっていたいのに、寒さに強い犬とヤギにせかされて、イヤイヤ長靴はいて散歩に行ったり、運動させたり、小屋掃除したりなんかしてるわけです。寒いと妙に怒りっぽくなったりして「ああ――あたしってダメダメだああ――。」などと落ち込んでみたりするものの、寒くても落ちない食い意地にかまけて、生姜とネギたっぷりの味噌煮込みうどんなどむさぼり食べているありさま。そんなダメダメなお仲間のあなたに、お薦めのマンガ「だめっこどうぶつ」(既刊2巻・桑田乃梨子著・竹書房)です。

もう、まっー――ったく役に立つマンガではありません。「桑田着ぐるみ劇場」と銘打ってあるように、弱虫狼のうる野や、ヤクザウサギのうさ原、のろまのチーターちー子、いんちきユニコーンのゆに彦、近視の鷹のタカ岡などなど、とにかくどこかダメダメな動物が、なにかズンだれた着ぐるみのかっこうででてきて、ダメ森でぬる~い日常生活(どんなんや)を繰り広げるという内容です。”動物達の生態に迫る”というわけでも”失われ行く自然を描く”というわけでも、まー――ったくないんですがね。こんな「ああ、今あたし濡れ落ち葉」みたいな気分になる日に、読むには最適のマンガです。気の抜けた笑いが心地いいのです。「人間、そんないつもいつもキリキリがんばってられっかよぉ」とふてくされる自分も許せる気になる、そんなマンガ。

必要なんですよ、あたしには。

ご先祖はやはり南

Nec_0033_4 案の定というかやはりというか、今朝のうち近辺はうっすら雪化粧でした。勘弁して欲しいです。寒いです。

さて、猫はアフリカのエジプトかリビアあたりが原産で、人間もアフリカのど真中あたりが原産でしょう。寒さに弱くて当たり前じゃ(いいわけ)。うちの動物の中では、地鶏くんご一家も東南アジアの赤色野鶏がご先祖さあなので、どうも寒さに弱いらしいです。先だっての冷え込みのとき、シートをかぶせてあげなかったら、その朝てきめん卵が2個になってしまいました。ごめんね。反省して、夜は西側、北側、東側の三方を必ずシートでカバーしてあげるようにしています。すぐまた元通りの4個産卵Nec_0034_5 になりました。

鶏さんそのものの体温が高いので、簡単に風除けをしてあげるだけでだいぶ室温が高くなるようです。シートを上げたところから湯気が立ち上っているのがご覧になれますでしょうか?強いものです。この寒い朝でも、地鶏くんははようから「コッケッコッコオー――!!」と景気のいい鬨の声を上げてました。結構、結構。

2005年12月12日 (月)

猫型アンカ2台

Nec_0030_4 どうしたことでしょう?今年の師走はどうしてこんなに寒いのでしょうか?夏はあんなに暑かったというのに何という極端さでしょうか。この天候では明日は我が家近辺に積雪もしくは凍結があることは必至。困ったことです

この寒さですと、我が家の猫達がぬくもりを求めること、たいへんなシビアさです。もともとがアフリカというか、リビアとかエジプトとかそこら辺原産の動物らしいので、寒さには弱いのであります。(かといって『暑さに強い』というわけでもなさそうですがねえ)。エジプトのハトシュプトかなんか女神様のお使いが猫だったんじゃなかったっけ?(ここらうろ覚え)。猫面人体の画像が一杯残ってますよね。猫のミイラもあるらしいし。そういえばエジプト美術って独特の感覚ですなあ。

まあ、そのご先祖以来寒さに弱いらしい猫達がだんごになってぬくみを求めてまとわりつきます。しかしはっきりいってこちらも寒く冷たいのは嫌なので、ひっつき大歓迎!猫は体温も高いので、膝に乗ってくれてると暖かいよお。(エドガー・アラン・ポーの奥さんも貧乏だったから猫で暖を取ったといいますね。)もう動きたくなくなるよお。でも、トイレには行かなくちゃ。誰か代わりにしてくれないかしら?

同じことを猫達も考えているらしく、うちは庭がすべて猫トイレ(巨大)なのですが、猫用出入り口で迷っている様子。だめじゃだめじゃ。家の中でしっこは許さん。とっととしてきなはれ。と、情け容赦なく猫背中を押す寒波襲来の夜でありました。

日本水仙

Nec_0031_6南東の隅にはや日本水仙が咲いていました。

水仙の品種はかずかずあれど、野生に近いこの水仙が一番好きです。なんといっても匂いがいいんですよ!優しくてどこか懐かしい香り。

野生に近いので、丈夫。ほったらかしなのに、毎年律儀に生えてきて、律儀に花をつけてくれるのもありがたや、ありがたや。 冬の花の少ない時期に次から次へと花をつけてくれるのも助かります。

球根はすりおろして、腫れ物や肩こりの湿布に使うそう。でももったいなくて掘り起こしたことはないです。

2005年12月11日 (日)

大根

Nec_0029_7 冬野菜のキング大根です。

お~い~し~ですよね~♪ななさんじゃないですが「日本人に生まれてよかった」です。

単純におろしてよし、ふろふきによし、おでんによし、薄揚げと深ネギとお味噌汁、おろしダレにしてお鍋に、豚や鶏の揚げたのに付け合せ、蕎麦に、うどんに、たくあんに、バリエーションに果て無し。さらに大根葉も栄養があっておいしい。浅漬けにしてカツオブシと混ぜたり、卵焼きに刻んで入れたり、巣篭り卵にしたり、ベーコンと一緒に炒めたり・・・・・みなさんも、ご自慢の大根料理がおありでしょう。よろしければお教えください。

大根といえば今昔物語で、こんな話がありました。

「一日二本の大根を焼いて食べれば、息災である。」と信じていた人がいて、その通り毎日食べていたそうな。みんな「何をあほなことを」と笑っていたが、ある日その人の家に強盗が入り、あわやという危機に、なにやら白い人二人が駆けつけて、強盗を撃退したそうな。あとでわかったがその二人は大根の精であったと。人々は「何事も信心一筋にすれば、いざというときに助けがはいるものであるよ。」とうわさしあったと・・・・・

・・・・・って「大根のガードマン」って、変。

確かに風邪よけになるし、胃腸の調子も整える栄養満点な野菜だけどさ。昔の人って変なこと考えるよねえ。