椿屋敷のお客様

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2006年1月

2006年1月31日 (火)

ゆきちさんの金柑

Nec_0038_7 お客様のゆきちさんが遊びにいらっしゃいました。

いろいろ手土産を持ってきてくださったのですが、その中に「生食用金柑」がありました。ありがとうございます!!

食べてみたかったんですよ!これ。

ご親戚に作ってらっしゃる方がいるとのこと、つやつやで大きくておいしそうです。早速夕食後のデザートにいただきました。ジューシーで香りがよくて甘くてたいへんおいしゅうございました。

ヤギんし(衆)の雨宿り

Nec_0037_6 今日も雨が降るので、ヤギんし(衆)が雨宿りです。

ヤギも哺乳類のご多分に漏れず、雨が大嫌いのようです。必ず雨除けの中に入ってくるし、なにより機嫌が悪い。特にめーさん(ヤギザーネン種・女の子・1歳)など、「なんで雨降ってるのよ?なんとかならないのこれ?!すごく気持ちが悪いのよ!」と体全体で訴え、不満をぶちまけます。「あの~・・・・でも、わたくしには雨を止めるすべはなく・・・・・。」「じゃ、なんとかしなさいよ!もー―っ段取り悪いんだから!」

はい。その通りでございます。「雨除けつきヤギ運動場」まだできてないのが悪いのです。どうぞどうぞなにとぞ、今しばらくのご辛抱を。ホームセンターニシムタで「イノシシ除けフェンス」というしろものを購入いたしました。ヤギ協会会長ご推薦で、TVでみた北海道の羊農家さんも使ってた優れものです(しかもかなりのローコスト。1m×2m・10cm角格子・3mmΦワイヤーが¥498)。雨が止み次第工事にかかりますので、なにとぞ、なにとぞ今しばらくのご辛抱を。

2006年1月30日 (月)

ノースポールの花

Nec_0035_9というわけで、こないだ買ってきたノースポールの苗に花がつきました。

ノースポールは公共工事によく使われるので、もうあちこちあらゆるところに植わってますが、大好きなんですよ。なんとなくマーガレットに似た雰囲気なのに、もう少し素朴。たくさん花をつけてしかも丈夫。雪のように白い。花の不足するこの時期にありがたいことです。ちょっとした花束を作るのに、ノースポールをベースにすると少ない花でも映えるんだよね。

4月~6月に咲く花々は、今時分はまだ全く目立たないひっそりした状態で畑に植わっているけれど、この今時分こそが大事なんだよね。1月~2月はほとんど成長もなにもしてないようで「大丈夫かよ」と思わず心配になるほどなんだけど、大丈夫。しずしずと着々とその身にパワーを溜め込んで、春めいたあるとき、気がつけば一気にひょひょ~~~んと伸びて、蕾なんかつけている、あっという間に花が咲く、そんなもんなんです。

なんだか、人生の話のよう。

ヨモギ

Nec_0034_7 ヨモギでございます。

雛の節句にヨモギ餅をつくあのヨモギです。

七草に春の七草を使って七草粥を作るのも、雛の節句にヨモギ餅を作るのも、もともとは奈良時代の宮中で春の薬草摘みの行事を行っていたところからきたらしいです。すんげー長い歴史があったりするわけです。

10代の頃、井上靖の小説「額田女王」がそらもう大好きで大好きで 、歴史的な背景はもーどうでもええから、額田女王と大海人皇子と中大兄皇子の三角関係に「ホー――ッ」と溜息をついておりました。二人の皇子に愛されて、でも己は揺るがない。かあっちょええなあ。梅の花散る夜の大海人皇子とのベッドシーンも、雪の夜の中大兄皇子のベッドシーンもそらそらロマンティックで、「井上靖、文学界の重鎮とかゆうとるが、根っこはハ―レクインロマンスやんか。最高じゃ!!じいやん。」(某「愛ルケ」とは根本的にちがう)。

その三角関係の山場が、春の薬狩りの野での歌会。

当時、額田女王はすでに大海人皇子とは切れて、中大兄皇子の恋人だったのだけれど、大海人皇子は未練たらたら。三者ともが和歌の名手であるために、三者三様の思惑の交差する含みのある歌が交わされる。

「あかねさす 紫野行き標野行き 野守は見ずや君が袖振る」

さらっとこういう歌を歌ったりして、かっこいいぞ、額田女王!!

その奈良時代の薬狩りにちなんだ行事は南薩に長く残り、雛の節句には若い男女がみんなで、お弁当を持って野山に薬草摘みに行ったそうな。それを、明治までやっておったそうな。・・・・・ええやんか~~~!!

復活させよう、そういう行事。

2006年1月29日 (日)

のだめカンタービレ・14巻

Nec_0033_6 恥をしのんで申しますが、実は小学校2年生から高校2年生までピアノを習ってました。もちろん、な――んのモノにもなってません。あ、唯一甥っ子が遊びに来たときに「お馬の親子」や「ぞうさん」や「桃太郎」を弾いてあげられたからよかったのかにゃ。

モノにならなかった原因は今やはっきりわかります。「ハノン」や「平均律」みたいな基礎練習がだいっきらい!だったからです。とほほほほ・・・・・。何事もなァ、そういう基礎部分が大事なのよ。「ハノン」で10本の指が均一に早く動く訓練をしなければ(それも気の遠くなるような時間のかかる訓練)、リストやショパンの超絶技巧曲はとてもじゃねーけど弾きこなせません。いまだに根性なしですが、子供の頃に比べりゃ、そのことが骨身にしみてきたので、またゆっくりぼちぼちとピアノを弾き始めてみようかなあ。もう競争しなくていいんだし、楽しみのためだけに。大人になってからピアノを始める人が多いと聞きます。そうだよなあ。音楽は「おとのたのしみ」なのに、凡人は大人にならないと「ハノン」を楽しいと思えない。それを心から楽しいと思えて基礎練習を苦痛としない、それが「才能ある」ってことなんすかね。

あいかわらずぶっ飛ばしている「のだめカンタービレ・14巻」(二ノ宮知子著・講談社)です。あいかわらず、のだめは変人の変態ですがね。これがピアノの基礎練習だけはまじめにやってるんですよ。オクレール先生の指示にも素直に従ってるし(にもかかわらず肝心の試験のときにぶっ飛んで指示を忘れるところがのだめなんですがね)。平均律のメロディーを歌いながら練習するシーンなんか、ちょっといいなあ、と思わせるものがあります(のだめなのに)。

二ノ宮知子氏はこのマンガで「こ、こんなやつがクラッシックを・・・」という言語を絶した変態と変人ばかりを登場させてます。が、しかし二ノ宮氏の「ハズさねーなァ」というところは、実生活でいかに変態な音楽家達も「音楽に関しては実に真摯で愛があるのである」ということを必ず描いているところ。

主人公ののだめもしかりですが、おれ様千秋はもともとがまじめな努力家。ドイツの巨匠エロジジイ、シュトレーゼマンも若い頃の勉強は超人的だし、千秋のライバルフランスのおれ様ジャンも、「ブイブイいわすおれ様未来日記」をつけている松田も、みんな結局は「音楽が人生の最優先」な連中ばかり。特に今回は36歳油の乗り始めた「これから世界的にブイブイいわす予定の指揮者」松田のできは出色。千秋にかます「お前ほんとに36歳かよ!」というような子供じみたイヤがらせの数々、笑かす笑かす。こういう男でもやはり人生の一番は音楽で、逆玉の富豪のバカ娘が音楽の邪魔になると、とっさに音楽をとってしまう音バカっぷり。(それにしても、千秋、ジャン、松田と三人もおれ様指揮者を出しておいて、よくこの三者の性格かきわけができるよなあ。しかも三人とも笑える性格。すごいよ二ノ宮知子)

ピアノののだめ、オーボエの黒木くん、バソンのポールで組んだトリオ「ヤキトリオ」も爆笑。

のだめ、花の都パリでもあいかわらずの絶好調なのであります。

オフ会

Nec_0032_7お客様のべにこさん、clusterさん、totto*さんとお食事会をしました。すごく楽しかったです。

「これって、世に言うオフ会ってやつか?」と、感慨にふけりましたよ。初めてのことでしたがネットでやり取りしてる方達と、直接しゃべることはとても有益なことで励みになるなあ・・・と改めて思いました。

なんというか、やっぱりお三方ともただものじゃないです。「人生色々」「山あり谷あり」をなんとかかんとか乗り越えて、なおかつブログを続けているということは(しかも、三者三様、それぞれの特色のでたブログですよねえ。お会いしてしみじみ思いました)、パワーありますよ。しかも、三者ともバックに企業がついてるとかじゃない、己個人の個性で勝負してるわけで。圧倒されました。みんなものすごい食いしん坊だし。元気になるしなあ。

あんな楽しい会にお招きいただいてほんとうにありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします。

とりあえず、ヤツデの葉っぱを干してリューマチ用の「ヤツデ風呂入浴剤」を作っときます。あと、「ハコベ塩」用のハコベをどうぞ採りにいらしてくださいね。

2006年1月28日 (土)

とよのかイチゴ

Nec_0031_8 とよのかイチゴが霜まみれになっています。

今日の最高気温は15℃との予報が出ていますが、放射冷却現象で明け方たいへん冷え込んで、霜は降りるわ氷は張るわあたり一面がキンキンです。もう何度目でしょうかこの状態。

昨日、お知りあいとお話していたら、「こえな冬が寒か年はなあ、その寒か空気が南方の海さえ行って、夏の太か台風の種になっち、昔から言うもんじゃっど――。」とおっしゃっていました。つまり、冬場の寒気がきつい年は夏場の嵐を呼ぶと。

まじっすかァ?―――

この上今年は台風の当たり年なのでしょうか?一昨年、昨年とバカみたいに暑い夏が続いてますが、今年もあんなふうに手のつけられない猛暑で大型で強い台風が来るのでしょうか?勘弁して欲しいです。

子供の頃は台風が来て学校が休みになったり、大風が吹いてガラスが割れたり(最大瞬間風速のときに、一瞬大きく膨らんでパーンといっせいに割れる)瓦が吹き飛んだり(これもいっせいに吹き飛ぶ。まるで映画の特撮のよう)、水が濁流になって道路を浸食したり、信じられない波高の波が道路を洗ったりするのを見るのが楽しかったですけどね。それまでこの世の終わりのような風が吹いていたのに、「目」には入ったとたんぱたりと止み、中天には青空さえ覗く。あの不思議さはおもしろかったですけどね。

大人になってしまったので、後の始末のことを考えてしまいます。うんざり。

おっとっと、とよのかイチゴ。ハウスもビニールもかけていない完璧露地植えのわりにはけなげに成長を続けてくれています。なにせ元肥に堆肥半俵ぐらいは入れてるもんで。五月に実がなるはずです。ヨーグルト、ジャム、ケーキ。楽しみ~。

2006年1月27日 (金)

スイトピー「ロイヤルスイート」

Nec_0028_8 ”★スイトピー「ロイヤルスイート」花つきよくしかも大型。株は丈夫で育てやすい。芳香も強い。花色は優しく夢見るようなピンクからオレンジへのグラディエーション★”

などというポップが添えられていたらスイトピー好きならば買わずにはおれません。即購入。1鉢¥98。2鉢買いました。

スイトピー大好きです!色は綺麗だし、マメ科特有の花の形はかわいいし、なにより匂いがいいんです!あんな小さな花でも飾れば部屋中に香りがします。癖の無い優しい香り。実は春蒔き用に種も一袋買ってあるんですが、誘い文句の誘惑に負けました。

五月が楽しみ♪

Nec_0030_6 「角のある動物」と「角の無い動物」がいます。うちの動物で角があるのはヤギ達だけです。

通常人間には角は生えませんが、たまたま遺伝子異常かなにかで、頭骨にでっぱりのある人がいて、「鬼子」とか呼ばれたりします。そういう、「牛の角に虎の猿股」という「鬼」という概念は、中国の風水でいう「丑寅(うしとら)」の方角を具現したもので、ああいう形の「鬼」になるまでに、気の遠くなるような歴史と民俗の積み重ねがあるようで、シロウトがうっかり突っ込んだらひどい目にあいそうです。京極夏彦氏とか小松和彦氏とか読んだほうがましで、おもしろい。

とにかく現実の角は骨質がそのまま頭頂部に発達してきたもので固い。ヤギ達の角もとても固く、破壊力があります。だから飼主さんの中には生後1週間以内に手術して切ってしまう方もいるようです。特に雄の場合、角がたいへん発達する上に発情期の暴れ方が尋常でないので、切り取る事が多いとか。じゃないと小屋を片っ端から壊されてしまうそうな。うううううむ。

うちの三頭のうち、トカラヤギのクロさん・シロさんの角はそのままですがめーさん(ザーネン種・1歳・女の子)は切ってあります。頭を触ってみるとどうやら角の跡らしい固いところが左右にあります。昨日の夕方小屋に入れようとしてめーさんを押し込んでいたら、その角の跡にわたくしのデコが思いっきりぶつかりました。

もーー――。世界が☆だらけになりました!

すっげええ、カッテエエエー――!!

2006年1月26日 (木)

人相

Nec_0029_10 一応人類のはしくれなもので、人間の顔の区別はつきます。これは「産まれたときから一番見る確率の高いのが、自分と同類の人類の顔であるから、判別する能力が鍛えられているのである。」と、動物学の本なんかにゃ載ってますね。

あと、犬とか猫とかも物心ついたときからずっと飼っている動物なので、かなり区別がつきます。もちろん「うちの猫」や「うちの犬」は確実にわかる。飼ってらっしゃる方はおわかりかと思いますが、わかるんです。余所の犬猫にいくら混じってようが、うちの子はうちの子。むこうも「ぼく、ドリアンだよドリアン」「あたしよ、あたし、モモよ」などとアピールしてくるし(かわいいぜチクショウ!)。

ヤギさんは最近飼いだしたのですが、三頭とも体の大きさも毛色もちがうので区別はつきます。よそのヤギに混じったらどうだろうか?・・・わからん。ま、「ヤギの群れがいきなり現れて、うちのヤギがその中に紛れ込んでしまいました・・・」などという事態がいかに鹿児島市のチベットとはいえ、そうそうありえないと思うので心配には及ぶまい。

鶏。

これが問題なんだよなあ~。申し上げておりますように、今月余所の雌鳥が四羽来たわけですが、この四羽がもともといた四羽とまるきり同じ種類の雌鳥なのですよ。はっきりいって八羽の雌鳥たち全く区別つかないのですよ。うううううむ。もう10ヶ月ぐらいは飼ってるんだけどなあ。子供の頃から鶏は飼ってるんだけどなあ。区別できん。みんな凶暴な目つきと嘴のヤクザ(この場合極道の妻たちか?)にしか見えん。今朝手違いで、もともとの鶏と新参の鶏と混ざってしまって、どうも1羽だけ違うほうに入ってしまったようなんだけど、全く区別つきませんでした。しかしね、さすがに鶏さんたちにはすぐ分かったようで、なんかいきなり揉め事。「ケーケケケケ!!!」などと大騒ぎ。その多分よそ者であろう一羽を寄ってたかって追まわしつつきだした。

たいしたもんだよ。あんたたちどこで区別してるの?

つつかれて血がでてきた鶏を捕まえて戻し、地鶏くんご一家にまた元通りの平和が戻ってきたのですがね。鶏だけじゃないなあ。鳥類はどうも区別がつきづらい。犬、猫、ヤギの区別がつきやすいのは、きゃつらが哺乳類だから?どうだろう。確かに牛や馬は区別できそうだけど、カエルとかトカゲとか なかなか区別できにくそう。わからん。

ともあれ、感心したのが、あれほど人間や犬(モモ)に対してはつつくわ蹴るわで縄張り意識の強い地鶏くんが、雌鳥に対してはま~~たっく我関せずだったこと。お前、雌鳥やったらなんでもええんかい?