椿屋敷のお客様

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2005年12月

2005年12月31日 (土)

鏡餅(ミニ)

Nec_0046_6 涙を飲んで今年の餅つきはあきらめましたが、今日広島の米農家に嫁いだ妹から、餅が届きました。

どうやら1歳半の甥っ子が丸めた餅らしく、指の跡がついています。ありがたく桜島小ミカンを載せ、庭からウラジロを採ってきて半紙に敷き、玄関にお飾りいたしました。

今年は転換期とでもいうべき、とてもいい年でした。

これも一重に、「椿屋敷農園」に来てくださるお客様のおかげです。みなさま、本年は本当にありがとうございました。来年もまたよろしくお願いいたします。

よいお年をお迎えくださいませ!!

祖父の遺産

Nec_0045_3 おはようございます。「風邪ひきどんの鼻ズンだれ」になったのに、みなさまの暖かい励ましのコメント、涙出るほどありがたいです。

よかったなあ、ブログはじめて。日常生活じゃ絶対お知り合いになってないだろうおもしろい方たちとこんなふうに知り合えて、しかも適切な助言や励ましの数々、こんなありがたいことないです。ありがとうございました。

「椿屋敷」は、17年前に亡くなった母方の祖父の家です。明治生まれの母方の祖父はかなりすっとぼけた人で、親戚縁者の間では「ぼっけもんのイサオ」で通ってました。祖母など面と向かって「すかたんのあんぽんたん」などと言っておりました。それでも飄々とマイペースな人でしたが、それをいいことにわたくしは決してじじい孝行な孫ではありませんでした。

それなのに今こうやって祖父の遺産の恩恵を受けています。

うちの畑の奥に、ビナンカズラ、アケビ、ツヅラフジ、ツルウメモドキなどの山のツルがあまりにもうまいこと群生してるので、「これ、鳥が運んできたんでしょ?」と父に聞きました。すると、「鳥が運んできたのもあるが、ここのじいさんが、山から採ってきて植えちょったど。ばあさんが『まあ、こえなものどん植えて何をすっとか!!』とののしっちょったが・・・」

あまりのありがたさに涙がでました。直接金になるものではないですが、今のわたくしにとってこれほどありがたい遺産があるでしょうか?祖父が植えた何百本もの品種ものの椿、数々の植物、それこそあんぽんたんだったので今まで気がついてなかったのです。さらに父がもつ植木屋の知識と技術があり、利用の可能性は千にも万にも膨らみます。

今現在みなさまから受けているご温情とともに、こういう形で何十年もあとから利いてくる恩というものもあるのですね。

2005年12月30日 (金)

門松

Nec_0043_5 明日は大晦日というこの日に、「風邪ひきどんの鼻ズンだれ」になってしまいました。

「か、門松、門松だけは作らねば・・・」と、気温が16℃まで上がった今日のうちに作りました。

材料

  1. 菊用の8号鉢2個
  2. 真竹
  3. 若松2本
  4. 葉牡丹紅白2本づつ
  5. 荒縄
  6. 畳表(古い畳から切り取って取っておいたもの)
  7. ユズリハ
  8. 金柑
  9. 南天

この材料の中で一番お高かったものは何かというならば(というか他のはタダ)、驚くなかれ「荒縄」ですわ。藁で作った縄ですぞ!!昔はタダ同然だった代物ですぞ。去年9mmが¥700ぐらいして「ひょええ、たっけええ」と思っておりましたが、なんと今年は¥980。大丈夫なんでしょうか?日本の稲作。

コンパクトでなかなかのものに仕上がったと思います。

Nec_0044_3 しかし、門松を作り終わったところで体調不良のためダウン。残念無念なことに餅つきを断念。口惜しや口惜しや。血の涙がでます。来年の暮れは必ずやリベンジ。かまど小屋を建てて、石臼と杵でついてやるからな。待ってろよ餅!!

とりあえず、今日は寝ます。

2005年12月29日 (木)

義理人情のかぼちゃプリン

Nec_0040_3まっこち義理人情とは度し難いもので、この年の瀬も押し迫った晩、鼻水もズンだれているというのに、かぼちゃプリンを作らねばならぬ羽目にあいなりました。

「今年中に作ったる」の言葉を反故にできんかったのです。

なんとかできましたよ。自分自身大好物なので、さめるのを待ちきれずにむさぼり食べました。これで回復せんかな・・・。

かぼちゃ半分、卵1個に卵黄3個分、グラニュー糖40g、ブラウン糖20g、カラメルソース、ラム酒大さじ1、コーンスターチ小さじ1/2、生クリーム1/4カップ、牛乳1カップで作ります。

今日はもう体力ないので、作り方は後日。

鼻水

Nec_0039_5 なんということだ!昨日から鼻水がズンだれます。

・・・・・あれほど石鹸手洗い、うがいと気をつけていたのに・・・何もこの時期に・・・口惜しや、口惜しや。ままならぬものじゃ。

今日の気温は平年並み14℃まで上がるそうなので、何とか回復しなければ。

何といっても、あと年賀状書き(おいおい)、餅つき、おせち、門松作り、大掃除各種、年越し蕎麦、とイベントてんこもりなのです。

もはや何かのロールプレイイングゲームをクリアーしてるような感じです。なぜだろう、くどいようですが9月1日になっても宿題が終わってない子供だったのに、今はこういうことが楽しい。宿題は生活かかってないけど、イベントは生活と食欲がかかってるからかな?

みなさまも残り三日、風邪と事故と火事にくれぐれもお気をつけて。

2005年12月28日 (水)

プリントゴッゴ

Nec_0038_5 「ローテク万歳グッズ・その12」プリントゴッコであります。

もう15年使っております。喪中欠礼以外は、年賀状もサクラメール(今はもうないけど)も暑中見舞いもこれで刷ってきました。一度ドリアン(アメリカンショートヘアのハーフ・12歳・おじさん)が行方不明になったときの探し猫ポスターもこれで刷りました。はっきりいってこよなく愛しております。

15年前には大流行で、ちょっとした文房具屋とかスーパーとか、今の時期には必ずゴッコランプとかハイメッシュマスターとかゴッコインクとか置いてたけどなあ。だんだん見なくなってきて、今年は結構探してしまいました。メールでご挨拶して年賀状そのものを出さなくなったから?それともパソコンとプリンターで刷っちゃう?でも、あたしみたいな根強いプリントゴッコファンはいると思うんだけどなあ。「必ず完璧に綺麗」じゃないところが好きなのだ。なんというか、こう不測の事態が入るというか。思いもよらないところがかすれたりしてさ。

・・・・・お願いだから、事業を止めにしたりしないでね、理想科学工業さん。少なくともゴッコランプとハイメッシュマスターとゴッコインクの供給は続けてください。

鰯雲

Nec_0036_5 ふと見上げれば、朝の空の一面に見事なる鰯雲。

うおおおおい、南国鹿児島じゃこういうウロコだらけの空、せいぜい2月ぐらいにしか見れなかったんじゃなかったけ?

(うちの北側にはまだ雪が(!)残り、霜柱天をめざしとります。)Nec_0019_3 Nec_0037_4

中国東北部にどでかい高気圧、アリューシャン列島に台風並みの低気圧がデー―ンとご鎮座ましましている今の気象状況じゃいたしかたありますまいが・・・

「今年は暖冬」という予報を大はずしにはずしてしまわはった気象庁は、「ジェット気流の蛇行が悪いのである。通年ならもっと後にくるはずのジェット気流の谷が、はやばやと日本列島を覆ってしまい、これが北極圏の寒気団の南下を招いたのである。はっきりいって気まぐれなジェット気流の動向を予測するのは難しいのである。」といった、ほとんどヤケクソというか悔し紛れというかのコメントをなさっておられます。

お気持ちはわからんでもない。

なべて自然は予測不能。コントロール不能。たとえ1車両につき45tの走行中の列車でも、雷雲下に竜巻が発生すれば、一瞬の突風で吹き上げられる。極限状況で人間になすすべはないのです。

かといって、その何十年か何百年かに一度のオーダーでしか発生しない天災をのみ気にかけて生活することも、不可能。というより愚か。文字通り「杞憂」でありましょう。中国人、まったく伊達に4千年の歴史やってないです。

2005年12月27日 (火)

漆喰壁

Nec_0024_6 お正月も近いので、父方の日置の家の掃除に行きました。

父が二年かけてリフォーム中です。かなり家らしくなってきました。Nec_0025_6 Nec_0026_5 Nec_0027_4 Nec_0028_5 Nec_0029_8 Nec_0030_5

父の趣味で「黒塗りの柱に漆喰壁」になっています。昔の左官屋さんは漆喰壁を作るのに、まず格子に組んだ下壁を作り、さらに海草をどろどろに煮てそれを糊にして一から漆喰を練らなければなりませんでした。小さい頃、よく左官屋さんたちが庭で、トタン缶で臭い海草を根気よく煮ていたことを思い出します。そういう手間ひまかけた壁なので、耐火、断熱効果が大でした。その壁を使って作った土蔵は、たいそう手間がかかりお値段が張る建物でしたが、宝物を貯蔵するのにこれほど適した建物はなかったわけです。昔のお金持ち「分限者どん」を語るのに、「蔵をいくつ持っていたか?」を基準にするのはそういうわけです。「コガネムシは金持ちだ~♪」のコガネムシが小金を貯めたら「金蔵たーてた蔵建てた~♪」のもムべなるかな。

今の漆喰はかなり簡略化されていて、下壁はタッカ―でたんたか張りつける事ができるし、漆喰は水を加えれば練ることができます。だから父のようなシロウト大工でも、かなりのスピードで格好をつけられます。便利な世の中になったものです。

日置の家は秋にはトイレも改装され、来年は台所の水周りの改装も完了し、人が住めるようになるでしょう。父と母の終の棲家として、トイレも完璧バリアフリーです。たとえ車椅子になっても、容易に方向転換できるだけのスペースをとってあります。「古民家の外観に、最新設備」。自らの手での改造はまことにローコストで済むようです

Nec_0023_2 榊です。

神様にお供えする木です。

どうってことないよくある常緑樹なのに、神前にお供えされると妙に威厳があって見えるので、不思議です。

お正月にやってくる年神様と屋敷神様のために、お飾りしなければなりません。

今日は日置の家に掃除に行くので、あちらにも持っていこうと思います。

2005年12月26日 (月)

手作り布ナプキン

Nec_0022_4 最初にお断りしておきますが、男性にこの記事をお薦めしません。読んだ後で「ネットでこんなことを公表するなんて恥じらいはないのか・・・」とか「どこのあほ親父か」みたいなこといいっこなしです。女性にとってはエロくもグロくもない過酷な現実の話です。

さて、初潮を迎えた女性はほぼ毎月、通常石油から合成された高分子ポリマー吸収体のナプキンのお世話になります。ところがですね、このナプキンが便利なようでいて曲者。恥ずかしながら我が身の場合、夏は蒸れて痒い。冬は乾燥して痒い。しかも恐ろしく冷たい。いえば合成繊維と同じものでできているわけですから、テトロンのブラウスが肌に冷たいのと同じこと。冷たいと下半身が冷えて痛みになる。そりゃあ長年「どうしたもんかのー。なんともならんのかのー。」と、ただでさえ憂鬱なその時期にますます鬱々としてましたですよ。

んで、かなり真剣に情報を集めていてひっかかったのが「布ナプキン」の存在。「こりゃええなあ。」と購入しようとしてたのですが、先月「布ナプキン手作りの話」を仕入れ、早速作ってみたんですよ

作り方は簡単。

  1. ハンドタオルを用意する。(34cm×35cmぐらい)
  2. 半分に切る。
  3. 周囲を縫い合わせて二重にする。
  4. 一つの対角線上にスナップボタン(8mmぐらい)をつける。

これだけ。

んで、使用してみました。

最高!

まず、冷たくないんです!これ冷え性の人間にはすごく重要。暖かいので股関節が必要以上に緊張しません。よってかなり楽。股が乾燥したり、擦れたりしない。よってまったく痒くない。早くこれやればよかったです!!驚いたことに吸収力もかなりあります。不安なときは市販の合成ナプキンの上に被せて使います。それでも直接あたらないから全然楽。吸収したら、そのまま冷塩水につけておくとすぐ綺麗になります。(冷水でもいいけど生理的食塩水に近い濃度のほうが浸透圧の関係で血液が落ちる)。

思わずご報告してしまいました。それほどいいですよ~~これ