万物みな萌えいづる春がやってきました!
雌雄のある動物の多くは、通常春と秋が発情シーズンなのであります。
実は、今まで色々な動物を飼ってきているので、犬の交尾と出産も、猫の交尾と出産も、鶏の交尾と産卵も観察する機会がありました。今回ヤギが無事出産したら、それも見ることになります。あと自分自身が人間なので人間のSexも知っています(残念ながらまだ出産を経験していないので早くしたいです)。
それを観察してきた結果と、あと動物学の竹内久美子氏(「シンメトリーな男」などの著書あり。おもしろい)などの著書を読んで得た結論。
「なべて雌雄のある動物のSexは、雄のほうが格段に難しい」
ですわ。
雌雄のある動物の交尾。雌がやることは「発情期がきたよ」というのを発情腺の匂いや婚姻色などで雄に知らせ、あとは自分の生殖器に雄が生殖器を挿入して精子を抽送してくれるのを待つ。これだけ。
雌はそのあとの出産や子育てではそりゃあたいへんな思いをしますが、ことSexだけに絞るなら、雄の側にはたいへんな技術と体力と熟練が必要です。特に鳥類や哺乳類の雄になってくると、もう最初のデートの段取りからしてその動物ごとの本能やらしきたりやら様式やらあって、「たいへんだなあ・・・」と唸らされてしまうですよ。
特に哺乳類の中でも霊長類は、なまじ知能が高いだけに「群れ社会の順位」とかなんとか社会性が絡んできて、雄はそらそらたいへんのようです。その上Sexそのものが「まず自分のペニスを怒張させなければならない。さらに雌の生殖器、それも尿道口・膣口・肛門と似たような穴が三つも並んでいるのを区別して挿入・抽送しなければならない。」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・難しいぞー――――!!!!
途中で雌が痛がったり嫌がったりしたら、つどつど様子を見て加減をしたり、なだめすかしたり、場合によっちゃ押さえつけたり、・・・・・・・・ねえ。練習しなくちゃ、こんなことよっぽどの天才じゃない限り最初からうまくいくはずありませんやね。だからチンパンジーやニホンザルの群れの中で一番モテる雌は、たいがい年増の雌です。繁殖期には若い雄たちが彼女の前に列をなすといいます。熟練した雌にレッスンをつけてもらう。これが難しいSexをマスターする早道だからです。
恐ろしいことをいいますと霊長類の中でも「万物の霊長」人類の雄のSexはなんと一番難しいのです!
なんなれば、体の大きさに比べてペニスの大きさが大きすぎるから。マウンテンゴリラはあれだけ大きな図体をしながら勃起時のペニスの大きさは5cmほど。これぐらいならまだ雌の膣口に挿入するのは易しそうです。比べて人間はねえ・・・・・。個人差があるとはいえねえ。さらには他の霊長類は抽送回数がほんの何回かで精子を送り込むことができますが、人間は実に数百回以上の抽送をしなければ果てることができません。時間もかかるしその分失敗の危険度も増します。たいへんだなあ・・・・・・
つくづくねえ、そういう意味じゃ男に生まれてこなくて良かったよ。待ちかねていた春がとうとうやってきましたので、女に生まれてきたことの幸せを満喫しようと思います。ありがたや、ありがたや・・・
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