椿屋敷のお客様

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2006年1月

2006年1月26日 (木)

椿「エレガンス・ビューティー」

Nec_0027_5 椿「エレガンス・ビューティー」が咲きました。

「エレガンス・ビューティー」とは派手な名前です。実際その派手な名前に負けない派手派手な八重のどピンクの大輪の花が咲きます。あと少し色が濃かったり花が大きかったり花弁が多かったりすると、多分下品になっていたであろう、ぎりぎりの美しさです。

こういうはったりをかましたような花も好きだなあ。

エレガンス・ビューティーはいわゆる「カメリア」で、海外で品種改良された椿です。「浮世絵」や「根付」や「日本犬」や「錦鯉」なんかと同様に、椿も江戸時代の文化の一部としてヨーロッパでもてはやされた時期があり、そのとき以来の愛好家が盛んに「カメリア(椿の英語名)」の品種改良をしています。

日本にもだいぶ逆輸入されていますが、はっきしいってねえ、「ああ、ハリウッドが考える芸者みたいな派手さだなあ・・・」という花が多いんですよ。花芯が脳みそみたいにぐちゃぐちゃになってたり、ただただ大輪だったりね。

しかし、もちろん「おお、これは!」というようないい花もあったりするので油断ができません。エレガンス・ビューティーは「これは!」のほうの花です。

2006年1月25日 (水)

当家草取り部隊

Nec_0026_7 まあ、お恥ずかしく草薮になっている現場写真を出しておりますが、今、当家には頼もしい草取り部隊がおりまして。

凄い勢いで、めーさん(ヤギザーネン種・1歳・女の子)、クロさん(トカラヤギ・3歳・女の子)、シロさん(トカラヤギ・10ヶ月・女の子)の三頭が、草をもりもりもりもり食べております。すごいです!

1日軽く一坪ぐらいは綺麗にしていってくれてるのじゃないでしょうか?ありがたい、まっこちありがたいことです。

大失敗に終わった古雨戸利用のヤギ運動場に代わって、新型運動場を計画中。ヤギ協会の会長から薦められた、10cm角の格子状のワイヤーメッシュがニシムタで特売していたので、12枚注文してきました。1週間後に届くはずです。それは、イノシシ除け用のワイヤーメッシュなのです。イノシシの突進を防げるのなら、ヤギも大丈夫でしょう。それが届く日を指折り数えて待つ日々なのです。

野生のミツバ

Nec_0025_8 裏山には野生のミツバがそこかしこに生えております。春の気配で芽があちこちに出てきております。

実はうちの畑に植えてあるミツバはそれを移植して肥やしをやったものです。土地におうておるのでしょう、まことによく成長します。

「ネギ、ニラ、ミツバ」これは「庭に植えておいて重宝する薬味御三家でしょう。結構通年を通して使えたりします。雪や霜をかきわけてとってきたりとかね。

夏になるとこれにシソが加わって四天王ですか。ミョウガも加えてゴレンジャー。・・・ってそれは違う。今時の子供は知らん。

台所を預かる人が(主婦でも主夫でも)、薬味やハーブに興味がいくのは当然ですよね。買ってきたのととれたては匂いが全然違います。ネギなんか買ってきたやつの根っこを鉢に植えててもまたネギになるしなァ。そんでまたそれがうまいんだわ。

2006年1月24日 (火)

オオイヌノフグリの花

Nec_0023_3 早春の花オオイヌノフグリの花が咲いていました。

「犬のふぐり(金玉)」という、おいおいどうよ、という名前なのに、小さくて青くて可憐な花です。

オオイヌノフグリが外来種で、イヌノフグリが在来種なのですが、恐ろしいことに外来種のオオイヌノフグリのほうが繁殖力旺盛で、イヌフグリのほうは絶滅危惧種、レッドデータブックに載ってしまってます。うわあああ。確かにオオイヌノフグリはこれから早春にかけていやというほど見かけるけれど、これより一回り小さくて花色に紫が混じるイヌフグリのほうはほとんど見かけません。なんと申したらよいのやら・・・

これの別名が「天人唐草」といういかにもたおやかな名前です。

山岸涼子さんのマンガで「天人唐草」という傑作短編があります。「イヌフグリなんて下品な呼び方はふしだらだ。『天人唐草』と呼べ」という厳格な父親の下で育った女が、性的抑圧のために次第次第に狂っていき、最後にその偽善的な父親が愛人のもとで腹上死してしまい、人格崩壊を起こすこわ~いお話でした。

なんでかねえ。こんなに可憐な花なのに。名前も笑かしてくれるのに。思い出すのはこわ~いお話ばかり。

糊バケ

Nec_0021_7「 ローテク万歳グッズ・その14」糊バケです。

猫がやったんだか甥っ子がやったんだか、もはや全く定かではない無残な障子の破れ目を補修いたしました。

小麦粉を水で溶いて火にかけてどろどろにした糊を、糊バケで障子の桟に塗りのばして、障子紙を貼り付ける、というまことにクラッシックなやりかたでやっています。小麦粉糊のほうがいざ次の張替えのとき、剥がすのに簡単なんですよね。雑巾でたっぷり濡らすとぺろりと剥がれてくれるし。

Nec_0022_5今回は部分補修ということで、破けたところをカッターナイフで切り取って、そこだけ張り替えました。仕上げに霧吹きで水をシュッシュッとふりかけておしまい。乾けばピンと張った障子になります。あと、まだ細かい穴は、桜の花型を切り取って貼り付けようかな。

2006年1月23日 (月)

欄間

Nec_0020_7 よくおうかがいする数え年96歳の元海軍少尉のお宅は、築100年近い島津家ゆかりのお屋敷です。総屋久杉作りで、もちろん江戸間、柱はあくまで太く、飾り窓の格子は細かくて品がよい。なにより欄間が元武家の屋敷らしく弓の形を形どっていて赤と黒の漆で塗り分けてあり、背景の緑の砂壁とよくマッチしています。かっこいいなあ・・・、といつも拝見しているのです。

最近の家は欄間どころか本襖や障子や畳すらない家も多いのですが、まあ、田舎ものなので畳がいいし、欄間があったほうが落ち着きます。今の家にも、一応祖父ご自慢だった欄間があります。杉の一枚板に古松に遊ぶ鶴の図が彫抜いてあります。これはこれで結構好きなんですよね~。何より「松に鶴」というのがめでたい!

疲れてふっと見上げたときに目に入る位置にあります。落ち着くなあ――。

鶏糞堆肥

Nec_0018_3 鶏糞堆肥です。

半年前から地鶏くんご一家のウンコを片隅に集めておりました。地鶏くんご一家は実に熱心に雑草を食べ、残飯を食べ、ウンコをしてはこまめにそれを地面にかき混ぜてくれます。

アバウトに集めて、そのまま上に積み重ねていっただけなのですが、「そろそろ完熟したかいな?」と底のほうをスコップで掘りあげてみたら、よ~しよし。ホッカホカのホッコホコの堆肥になっておりましたよ!これで春の元肥は大丈夫じゃ!

アバウトで杜撰なくせに、ずっと「早く、一刻も早く結果が欲しい!」とあくせくしていました。「一攫千金」「シンデレラストーリー」そういう言葉は大好きでした。もちろん今でも「濡れ手に粟」とか「棚からぼたもち」とか「三年寝太郎」とか大好きです。しかし、おいしい話はあせってはいかんのね。あせらずあわてず、寝かせるべきときは寝かせとかにゃならんのよ。「早く、一刻も早く」でてくる結果は、往々にしておいしくないか、うたかたの夢のごとく一瞬にして消えうせるか・・・でありますな。(某ホリエモンの話じゃございやせんが)

待たなければならないものは待たなければならない。でも、それは逆に雨の日ばかりは続かないし、冬のあとには春が来るということ。

昔、じいさんやばあさんがその手の話をするたび、「だって、今、今欲しいんだもん!」と思いましたがね。今や「それは正しい」と身にしみましたね。しかし「じっくり成果を待つ子供」ちゅうのもどうかと思うので、子供はばたばたあせって正解ですわな。

2006年1月22日 (日)

宴のあと

Nec_0019_6  今朝方甥っ子と妹が広島へ帰りました。楽しくも大騒ぎの一週間でした。

「宴のあと」と申しましょうや「兵どもが夢の跡」とでも申しましょうや、はっと気がつけば玄関の障子が無残なことに・・・

もはや、猫がやったのか甥っ子がやったのかわかるすべ無し。ただただこの障子を張り替えるのがわたくしだ、ということのみ確かです。はああ~~~

今朝方具合が悪そうだったシロさん(トカラヤギ・女の子・10ヶ月)はお昼にはすっかり元気になっていました。どうも、朝モモに吠え掛かられてびびって泡を吹いていたみたいです。ヤギはそういう動物らしく、野犬に飛び掛られるとそれだけで心臓発作を起こしてばったり倒れて死んでしまうこともあるそうです。むっちゃ繊細やないけ!

じゃ、最近のあのめーさん(ヤギザーネン種・女の子・11ヶ月)の態度のでかさは一体なんなんだ?クロさんシロさんのトカラヤギ親子のつつましさにくらべ、お貴族令嬢のようなわがままさのめーさん。ベッドは相変わらず譲る気はないし、自分だけは特別扱いされて当然とおもっとるぞ!それとも、今はトカラヤギ親子も猫を被っているのか?(ヤギが猫を被るって・・・)そのうちゴーマンかましよるのか?

時間がたたねばわからん。

晴れました

Nec_0012_7 Nec_0013_7 Nec_0014_7 Nec_0015_5 

晴れました!

動物達もご機嫌がよろしいです。人間も調子がいいのでそんなものですかね。

ちょっとトカラヤギのシロさん(女の子・10ヶ月)の調子が悪そうなので心配。

2006年1月21日 (土)

かぼちゃのマーブルパウンド

Nec_0010_6 夕方にやっと冷たい雨が止みました。鬱陶しかったなあ~もう。久々の晴れ間が本当にうれしかった。

雨払いにケーキでも焼くか、とかぼちゃのマーブルパウンドケーキを焼きました。よしながふみさんのマンガ「フラワー・オブ・ライフ」にでてくるケーキです。簡単ですがおいしいんですよ、これ。

  • かぼちゃ150g
  • 砂糖20g
  • バター20g

かぼちゃを蒸すなりレンジにかけるなりして柔らかくしといてつぶし、バターと砂糖を混ぜておく。

  • 小麦粉100g
  • 砂糖100g
  • バター100g
  • ベーキングパウダーこさじ1/2
  • 全卵2個
  • 牛乳20cc

バターを柔らかくしておいて泡だて器で砂糖とすり混ぜる。ときほぐした卵を少しづつ加え、牛乳も加えて混ぜる。

最後にそこにベーキングパウダーをプラスした小麦粉を3~4回に分けてゴムベラでさっくり混ぜる。お好みでシナモンを加えても良し。めんどくさいときはこの作業をフードプロセッサーでやっちゃいます。

6cmx7cmx25cmぐらいのパウンド型にこの生地を流しいれ、さっきのかぼちゃペーストを入れてマーブル模様になるように適当に混ぜる。

170度のオーブンで45分から55分焼く。

以上です。

よしながふみさんのマンガ、傑作「西洋骨董洋菓子店」(全4巻・新書館)といい、大好き。ときどきレシピも載っています。おいしい。