椿屋敷のお客様

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2006年1月

2006年1月21日 (土)

椿「太郎冠者」

Nec_0009_7 椿「太郎冠者」が咲きました。

これがまた銘花でして。たいへん品のいい紫を帯びた桃色、ときに白斑も入る一重の筒咲き~ラッパ咲きの中輪です。この形と色のバランスがな~んとも言えず品がいいのですよ。よくお茶席の花に使われますし、坪庭なんかにも植えたりします。花期は12月~4月。

「太郎冠者」は狂言のなかによくでてくる、どじで間抜けな従者ですが、こんな品のいい花にその名前をつけてしまうのがなんともいえないギャップです。こういうところがお江戸のシャレですかね?

葉は長楕円で、中形から大形。樹形は立性で強いです。

1739年の「本草花蒔絵」にはすでに載っているという、歴史のある銘花です。これの実生からできた変異種の侘助があり、これがまたいい花なんですよ。

2006年1月20日 (金)

トミカのミニカー

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コレクション癖はありませんが、トミカのミニカーだけは一時期凝った事があり、たくさん持っていました。特に動物運搬車と工事車両を集めています。

今度1歳半の甥っ子がきたので、この秘蔵のコレクションをあげました。甥っ子大喜び!どうじゃ!まいったか?

ミニカーも本来の「子供を喜ばす」という役目に立ち返り、幸せというものです。

ドリアンを追い掛け回して尻尾を引っ張っていた甥っ子でしたが、「あのね、猫は尻尾をひっぱっちゃだめ。お耳の後ろと顎の下を優しく撫でてあげるの」と根気よく言い聞かせたところ、なんとぎこちないながらもなでなでしているではありませんか。よしよし。

大穴

Nec_0005_7 「大穴万馬券が当たった」話なら景気がいいですがねえ。ギャンブルはやりませんのでその可能性はありません。

ヤギ運動場に開けられてしまった大穴です。使い古しの戸板を再利用して、組み立てたヤギ運動場でしたが、ついにクロさん(トカラヤギ・女の子・3歳)にまで脱走され、まったくの役に立たなくなってしまいました。この穴は小柄な体に似合わないクロさんのバカ力で開けられたものと思われます。ほぼクロさんの体格と同じぐらいの穴です。

冷たくうっとおしい雨が降り続いてますので、野外作業は今日も無し。

2006年1月19日 (木)

沈夫人の料理人

Nec_0004_8 学生時代の専攻は中国史でした。

でも、あまりに「でかい、多い、長い」歴史の凄まじいパワーとボリュームに「コリャダメだ」と匙を投げ(当時から根性無し)、合気道部に入ってランニングとスクワットと腹筋と道場練習ばかりしてました。「体育会武道系一の胃袋」と称されるほどよく食べたものです。

中国語もなんとかマスターしようと、わたくしにしては結構な手間とお金をつぎ込みましたが残念なことに全くものになりませんでした。しかし、中国に行く機会がありそれはそれはおいしいものばかり食べる旅行をいたしました。ほんとうに、おいしかったなあ!!この世のものとは思えないほどジューシーな上海蟹のかに味噌。てりてりとつややかな北京ダック。本場四川のマーボー豆腐。上海の屋台で食べたマントウ。抗州で食べた金魚のお菓子。天安門広場で食べたアイスクリーム。長安で食べた枕スイカ。今思い出してもあれはしあわせな日々でした。

「沈夫人の料理人」(深巳淋子著・既刊3巻・小学館)を読むたび、あの食べるもの食べるものすべてがおいしかった旅行のことを思い出します。

・・・・・富裕な商人の後妻さんの若く美しく食いしん坊な沈夫人と、その屋敷に買われてきた腕のいい料理人の李三。李三は腕はいいけれども愚直なほどに正直者。意地悪でサドっ気むんむんの沈夫人の格好のおもちゃです。そしてまた沈夫人にいじめられればいじめられるほど、李三はおいしい料理を作り上げるのです。・・・・・

という、単純な構造のストーリーなのですが、おもしろいのよ。なによりおいしそうなのよ!

「究極の『ご主人様と下僕』物語」とよく書評で言われてますね。まったくその通り!沈夫人の李三の操縦振り、凄いよ!ちょっとサドっ気のある東京の妹など「かくあるべし!わたしも専用の料理人のいる生活をしたい」などと申しております。きゃつはわたくしに負けず劣らずの食いしん坊で、わたくしよりはるかにグルメなのであります。稼ぎも多いのでたいがいのおいしいものは食べているはずなのですが、「沈夫人の料理人」はきゃつの胃袋すら刺激しておるらしいです。

この話あまりにどれもこれもおいしそうなので、また中国に行きたくなりましたよ。今の中国の食べ物がはたしておいしいのかどうかは知りませんが。

派手に炭鉱やら化学工場やらで事故やらかしてばかりで、公害もすごそうな今の中国。

冷たい雨

Nec_0003_8 昨日から冷たい雨が降り続いています。この冬は天候が不順なので今ひとつお天気が読めません。

雨が降ると動物達も気持ちが悪いようで不機嫌だし、餌やりや小屋掃除もはかどりません。しかしこういうときこそ清潔にして栄養を摂らないといけないので気を使います。やっと今朝のお世話が終わりました。

新参のトカラヤギのクロさん(3歳・女の子)とシロさん(10ヶ月・女の子)には、ヤギ運動場に入っていただきました。板をさしかけた仮屋根の下にちょこんと納まってます。

ヤギ運動場はもっとパワーアップしたやつを設計して、材料を収集中。とにかくめーさんの子供が生まれる前に作らなきゃ!なのです

2006年1月18日 (水)

おもやつれドリアン

Nec_0002_8 ドリアン(アメリカンショートヘアのハーフ・12歳・じじい)がおもやつれしています。

1歳半の甥っ子は幼児の例にもれず動物が大好き!まあ、うちは一般家庭の割には動物がいるほうだと思うので、甥っ子は興奮しっぱなし。特に猫は家の中にいるし、大きさも幼児がいじるのにちょうどいい大きさなので、じじいで動きのおそいドリアンは大のお気に入り。おとなしくておだやかな性格なのも幸い(ドリアンにとっては災い)し、ドリアンの尻尾は今や甥っ子の最大の娯楽品。シルバーグレイでしましまで毛だらけで長くてくねくね動く世にもおもしろいおもちゃ。

猫は尻尾を触られるのをとても嫌います。もう少し若い猫だったらあるいは反撃の猫パンチを食らわしたかもしれませんが、おとなしいドリアンは引っ張られっぱなし。気がついたら甥っ子を引き離してますが、なかなかこれが・・・。

かくしてドリアンの毛はストレスでけばけばになり、何かあるとわたくしのところへ逃げ込んでくるありさま。わたくしの膝で疲労困憊したようにいびきをかいたり寝言を言ったりしながら寝ています。

ごめんね、ドリアン。しばらくの間我慢してね。

てんやわんや

037 おかげさまで、新年早々ヤギは二頭増えるわ、鶏は四羽増えるわ、ありがたくて涙がでるほどです。

さらに広島に嫁いだ妹が、1歳半の甥っ子を連れて五月の出産の準備のために里帰りしています。も~~朝からおおわらわのてんやわんやです。

犬は吠えるわ猫は怯えるわ鶏は鳴くわヤギは逃げるわ(そして畑のキャベツを齧っている)子供は走るわ茶碗をひっくり返すわ、たいへんな喧騒です。夜九時には死んだように眠りについてしまいます。そして四時半に目が覚めて活動開始!くたびれるけどにぎやかっていいなあ♪

2006年1月17日 (火)

失敗!ヤギ運動場

Nec_0001_8 ああああ・・・・・なんということだ!!ヤギ運動場は大失敗でした(涙)。

二年越しの工事だったのに。

まず、めーさん(ヤギザーネン種・女の子・11ヶ月)がヒョンと戸板を飛び越えて、勝手に畑のキャベツをむしゃむしゃ食べていました。目が眩みましたが気を取り直して、「とりあえずシロさんクロさんが中にいればいいや」とめーさんをまた木に繋いだ2時間後。

・・・・・どしゃあああ!シロさんまで外をうろうろしているではありませんか!!

クロさんが中にいるので余所に行こうとはしませんが、レタスをもぐもぐしています。・・・・・も――がっくり。

やはりにわかヤギ長者の悲しさ、なかなか蔵が建つというところまでいきません。

ええい、がっくりしているヒマはないのだ。気を取り直してもう一段階ハイレベルな運動場を、明日から工事だ。とりあえず、今日は疲れました。温泉に入ってきましたので、あとはご飯食べて寝ます。

トカラヤギ

Nec_0043_6 トカラヤギのシロさん(娘さんのほう)です。

めーさんがまるでヨオロッパ貴族のご令嬢のよう(いいすぎ)なら、シロさんクロさんはまさしく島娘。顔もぷっくり体もぷくぷく。足は短いけれども丈夫そう。たいへん人(ヤギ)がよさそう。

めーさんが意地悪というわけではないのですが、どうもプライドが高いようで、ヤギ小屋のソファベッドは「譲れないわ!」らしいのです。必ずいの一番にベッドに飛び乗って権利を主張しますねえ。

とにかく今日はなんとしても、去年末に頓挫したままのヤギ運動場の格子の隙間を詰めて、三頭が自由に動き回れる空間を確保いたします。

2006年1月16日 (月)

おニューの首輪とリード

Nec_0041_6 八面六臂の大活躍をしたモモ(紀州犬雑種・女の子・4歳)におニューの首輪とリードを買ってきました。

おかげさまで正月早々、鶏長者かつヤギ長者となりまして、「日本昔話かよ、オイ!」とみなさま思ってらっしゃる事でしょう。

かくいう園主のわたくしが一番「まさしく『ここ掘れワンワン』の世界だわ!」と驚き感動しているのであります。1月1日の朝日とともにうちの近くのお宮さんにモモと一緒に参拝し(ちゅうかそこは毎日のお散歩ルート)、賽銭箱に奮発(わたくしにしては)¥100を投入したご利益でしょうか?土地神様と屋敷神様が死力を尽くして製作した門松に引かれてご降臨あそばされたのでしょうか?何はともあれ、これも皆様方のありがたい励ましのおかげ。ありがたやありがたや。

一番の功労者は誰あろう、佐賀平野の米農家さんから虎屋の羊羹と引き換えにいただいてきたモモさま。三羽の鶏を抱えるのに夢中でモモさまのリードをどこかになくしてしまったことでもあるし、ニシムタでおそろいの首輪とリードを買ってきました。モモさまの白いおべべに映える赤。明日の朝早速お召しになっていただくことにします。