椿屋敷のお客様

« 2005年12月 | メイン | 2006年2月 »

2006年1月

2006年1月16日 (月)

鶏長者

Nec_0040_4 驚きモモの木!!

今日もモモ(紀州犬雑種・女の子・4歳)と裏山の朝散歩にいそしんでおりました。するといきなりモモが脱兎のごとく駆け出して!

たまげたわたくしがモモの優雅なる疾走とは程遠いどたどた走りで後を追いかけたところ、また雌鳥を捕獲しているではありませんか

今、鶏で一番怖いのは鶏インフルエンザ。熱もなく鼻水も垂れず咳クシャミもしていないのを確認して捕獲。するとまたまたモモが疾走。二羽目を捕獲。さらに三羽目。

どうも裏山に誰かが雌鳥を捨てたようです。見たところ毛じらみが入っている様子。まあそれは服を煮沸消毒すればいいので、三羽を両手に抱えて最初の一羽のケージに入れてフマキラーを撒きました。それから餌と水。四羽とも盛んに食べています。

ということは一気に4羽増えて、八羽の雌鳥が我が家にはいる状態になりました。おかげさまでもはや鶏長者です。もうありがたくてありがたくて。

大騒動でモモのリードをどこかに無くしてしまいました。しかし、昨今のモモの大活躍ぶり、ご褒美におニューの首輪とリードを買ってこようと思います。

2006年1月15日 (日)

トカラヤギがやってきた

Nec_0039_6 トカラヤギの親子、クロさん(お母さん)シロさん(娘さん)がうちに来ました。事情があって飼えなくなった方からヤギ協会会長の仲介で引き取ってきたのです。

トカラヤギはザーネン種のめーさんに比べるとかなり小さく、体高も60cmぐらいです。でも丈夫で蚊にも強い種です。なにせトカラ列島で代々飼われてきたのですから。

ヤギはとにかく群れを作る動物なので、めーさん、家からちょっとでも離れると不安がります。クロさんシロさんが来たら、早速クロさんと角突き合わせていましたが、それに夢中で今日はめーめー鳴きませんでした。しめしめ。

ヤギさんがいると本当にたいへんな勢いで草を食べてくれます。ちょっとしたヤギ長者となった今、もう草薮にはせんぞ!!

作りかけの運動場をもう少し広げなければなりません。ああ、このまま気温があまり下がりませんように。

2006年1月14日 (土)

生活習慣病

Nec_0038_6 たいがいの動物は人間より早く年を取ります。ペットとして飼われる事の多い猫や犬は10歳を過ぎればたいがい初老です。

うちのドリアン(アメリカンショートヘアのハーフ)は12歳なので、人間にたとえれば60歳ぐらいでしょうか?もうじいさんといっていい年かも。

動物を飼ってらっしゃる方はご存知でしょうが、猫も犬も年を取るといろいろな病気が出てきます。高血圧や糖尿病もあるし、認知症だってある。毛並みに白髪もでてくる。ドリアンもそれなりの持病があります。

痔です。

うんこが固いようには見えないのですが・・・。かわいそうにときどき肛門から出血しています。幸いにしてスリムなのでちゃんと自分で舐めて治してますが、つくづく「太らせなくてよかった」です。アメリカンショートヘアの系統はよくとんでもないおデブちゃんを見かけるのです。こう、シマシマ模様の味噌樽が歩いてるんじゃないか?というような。そうなってしまったら自分のお尻を舐められません。人間もそうですが「お尻の始末が自分でできない」のはかなり辛いものがあるでしょう。

痔もかわいそうですが、他にはまだたいした疾病は出ていないようなので安心しています。でも、年は若返るということがないので、これから何が出てくるかわかりません。ドリアンは大事な大事な子なのでできるだけ長生きをして欲しいのです。

ちなみにジョー(ヤス猫・10歳・おじさん)は、どうも鼻炎気味のようです。ジョーも大事な子です。

豚皮の手袋

Nec_0037_5 「ローテク万歳グッズ・その13」豚皮の手袋です。

・・・っと、気づいたら昨日今日と久々に手袋なしでもOKの温度です。ちゅうより今日なんか上がりすぎ。ほんの四,五日前に最低気温が-2度だったりしたのに今日なんか最高気温18℃ですってよ。4m近くも雪が積もった地方は大丈夫でしょうか?どうぞ雪崩で被害に遭われませんように。まっこちままならぬものは自然です。

子供の頃から手先足先が冷える性質で、しもやけになってそこが崩れてあかぎれになり、力を入れるとぶちぶちに皮膚が切れて血が噴出すという毎年でした。大人になってからもやはり冷えるので、暖かい手袋と靴下は欠かせません。特に手袋はさまざまに試行錯誤しました。

農作業用などは基本的に軍手を使うのですが、あまりにも冷える朝など軍手では手が痺れて役に立ちません。そういうときに豚皮の手袋は便利です。動物の皮は本当に暖かいです。ネアンデルタール人の想像図なんかじゃ、必ず皆毛皮を羽織ってますがそらそのほうが暖かかったでしょう。ましてや当時はマンモスとかの皮が手に入ったわけでしょう?「マンモス皮の手袋」暖かそう~。うっとり。

この豚皮のバイク乗り用の手袋は、¥880というリーズナブルなお値段の割に大変暖かく、しかも手首のところが長いメリヤス編みになっていて風が袖口から通りません。はなはだ重宝しております。

2006年1月13日 (金)

無限の住人

Nec_0036_6 「食わず嫌い」という言葉がありますねえ。思い込みで食べても見ない前から「これ嫌い」と決め付けて人生を損するという。子供の頃小豆も小豆餡も嫌いでしたが、全くの食わず嫌いでした。今は羊羹も饅頭もお汁粉もばくばく食べます。「虎屋のにしてよう」などと贅沢三昧を言うほどです。

「食ってみると案外・・・」という話は食べ物以外でもよくある話。つくづく、頭も体も舌も柔らかいにこしたことはありません。固く硬直していると大損こきます。人生の快楽を自ら捨てることはない。心がけているつもりなのですがねえ。

「無限の住人」(沙村広明著・既刊18巻・講談社)は連載開始から知ってました。アフタヌーンは立ち読みマンガ雑誌リストに入っているし。でも飛ばし飛ばしテゲテゲにしか読んでなかったです。だって特に連載当初は女性キャラが全部一緒に見えたし。キャラの名前はへんちくりんで覚えにくいし(司戸菱安=しどひしやす=シド・ヴィシャスとかさ)。

最近ブックオフで1冊100円で売ってるのでまとめ読みしてみたんですよ。びっくら!!こーんなおもしろかったのか!

「無限の住人」を語るのに、よく「圧倒的な画力、斬新な殺陣」が言われるんですが、いや、なんちゅうーてもスケベエですわ。すごい。手飛び、足飛び、首飛び、血ィ吹き出る殺陣シーンと違て、エロには直接的な表現はしてないのにエロい!!「男達がエロいエロいというが女からしたらどこがよ?」という青年誌マンガはよくありますが、これはマジでエロい。ちゅうか、この作品では武器を使う女達が出てくるわけですがその女達の殺陣そのものがむちゃくちゃエロい。

特に乙橘槇絵。なんと化け物のような剣士が跋扈するこの物語の中で最強の剣士なのはこの女。主人公の「百人斬りの万次」が見たとたん一目散に走って逃げ出すほど。この女が三節槍を一閃すればそこらじゅうの男どもの首や手足が吹っ飛ぶのだが、汗一つかかず、息一つ乱さず、血しぶき一つ浴びない。その殺陣は舞のように優雅でストリップのようにエロティック。たまらん。

百淋姐さん。この人はもう常日頃からエロい。金髪も超ミニの着物も超高足ゲタも片足だけのスパッツもしぐさも目つきもどっきどき。偽一との間はどうなるのでしょうか?

瞳阿。一部ロリコンファンの熱狂的な支持を受けているという、アイヌの血を引く小柄な女戦士。さもあらん。沙村氏の侮れないところは、このロリ顔のねえちゃんが「愚かなまでの力を求める精神」を口にし、しかもそれを実践しているところ。その筋好きの兄ちゃんたちにはたまらんでしょう。

女主人公凛。最初は強烈なネエちゃんたちに埋もれて目立たなかったんだけどねえ・・・。最近は凄いよ。万次を無事に人体実験から救い出せるんでしょうか?今の凛ならできそうな気がする。

・・・・・というように、実は沙村氏は殺陣が描きたいのではなく、「女体が一番エロく見えるシチュエーションと構図が描きたいのではないか?」と思うほどでありますよ。それほど彼の殺陣は男も女も皆関節が柔らかそうだ。「関節が柔らかい」ということは実は格闘技にはたいへん重要なことで(ばかやろうな体育会系はストレッチを無視しがちだが)、関節の可動域が大きいくなり技の応用力を広げ、怪我を防ぐ。そういう意味で沙村氏の殺陣は一見むちゃくちゃなようで理屈に合っていると思う。

「☆ガボンド」という大ヒット作があるけれど、あれの殺陣を見て思うのが「どいつもこいつも体固そう~」。だから~。固いと楽しくもおもしろくも気持ちよくもないんだってば。体固いとたいがい頭も固くなるよ。M本武蔵のイヤなところは「男の論理」に「女の生理」を無理矢理従わせようとするところ。もしくは最初から無いものとしようとするところ。武蔵だけじゃない、少年誌青年誌ってその手のが多い。「★じめの一歩」とかさ。いっつも思うね。「あんたら、そんなに女性性を無視してると痛い目見るよー」

「無限の住人」じゃそういう「オトコバカ」どもがじゃんじゃん痛い目を見てるのが痛快。百淋姐を輪姦した連中とか。あとねえ、天津影久を抹殺しようとした十数人の心形唐流の連中があっという間に槇絵にやられ、生き残りの一人が「お前に殺されるんじゃいやだよう。天津と戦わせてくれよう。」と泣きながら哀願したり。それを目の当たりにして「こいつらバカだ」と凛が言ったり。

うおおおお、っとな名シーンてんこもり。今さらながら時代劇殺陣ものじゃ、やっぱこれかねえ。

猫柳

Nec_0035_7 今朝の最低気温は12℃。3月下旬並。予想最高気温は18℃。二,三日前の最低気温が-2℃だったのに、ふり幅ありすぎですな。まあ、暖かいと助かるけれど。

と、気がつけば猫柳が芽を出しておりました。ふわふわの白い羽毛で覆われた猫柳の芽は見るだけで暖かそう。昔々のヨーロッパの貴婦人が、手の防寒のために「マフ」とかいうふわふわの毛皮の中に手を突っ込んでおったそうで・・・(「ベルバラ」とかアンデルセンの挿絵とかでよく見ました)。ふわふわぶりがあれに似てると思います。

猫柳はこの早春の発芽シーズン以外はどうってことない目立たない木なんですけどね。この時期だけやたら目立ちますね。誰だって派手に目立つ時期が、必ず巡ってくるってことでしょうか?

2006年1月12日 (木)

モモの能力

Nec_0034_6 モモ(紀州犬雑種・女の子・4歳)がですね、雷が鳴るたびに「ひゃんひゃんひゃん」と世にも情けない声をあげて家に駆け込んできたり、真夜中に間抜けにも松や山茶花に引き綱を絡ませて世にも物悲しい「くうううん、くうううん」という鳴き声をあげるたびにですね(その都度布団から抜け出して寒空に綱をほどくのはあたしじゃ)、モモが凄いやつだってことを忘れるんですよ。ちゅうか、鶏やヤギを飼うまでは、凄いやつだなんて毛ほども思ってなかったですねえ。

今回、「迷い鶏騒動」で、またしてもモモの能力の片鱗を見せ付けられて唖然。

逃げ出した雌鳥を取り押さえるのに、「モモ行け!」といって引き綱を離しただけ。鮮やかでした。夕暮れの薄闇の畑をバー―――ッと走っていて、両前足でパッと抑えるだけ。一瞬。舌を巻くなあ。だいたい人間じゃ「走る」のが無理だっちゅうの。転ぶわ。

これ、自分ちのペット自慢に聞こえると思います。実際自慢してるんだけど、わたくしの手柄じゃありません。だってまったくそんな訓練してませんもん。訓練の仕方も知らないし。

犬って凄いですね―――。

きっと皆さんのお宅の犬さんも、思いも寄らぬところで能力を発揮してるんじゃないでしょうか?

迷い鶏・2

Nec_0033_5 迷い込んできた雌鳥です。

尾羽をだいぶむしられたあとがあります。どこかで襲われたのかもしれません。

「窮鳥懐に入れば、これをたすく。」などという義侠心から保護したのではありません。

「持ち主がいなければ、雌鳥だしうちで飼って、卵を産ませてあわよくば抱卵させて・・・」

欲の皮のつっぱった計算を瞬時にしました。

2006年1月11日 (水)

迷い鶏

Nec_0032_6 写真は真っ暗けで何がなにやらわからんでしょうが、雌鳥が一羽写ってます。

うちに迷い込んできた鶏です。

夕方帰ってくると「ケー―ケッケッケッケッケ!!」と大騒ぎで、モモ(紀州犬雑種・4歳・女の子)が何かを押さえつけています。「すわ、また地鶏くんご一家の脱走か?!」と、地鶏くんご一家の頭数を確認したところ、ちゃんと雄1羽に雌4羽そろっとる。

「あれえええーーー?」

興奮するモモから引き離すと、地鶏の雌鳥。でも、うちのじゃありません。尾羽をだいぶむしられていますが、大きな怪我はないようです。一体どこから来たのでしょうか?謎です。巣籠り用に作った別宅に保護して、水と餌を置きましたがだいぶ怯えているようです。

こりゃ「迷い鶏預かってます」の1行広告をださにゃならんでしょうか?とりあえず、明日隣近所の鶏を飼ってらっしゃるお宅に聞いてみるか。

ノースポールの苗

Nec_0031_7 「ノースポール(北極)」の名を持つクリサンセマムです。真冬でもマーガレットに似た可憐な花を次から次へとつけて、たいへん重宝します。

「北極」といえば、故・植村直己氏の「北極圏1万2千km」とか「グリーンランド」とかを踏破した探検記を読むのが大好きでした。極端な寒がりで高所恐怖症のくせに。人はえてして自分に無いものを求めてしまうものさ・・・・・ふっ。

エスキモーのイヌイットが、アザラシの肉を生でしかも腐りかけで食べるのを真似するところとか(口に肉をくわえてナイフで切って食べるんだよ。すげえー―)ね。腐りかけのほうが味がしておいしいそうな。しかも赤肉だけだとパサパサして味も素っ気も無いが、濃厚なアザラシの油を乗せて食べると食べやすくなるとか。ほえええ。

でも一理あるな。豚肉なんかもおいしいのは断然油たっぷりのバラ肉だもんな、うんうん、とかうなずきながら読んだものでした。

トナカイの背中に寄生する虫の幼虫を、手で押し出して口に放り込むところとか(蜂の子みたいな味だそうな)、凄い話満載。・・・・ってまた食べ物の話だけ印象に残ってるのかよ。

あ、あとそりを牽く犬達の話とかね。淡々と朴訥に事実だけを記述してるのに、ドラマッチック。やっぱり凄い探検家でしたね―――。