子供の頃 ずっと金盞花やマリーゴールドを嫌いだったんですよ。金盞花はマリーゴールドの仲間らしいんだけれど。
「臭いし、花の形がカッコ悪い。墓花か小学生の花壇ぐらいにしか使えないじゃん。」
しみじみ見ればそれほど悪い形ではないし、っつうか可愛い花だし、においもいやなにおいじゃない。なによりかにより金盞花やマリーゴールドはたいへん有用なハーブなんですと。
消毒。虫除け。浴用剤。いろいろ使えるらしい。
「大地の子エイラ」という、クロマニヨン人の女の子の物語があるんだけれど、薬師のエイラがよく消毒剤に使ってたなあ。すぐマリーゴールドの花びらを鍋にかけて、そのお湯で傷口を洗ってました。
「そうか!こう使うのか!!」
あのにおいはいかにも効きそうだ。
よくタンゴに編曲されてるので、てっきりスペインあたりの情念系の作曲家の曲だと思ってました。
ビゼーのオペラの曲だったのね。今知った。やれ恥ずかしや。まあ、地中海沿岸には違いなねえやね(大違いじゃちゅうの)。
元ネタのオペラはスリランカかどっかのお話らしいですがよくわからん。なのでイラストはイメージ。「情熱・情念・光と影」・・・・・・・とか激しいものをイメージしたはずが・・・・・・・・・
あたしゃ骨の髄まで日本人。「真珠とり」と言えば愛媛の宇和島か南紀、ミキモトパールか田崎真珠。海女さんになってしまう。
いやいやいや、それもよし。よいではないか。ビゼーと海女さん。
しかし「カルメン」といい「アルルの女」といいビゼーの曲好きだわ。
・・・・・・・・・は、よく考えてみたら「相棒Ⅵ・荻野目慶子小説家の巻」で、荻野目慶子のテーマソングのように「真珠とり」がかかっていたので、思い出したんだった。ということは荻野目のイメージを引きずっている?がーーーーん。
二軒隣は宅地跡で、クローバーやらカラスムギやら燕麦やイタリアングラスなど、ありとあらゆる牧草が野生化して生えています。宅地なのでもちろん植えたわけではないと思うのですが・・・・・・・
うちの近所は近郊農業がさかんなところで、牛用の飼料を作っている畑もあちこちにあります。そういう畑から飛んできた、あるいは鳥が運んできた種が根付いたのでしょう。
この宅地が小さなT字路の突き当たりに当たるので吹き溜まりやすいんじゃないかなあ・・・・・・道に突き当たるところほど牧草が生えているし。先にクローバーが根付いているので土地が肥えているのでしょう、肥料もやってないのに茂ってます。持ち主にお断りしてありがたくヤギ餌用に刈り倒しました。
カラスムギとか燕麦とか、日本じゃ動物の飼料にするだけで人間はあまり食べません。
でも燕麦はオートミールの原料だよな。ヨーロッパじゃ普通に食べてるわけだ。あんまり「おいしい!」って代物じゃないと思うけれど、栄養価が高いからとオートミール粥を嫌がる子供に食べさせる話、あちこちで読んだ記憶があります。
あと、カラスムギ。トルストイの「イワンのばか」で、馬鹿のイワンが熱心に作ってたのがカラスムギでした。子供心に「えーーー?!カラスムギ?どうやって食べるの?」と興味をたいそうそそられましたが、その点についてはトルストイ大先生は言及しておられませんでした。
いまだに「ロシアじゃカラスムギを人間が食べるんだ。どうやって食べるんだろ?」と思ってます。思ってるだけで具体的に調べてはいないのですが。いつかその謎が解ける日がくるのではないかと。
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