椿屋敷のお客様

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2009年12月

2009年12月31日 (木)

大晦日に柚子ママレード

Dvc00290 今年もありがとうございました。なんと大晦日でございますだよ!!

って、大晦日にどういうことか大鍋で柚子ママレードを煮ております。だって今年、うちの柚子は10kgもなったんだもん。今、妹たちが鹿児島に帰ってきてて人手があるんだもん。

彼女たちに無理やり役目を割り振って、柚子の皮むき係、果汁絞り係、皮粉砕係(フードプロセッサー使用)をやらせて、全部処理してしまった以上、なんとしても今日中に煮て、ママレードにしてしまわんわけにはいかんのです。帰るときに持たせないとならんし。

それにしてもありがたいね。完全無農薬のうちの柚子でママレードを作れる年末。とてもしあわせ。

2009年12月28日 (月)

水仙

Dvc00289 日本水仙が咲きました。

すごく好きな花なので、これが咲くとうれしくなります。

といっても、まったくのほったらかしで、ほぼ野生の状態。強いもんだなあ。何も手入れしないのに、季節が来ると球根から芽が出てきて、花が咲く。しかもこんなにきれいで、いい香り。

ありがたいことであるよ。

2009年12月27日 (日)

太郎庵

Dvc00288 うちの庭と畑には、椿が好きだった母方の祖父が植えた200種類ほどの椿があります。もう、どこに何の椿が生えているのやら。

すこしづつ同定しているのですが、はっと気がつけば花の季節が終わっていたりして、遅々として進まず。まあ、一番好きだったらしい椿は築山の周りとか玄関口とか、よく見えるところに生えているわけですが。

「太郎庵」も家の南側の窓の外に大きい木が生えていて、落ち着いた桃色の抱え咲きに白い絞りが入った花が、今を盛りと咲いています。

毎年見てる花なのに、いつ見てもいいです。

2009年12月25日 (金)

ダンボール二箱分の柚子

Dvc00287 今年は梅、かぼす、柚子が大豊作でした。ほとんど手入れしてないのに、こんなになってくれるなんてうれしくもありがたいです

特に柚子は、そんなに大きくない木なのにダンボール二箱分もありました。来年の花芽に栄養が行くように、全部採りました。

お天気がよくなったら、枝を剪定してお礼の肥やしをさしあげましょう。

あとはレモンだな。

2009年12月24日 (木)

谷間の家

Dvc00286 うちの町内会からは外れるのですが、すぐ近くの山の中に、とても古くて小さい家があります。

家の東側から南側にかけて崖になっていて日当たりが悪く、六畳二間ぐらい、築50年は経っていて屋根瓦は苔むしている。かなり陰気な感じでした。

2,3年前まで空き家だったと思うんだけれど、最近母親と子供二人(?)の親子が越してきたらしく、そうすると家というのは現金なもの、いきなりパッと明るく住み心地がよさそうになりました。

相変わらず日当たりは悪そうですが、それでも西側のほうの木が切り払われ見通しがよくなって、屋根の上にはお風呂用の温水器が置かれ、小さい犬小屋が置かれて犬が飼われ、子供用の三輪車が置かれるようになって、それで家が生き返ったよう。

持ち家でしょうか貸家でしょうか?金銭的にはそんなにきつくないとは思います。そこを通るとき、ほとんど住人がいる時間帯ではないのですが、いつも想像してしまうのです。「この家に住んでいるのどんな人たちだろう?」こんな条件の悪い家でも、見捨てずに住んでいる人たち。なんとなく「いいなあ」と思うのです。

2009年12月22日 (火)

最初のボンタン

Dvc00285 うちの7年物のボンタンの木にはじめて実がなりました。

ボンタンはごらんのように赤子の頭より大きい実がなる柑橘類です。まだ幼木のうちの木はこの実の重さに耐えかねて弓のようにしなっていました。来年のことも考えて、まだ少し青いけれど採ってしまいました。中はどうなっているんでしょう?開けるのが怖いような。

今日は冬至なので庭の柚子の木から実を採ってきて風呂に入れて入りました。これで風邪はひかぬはずです。不思議と体がぬくもってます。

2009年12月21日 (月)

宴の後

Dvc00284 町内会の忘年会が無事終わり、今日は後始末。

ご覧のとおりの状態です。夕方四時に町内会の班長さんから借りていた、コップと湯飲みと急須とストーブを返さなければなりません。大急ぎで洗って、乾燥機で乾かして、梱包せねば。

鹿児島でも町内会の常会や忘年会を、個人の家の持ち回りでやるところは珍しくなっているとか。公民館でやるのが普通らしいです。

うちの部落(鹿児島ではこの言葉に差別的意味はない)の公民館は、遠い山の中にあり、しかも駐車場が狭いのでたいへん不便。なのでいまだに家々の持ち回りなのだと思います。

すごーーーーーくめんどくさいけれど、今回、うちでやってみて、終わってみれば「これ結構いいかも」と思いました。うちの家は母方の祖父母の家なのですが、やってきたみなさんが仏間の祖父母の遺影を見て、いろんな思い出話をしてくださるのです。そんな昔から、みんなが顔見知り。

古い時代の共同体がまだ残ってる。そこに住んでいるのはこの時代に幸せでとてもありがたいこと。

2009年12月20日 (日)

町内会忘年会会場

Dvc00283 いやあ、今朝から大車輪で片付けて掃除をした甲斐がありました。町内会忘年会会場ができました。

鹿児島の12月としちゃ寒い夜となりましたが、夜七時には町内会のかたたち20人以上がおいでになって、宴会となりましたよ。おかげさまで大成功。

それにしても年寄りが多いなあ。どうぞ気をつけてお帰りくださいませ。

2009年12月19日 (土)

障子のリフォーム

Dvc00282 明日はいよいよ町内会の忘年会です。うちで。

障子が猫と甥っ子たちにびりびりに破かれていたので張り替えました。んで、よくあるガラスの窓がついた障子だったのを、父に頼んでガラスを取り除いて、古障子の桟を再利用してはめて、全部障子紙の障子にしてしまいました。

これがなかなかよかった!

ガラスってどうしても熱が逃げてしまって、寒々しいじゃないですか。部屋の温度が見た目にも現実にも上がって、暖かくなりました。そして、紙越しの光の優しいことにびっくり。

障子にガラス窓が入っているのって、祖父たちにとってはモダンだったのだろうけど、今となっては昔ながらの障子紙だけの障子のほうが、カッコいいよなあ。石の家に住む西洋人に「紙と木でできた日本家屋」と揶揄されてたわけだけど「紙と木の家」の何が悪い、ってなもんじゃん。どうせ「紙と木」なら徹底的に「紙と木」のほうが、いまやかっこいいのかもしれん。

2009年12月17日 (木)

翁と媼の掛け軸

Dvc00281 ここ最近いろいろあって、神経が尖っていたんです。あいかわらず家は散らかってるし。

でも、もうすぐ町内会の忘年会がうちであるし、なによりかにより師走。大掃除のシーズン。今日は重い腰をなんとか上げて、まずお仏壇の掃除をしました。

このうちも畑も亡くなった母方の祖父母のもの。ここがあるおかげでこのご時勢に住む家があり、雨風をしのげてお風呂にも入れるんであります。畑もあって動物まで飼えてるんであります。まず祖父母に感謝をこめてお仏壇のお掃除からってのはスジだよな――――――

と思いながら拭き掃除をしていたら、仏壇の裏から掛け軸の箱が出てきました。「なんだ?」「前に見かけた虎の絵かな?」

開けてみたら「翁と媼」の絵でした。「いい絵」というわけではないけれど「熊手を持った翁と箒を持った媼、松と波と夕日」という定番の絵。

・・・・・・・・・・なんかねーーー涙でそうになった。祖父は20年ぐらい前、祖母も5年ぐらい前に亡くなってます。わたくしは初孫でした。明治生まれの二人はとても厳しかったけれど、とてもかわいがってくれました。この絵を見たとたん、忘れていたいろんなことを思い出しました。

ささくれていた心に、とても、沁みた。

象徴的だね「熊手と箒」。やっぱり掃除は大事だ。大事な祖父母からの家。もっとちゃんとかわいがってやろう。

「翁と媼」はお仏壇の隣に掛けました。