烏骨鶏(雑種)夫人がついに抱卵を開始したわけですが、その夫人と一緒にもらってきた英国産の雄鶏くんが、いつも抱卵する夫人の傍らに寄り添って仁王立ちになっています。
この雄鶏くん、英国産だからかなのか知りませんが、たいへんなジェントルマンくんなのですよ。
烏骨鶏(雑種)夫人は小柄なので、たいへん臆病です。うちへやってきた当初から怯えて怯えて大騒ぎ。また犬のモモ(紀州犬雑種・5歳・女の子)が余所からやってきた動物には最初厳しいので、ワンワンワーンワンと小屋の外で大騒ぎ。「どうなることか?」と思っておりましたが、なんとこのジェントルマンくん、怯える彼女を腹の下に落ち着くまで庇いこんであげるのです。
―――――うっひゃああ!ジェントルマー―ン!!
毎晩毎晩夜になると怯える彼女を腹の下に庇い、雷が鳴ると怯えるので庇いしてました。雌鳥は卵を抱きだすといきなり気が強くなるのですが、そうなると今度は写真のような仁王立ち。人間の男にもお手本にして欲しいようなジェントルマンぶり。いいなあ!烏骨鶏(雑種)夫人。
ジェントルマンくん、実は何十羽もいるヤギ会長のところではいじめられていた個体だったようです。左眼が怪我のせいで見えないらしいです。そのために他の個体にも優しいのか、英国産だからジェントルなのかわかりませんが・・・・・
隻眼てのは日本の民俗学じゃ「神の使い」だったりするんですがね。なんにせようちにツキをもたらしてくれる雄鶏くんのようです。
「乳搾り」といえば聞こえはいいですが、要するに「余ったお乳を分けていただいて」おるわけで、めーさまさまでございます。
「決まった人間が決まった時間に、最低朝夕二回、できればお昼まで三回」お乳に触らせていただき、あまつさえそれをもみしだき、搾りとるわけです。
同じ哺乳類の雌として、「決まった人間が」というところにたまらん人事でないリアルさを感じますですよ。だってそうでしょう?「お乳をももみしだかれ 、搾りとられる」んですよ。まっこちご無礼なこっちゃ。そらあ、見知らん人間、信用できない人間にさせとうないわ。
ここ1ヶ月近く、毎日朝夕めーさん(ザーネン種・1歳3ヶ月・ママ)のお乳をもみしだいております。だんだんめーさんとの息も合ってきて、やっと乳量が増えてきました。この役はもう誰にも任すことはできません。雨が降ろうが槍がふろうが今年の秋まで搾り続けなければなりません。お乳が溜まってしまうと乳房炎になってしまうのです。風邪をひくこともできない。おかげさまでわたくしも健康になろうというものです。
「今日もご無礼つかまつります」お断りしつつ、めーさんの乳房に触る毎日なのでございますよ。
どうも今夜も遠い空で雷が鳴っているらしいです。モモが次第次第に家の奥へ奥へ入ってきてプルプル震えているからです。
ということで、襖の10cmぐらい開いているところの前に陣取っているのですが、実はそこは猫のドリアン(アメリカンショートヘアのハーフ・12歳・じじい)とジョー(ヤス猫・11歳・じじい)の通用口。
どうなるんでしょうか?そのうちきゃつらもオシッコなり夜のパトロールなりのためにこの通用口を通るはず。モモときゃつらは顔を合わすたび「ワンワン!!ニャニャ―――!!フーフーフーッ」と大騒ぎする間柄。どうする気だ?じじいども。猫パンチ攻撃を繰りひろげるのでしょうか?実はさっきからわくわくして状況を見守っているところです。
も~、モモ(紀州犬雑種・5歳・女の子)怯える怯える。
どんどんどんどん家の中に入ってきてプルプルプルプル震えています。
そんなに怖いんかい。
わたしらに比べて聴覚が発達してるのでしょうね―――。
雷ダメ、打ち上げ花火ダメ、桜島の爆発ダメ、掃除機ダメ、草刈機ダメ、・・・・・。
「大地震や大噴火の前に、飼い犬が吠えて吠えて止まらんかった。鎖をちぎって逃げ出した。」などというお話はよく聞きますが、ありうべき話です。「ネズミがいっせいに逃げ出し」たり「鯉がばしゃばしゃ池の上で跳ねまくった」りしたときは、やはりなんらかの天変地異がある可能性大なのです。
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