お母さん早く帰ってきて
おととい、いつもどっしりと落ち着いた鹿児島大学動物病院のK先生が「今夜が山場でしょう。肝腎の数値が悪すぎます」とおっしゃっためーさん。
連れて行く車の中でぐったりと首を垂らし「ぜーぜー」と舌を出して苦しそうに呼吸していためーさん。
「もうダメかも」と覚悟しましたですよ。
昨日の朝八時、待ちかねておそるおそるK先生に電話しました。
「・・・・・・・・あの・・・・・・どうでしょう?」
「数値は相変わらず悪いです。」
え?まだ生きてるの!!
「処置室(牛、ヤギなどの治療室です。シャッターつきのでかいガレージみたいなところです)横のドアは開いていますから、都合のいいときにいつでも会いにきてください」
・・・・・・・よかった!!まだ生きてるんだ!!
「あ、ありがとうございます。ゆうべでダメかと思ってました。よかった!!」
「まだ危険ですが、彼女もがんばっていますよ。」
午後から、二頭の子ヤギを連れて動物病院へ。
めーさんは首の血管から輸液されながら自分で立っていました(立ってるよ、うれしい!!)。そして子ヤギたちを見るなり大きな声で「めええええ」とうれしそうに啼いたのです。
「啼きましたね。すごいな。やっぱり子供がわかるんだ。」と点滴を持ってくださっていた学生さんがつぶやきました。ほんとですね。すごいな。めーさんは立ってるのもやっとだろうに、子ヤギたちを愛おしそうになめています。
感動したよ。お母さんってすごいね。
「明日もまた連れてくるからね。がんばるんだよ。自分でこの子達を育ててよ。」
言い残して子ヤギたちを連れて帰り、牛用代用ミルクを飲ませました。
そうだよ。山場を越えたんだから、お母さん、生きて帰ってきてよ。
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