椿屋敷のお客様

動物ーヤギ Feed

2011年2月 4日 (金)

お母さん早く帰ってきて

Dvc00099 おととい、いつもどっしりと落ち着いた鹿児島大学動物病院のK先生が「今夜が山場でしょう。肝腎の数値が悪すぎます」とおっしゃっためーさん。

連れて行く車の中でぐったりと首を垂らし「ぜーぜー」と舌を出して苦しそうに呼吸していためーさん。

「もうダメかも」と覚悟しましたですよ。

昨日の朝八時、待ちかねておそるおそるK先生に電話しました。

「・・・・・・・・あの・・・・・・どうでしょう?」

「数値は相変わらず悪いです。」

え?まだ生きてるの!!

「処置室(牛、ヤギなどの治療室です。シャッターつきのでかいガレージみたいなところです)横のドアは開いていますから、都合のいいときにいつでも会いにきてください」

・・・・・・・よかった!!まだ生きてるんだ!!

「あ、ありがとうございます。ゆうべでダメかと思ってました。よかった!!」

「まだ危険ですが、彼女もがんばっていますよ。」

午後から、二頭の子ヤギを連れて動物病院へ。

めーさんは首の血管から輸液されながら自分で立っていました(立ってるよ、うれしい!!)。そして子ヤギたちを見るなり大きな声で「めええええ」とうれしそうに啼いたのです。

「啼きましたね。すごいな。やっぱり子供がわかるんだ。」と点滴を持ってくださっていた学生さんがつぶやきました。ほんとですね。すごいな。めーさんは立ってるのもやっとだろうに、子ヤギたちを愛おしそうになめています。

感動したよ。お母さんってすごいね。

「明日もまた連れてくるからね。がんばるんだよ。自分でこの子達を育ててよ。」

言い残して子ヤギたちを連れて帰り、牛用代用ミルクを飲ませました。

そうだよ。山場を越えたんだから、お母さん、生きて帰ってきてよ。

2011年2月 3日 (木)

急転直下

Dvc00098_2 二頭の子ヤギを産んだめーさん、初乳を飲ませて「一安心」と思っていたら、ばったり倒れてしまいました。

鹿児島大学農学部の動物病院に入院しています。かなり危ないです。肝臓と腎臓が悪いそうです。

子ヤギたちには牛用代用乳を哺乳瓶で飲ませています。めーさん、がんばって欲しいのですが・・・・・・・・。

2011年1月31日 (月)

産婆の季節

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一ヶ月のあいだに三度も雪が積もるという、鹿児島では珍しいぐらい寒い一月の最後に、めーさんが二頭の子ヤギを出産しました。

また産婆の季節がやってきましたのです。

まあ、介助しなくても、めーさんは大ベテランママ、大丈夫だとは思いますが念のために付き添います。

とはいっても、めーさんへの手伝いは産道から袋が出てきて破水したら、自然に出てくる胎児の前脚を引っ張ってあげるだけです。あとは、タオルで拭いてあげることか。

問題はそのあと。めーさんのお乳があまりにも巨乳なので、乳房が下すぎて子ヤギたちを乳房に誘導して位置を覚えさせなきゃ、なのです。

これがなかなかたいへん。

2011年1月15日 (土)

膣口が開く

Dvc00084 大きなおなかで出産間近の、めーさんの膣口が開いています。

「ふーふーふーふー」

息も荒くなってきて、もうすぐ分娩が始まるんじゃないか。

6回目の出産。大ベテランのめーさん。

今度もつつがなく産まれてきますように。

2011年1月 5日 (水)

寒さがこたえる

Dvc00074 めーさん(ヤギザーネン種・雌・6歳)が、ここ1週間ばかり寒さで体調が悪かったのです。熱があって食欲がない。呼吸も荒くなってくる。

お正月、しかも雪で山から降りることができない。三賀日はめーさんのことが気になってとても気を揉みました。

新年早々、またまた鹿児島大学の動物病院K先生にご迷惑をかけまくって、診ていただきました。

あまり、深刻な状況でないということ、一安心。エコーで診たらおなかの赤ちゃんがだいぶ大きくなっていて、臨月が近いらしいです。

もうすぐ子ヤギちゃんたちが産まれてきます。とても楽しみ。元気で無事に産まれてきますように。

2010年10月22日 (金)

蹄治った

Dvc00042 派手にびっこをひいていたエルが、普通に歩くようになりました。

蹄をひっくり返してみても、もう穴は開いていません。

よかった。

一安心です。

それにしてもプロの獣医師ってのはすごい。素人には想像もつかない世界を見ているようです。

2010年10月19日 (火)

遅れてきた夏バテ

Dvc00041 今年はどこに出しても恥ずかしくない猛暑でしたね~。

わたくし、ヤギ乳ヨーグルトを一日1L飲むことで何とか乗り切りました。まったくヤギさまさま!!

よく冷えたヤギ乳ヨーグルトは、あちこちにクリームの塊があり、濃厚で激ウマ!!何も食べたくなくてもこれはお腹にするっと入りました。

その大事な大事な雌ヤギさんたちが、この秋になってどうも調子が悪い。遅れてきた夏バテのよう。めーさんは毛艶が悪く、胃がぽっこりして消化不良のよう。しかもオジョウなど腰麻痺の前兆である腰振りをはじめました。

「これはいかん!!!大事なヤギ様たちが」

ちょうど蹄の化膿の診断に行くエルとともに、めーさんとオジョウも狭いおんぼろ軽乗用車の後部座席にぎちぎちに詰め込み、鹿児島大学農学部へ連れて行きました。バックミラーにはヤギだらけ。

ありがたいことに、こんな押しかけ患畜もちゃんと診てくださるK先生。ほんとうにありがとうございます。

エルの脚はだいぶよくなり、めーさんにはビタミンを注射し、オジョウには駆虫剤を注射。手早く治療してくださいました。これで一安心。枕を高くして眠れます。

帰りも学生さんたちに手伝ってもらって、軽自動車に三頭のヤギを詰め込んで鹿児島市街の中心部を走って帰ります。

道行く小学生や女子高生やお年寄りが「ああああ!?ヤギが乗ってるゥ!!!」と指差したり近寄ったりしてきました。注目の的。

2010年10月17日 (日)

蹄化膿す

Dvc00040 いやあ、びっくりした。

エル(ヤギザーネン種・雄・8ヶ月)が、右前脚の調子が悪いなあ、びっこを引くなあ、と思ってたんですよ。んで、例によって鹿児島大学の農学部動物病院に連れて行ったんですよ。

「ちょっとした化膿かな?」と思ってたら、なんと蹄の中が上まで腐ってたんですと!!

「うわあああ、そうなんですか?」

「ここまでひどいのは久しぶりだよ。2,3週間前に赤く腫れたはずだけど」

「・・・・・・・気がつきませんでした・・・・」

ごめん。エル。

それから、大変恐ろしげな治療が施されました

蹄の底に腐って小さな穴が開いていたので(これ、わたし毎日ためつすがめつ眺めて洗って消毒してたつもりなんだよ・・・・・・でもわからなかった。不徳のいたすところ。でも、これをすぐ見つけるプロって凄い)、そこから蹄と皮膚の間に注射器を突っ込んで(!!)、水で洗浄(イタッ!!)そしたらなんと蹄の上の方から水が飛び出してくるではありませんか。

「ここが全部腐っているんだよ」

「ひえええええ」

洗浄した後に黒い粘薬を注入。そして、ゴム片を蹄の形にカットして、いいほうの蹄の底に接着剤で貼り付け。

「『下駄をはかす』っていうんだけれどね。こうすると痛いほうの蹄が地面につかないから楽になる。」

「ほええええええ」

施療の間中、エルは寄ってたかって学生さんたちに押さえつけられ「めー」とも啼くこともできず目を白黒しています。痛かろう、怖かろう。すまん、すまん。

仕上げに布テープでぐるぐる巻きに足を包帯され、治療は終り。

悪くすると蹄が全部取れちゃったりするらしい。人間で言えば手の爪全部が剥がれるようなもん。

うわああああ、気をつけてやらなくっちゃ。こういうこともあるのね。

2010年9月 9日 (木)

恋の鞘当て

Dvc00015 早いもので、まだ残暑真っ盛りだというのに、ヤギたちには恋の季節が来てるようです。

雄ヤギたちが「ブヒブヒヒッ」なんて変な啼き方してるし。やたらめったら興奮しやすいし。

ちょっと、雄ヤギの数減らさないとなァ。群れの平和を考えたら一頭でいいもんなァ

鶏も一緒。一羽でいいの。ひょっとして人間も、多くの雌の群れに種付け時に一人だけ雄がいるほうが、群れの平和が保てるのかもしれない。戦争なくなるかもね。

そう思うと、どんな動物も雄って大変だわなあ。

2010年8月24日 (火)

水かけばばあ

Dvc00007 猫も杓子も熱中症にやられてしまう、猛暑の夏なんでございますよ。

乳牛さんたちもバテてお乳の出が悪いそうですが、うちのヤギたちもバテ気味です。熱中症予防に、日に二、三回ホースで水をかけています。

しかしながら、ヤギは暑さにも弱いが水にも弱い。自分の毛皮が濡れるのをとても嫌います。なので、逃げようとする首根っこを捕まえてジャブジャブ水をかけると「ンめええええ!!ンめええええ!!」と大騒ぎ。蜘蛛の子を散らすように逃げていきます。

あれは、絶対「逃げろ~!!水かけばばあがでたァ!!」と言ってるな。恩もクソもないな。