椿屋敷のお客様

薬草・ハーブ Feed

2006年8月 4日 (金)

ヘチマの花

Nec_0001_22 今年は諸事情で夏野菜の植付けが遅れた上に、7月の大雨、日照り、また大雨、遅れた梅雨明け、そしてヤギ様方の食害と重なり、どうにもこうにも夏野菜の成績が悪いです。

おのれの怠慢が招いたこと、誰を恨むこともできません(涙)。

しかし、梅雨が明けて夏空が続き、しかも適度に夕立など降ったりしたために、今まで遅れていた成長がここにきて一気にやってきたうようです。

特にトウガン、ヘチマ、真桑瓜、ラビットスイカなど瓜類の成長はめざましいです。一日3~40cmは茎が伸びているんじゃないでしょうか?頼もしい―――!

盆のお供えが少しでも多くできますように。神様仏様お願いいたします。

2006年7月12日 (水)

青紫蘇

Nec_0016_16 青紫蘇でございます。

「夏の薬味」シリーズでございますな。

青紫蘇を刻んで立ち込める香りは、なんともさわやかで、夏場でも食欲をそそりますねえ。麺類の薬味はもちろん、おにぎりを巻いたり、あっさりした散らしずしに混ぜ込んだり。

赤紫蘇とおなじく青紫蘇も特別に植えなくても毎年畑のそこかしこから生えてきます。前の年の種が落ちたところから生えるのです。草取りをするときに残すだけです。まっこち、まっこちありがたいことです。

ミョウガついにでてきた

Nec_0017_18 「いまかいまか」と待ち構えておりましたミョウガの花がついに出てまいりました。

ご存知と思いますが、ミョウガは地下茎から直にでてくる花を食べます。

おいしいですよね~~~!!

天の底が抜けたような大雨が10日も続いたかと思えば、今度は連日34℃を越す猛暑。勘弁して欲しいですが、文句を言ってもいたしかたなし。

こういうときは、ソーメン、蕎麦に冷やしうどん、冷麺。

薬味にミョウガ。

最高!!

2006年7月11日 (火)

ヤブカラシ

Nec_0013_19 繁殖力旺盛で「ヤブまで枯らす」というヤブカラシです。

今、こいつが凄いですよ~。「家の周囲に生えると植え込みや屋敷全体が取り囲まれるためビンボウカズラの別名もある(薬草カラー図鑑より)」

ビンボウカズラですと!

いやだいやだ、これ以上貧乏神にとりつかれてたまるものですか。

しかし今はヤギ様方がいらっしゃいます。今朝は早速、畑のいかにも貧乏神がとりつきそうなところに出動していただきました。今日中には貧乏神を一掃してくだされることでしょう。ありがたいことにそれほどヤギ様方の食欲は凄まじいのであります。ヤギの別名は「貧者の家畜」。あらやだ、また「貧」ですか。まあ、ありがたいお味方ということで。

ヤブカラシはそれでも薬効がありまして、はれものや毒虫に生の根茎をすり潰した粘液が効きます。今朝は朝一番に蜂に刺されてしまったので、このビンボウカズラに目がいってしまったようです。ちゅうてもめんどくさくて根っこを掘り返したりしてませんが。

2006年6月14日 (水)

赤紫蘇

Nec_0001_18 「ローコスト・ローテクノロジーで、しかもできるだけ手を抜いて、おいしいものをたらふく食べることができる」ために、農園をやっておるわけです。

と、自分で書いていて「まっこち怠けゴロ(者)じゃ」と思います。「ごろたーんごろたーんと寝転がって待っていたら、いつの間にかおいしいものがわんさかできていました」というのが理想の生活なのですが、まあ、現実は厳しかったりするわけです。苗木から育てた南高梅が今年は実をつけたなあ・・・・・とワクワクしていたら、忙しさにかまけているうちにいつの間にか地面に落っこちて痛んでたし。あああ、痛恨のきわみ!しかし果樹のいいところは来年も再来年もあるところ。木の手入れおさおさ怠りなく、来年の恵みへ向けて(それもさらなる増収穫をめざして)気を落とさず精進いたしますです。

紫蘇は赤も青も、自然に生えてくるので芽のときに「あ、これ紫蘇」と思ったら草取りで残しておきます。それで充分一夏分の薬味になりますね。

これですよこれ。

庭にでれば、季節の新鮮野菜、果物、薬味がふんだんに!もっともっと極めるぞ―――。

2006年5月28日 (日)

ニンニクの収穫

Nec_0031_14 滋養強壮に利く最たるものですが、なによりかによりおいしいと思います。

たとえそこらじゅうにニンニク臭をばらまいてもこれを食べずにはおれません。

秋に¥100の中国産ニンニクのパックをばらして植えました。安上がりで、しかも植えるときに鶏糞を入れただけ、あとはちょっと草取り。ほとんどほったらかし。かけた値段と手間の割にはおいしいニンニクができました。

2006年5月16日 (火)

ツバナ(チガヤ)

Nec_0022_15子供の頃、よく遊んでくれた近所のお姉さんが、「これを舐めてん」と秘密めかして教えてくれたのがツバナでした。「甘かよ」。

そういって差し出された、まだ苞の中に包まれたツバナの穂は、どうみてもススキなんかの穂と同類で「甘い」味とはまったく縁遠いシロモノに見えました。

おそるおそる口にくわえてみると、まだ外に出ていなかった若い穂は、湿り気があって青臭く、くちゃくちゃ噛むとほんのり甘みがしました。

「ほんのこてじゃ!」

ちょっとびっくりしましたよ。

大人になってツバナが万葉の時代から「甘味」(とくに根っこですが)と滋養と利尿の薬として使われてきたこと、サトウキビ属と近いイネ科ウシクサ属という種であることを知り、そういうことが気負うことなく身近に伝えられ続けてきてたんだなあ、と一種の感動を覚えました。今はどうなんすかね。

2006年5月12日 (金)

ハコベの最盛期

Nec_0013_16  

今がハコベの最盛期。早く、早く今年のハコベ塩を作らねば。

もう少し暑くなると、違う種類の草がはびこりだすのです。

2006年5月 9日 (火)

ドクダミの花

Nec_0008_16 「利尿・便通・高血圧予防・はれものの膿だし・虫刺されのかゆみ止め」に効くという、「十の薬効のある『十薬』」の名を持つドクダミの花が咲きました。

といっても、この白い花弁みたいなのは正確には花びらでなく、葉に近い苞なんであります。中央に棒のように延びた部分に雌しべ雄しべだけの花が密生しておるのだそうです。変わってる―――。

なにはともあれ臭いです。

草取りなんぞした日にゃ~、そこらじゅうにドクダミのにおいが立ち込めます。この花が咲いている時期に全草を取って干すと万能薬「十薬」ができるんですが・・・・・。そこまで手が廻っておりません。

花を集めて広口瓶に詰め焼酎を注ぐと、虫刺されに効く薬になるとお知りあいに聞いたので、それは試してみようかと思ってます。

2006年5月 8日 (月)

葛の葉

Nec_0004_13 鹿児島では、はや日中の最高気温が25℃を越える夏日になってきています。

雨は降るし日は照るし温度は高いしで、草がもう元気づく元気づく。ヤギさんや鶏さんが食べるところはともかく、人間が手を入れるべき畑のど真ん中も日々草が成長しているのを見て「とりあえず明日、明日は草取るぞ」と見なかったふりしたりなんかして・・・・・

でも、見なかったふりしても草は生えるのであります。

葛はいったん根付くとまさしく「葛地獄」とでもいいたくなるような一面の葛野になってしまいます。他の植物のすべてを覆い尽くし滅ぼし尽くす恐ろしい蔓草です。ほんとうに強い!

「いっそかくありたし」と思うほどです。

京都にいた頃「葛野」という地名があり、また阿倍清明の母が葛の葉という狐だったという伝承もあり、「なんだ、『花の都』つうてもちょっと市街をはずれりゃ荒れ野原だったとじゃなあ」と思った次第でした。葛とはそれほど荒れ野に生える植物です。

でも、その根は良質の葛でんぷんになり、蔓の繊維は籠や衣類に使われ、花も薬に(二日酔いに効くそうな)、全草は牛馬の飼料に、昔から使われてきました(また牛馬ヤギがこれを大好きなんだわ)。たいそう役に立つ植物ではあります。