ご近所門松巡り
うちの近所は江戸時代から鹿児島市内に野菜や竹籠やなにやかやを売っていた近郊農業地帯です。
その伝統はいまだ健在で、竹山を持っている家も多いので「門松なんざお手の物」のじいさんやおじさんがごろごろいます。南天や千両や万両を作っている家も、金柑を作っている家も、葉牡丹を作っている家も、松がある家も、その全部を作っている家もあります。よって、ほとんどの家が自分のうちの材料でお手製の門松を作って門に立てています。
その家の特色が出てたいへんおもしろいです。
門松で一番難しいのは「竹をきれいに斜めに切ってがっちり3本まとめて荒縄で縛る」ことなので、男手が門松に割けない家など竹を省略している家もあります。植木鉢に若松と南天と葉牡丹を盛っている家もあり、それはそれで正月らしい雰囲気がするものです。
なんにせよ、うちのご近所がみんな、買ってきた門松でなく自力で作った門松を立てているのが、なんとなくうれしいのです。
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