農場の少年
「ローラ・インガルス・ワイルダーの物語」は有名ですが、一番好きなのは番外編ともいうべき「農場の少年」(福音館書店・恩地三保子訳)です。それもガース・ウィリアムズの挿絵つきのやつ。ガース・ウィリアムズは動物の絵のうまい人で、この表紙の子牛たちの絵にガツンとやられました。ばりかわい――――♪
「農場の少年」はのちにローラの夫となるアルマンゾの少年時代の話なのですが、まあ、出てくる食べものという食べものがそらまあおいしそうで。今のアメリカの姿からは想像もつかない古きよき時代のアメリカ。
本編ともいうべきローラの家族の話は結構深刻な貧乏の話で、飢えがまじかに迫る話もリアルで読むのが辛かったりするのですが、この「農場の少年」は徹頭徹尾豊かな農場生活の一年が描かれていて楽しい。
そしてやっぱり挿絵だなあ。ガース・ウィリアムズの挿絵を使っているのは福音館書店だけで、ハードカバーだけだったのが新書版がでて「ちゃんと全部イラストはいっているのかな」と心配だったのですが杞憂でした。ページの合間の小さなイラストまで全部再現されていてむちゃくちゃかわいいです。
もしローラのシリーズをそろえるのならだんぜん福音館書店のをお奨めいたします。
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