メジロの縄張り
このタイトルでばっちりメジロの写真が撮れていればかっこいいことこの上なしなんですけどね。野生動物とか昆虫とかとてもとても撮れません。ああいうのをばっちり美しく撮るプロってのは凄いなあと尊敬しますです。
冬には山から人里に小鳥たちが降りてきます。うちなど庭から畑から椿と山茶花だらけなので花の蜜を吸いにメジロやウグイスやその他名前もわからない小鳥がやってきます。どうも彼らには縄張りがあるらしく、一本の木に一羽づつ止まって盛んに鳴きかたの練習をしています。
メジロも上手なオスはたいへん素晴らしい歌を聞かせてくれるのです。子供時分にはまだメジロ捕獲を禁止する法律がなかったので、隣近所でもメジロを飼っている人がよくいましたし、私も飼ってました。特に日置の実家の斜向かいのおじいさんがメジロ捕りの名人でした。
このおじいさんは竹細工とか桶作りとか上手な人で、メジロ(鹿児島弁でハナシという)捕りのための仕掛け籠をよく作ってました。切り出してきた真竹を割って竹ひごを削り、それを組み立てていくのです。おとりのメスを入れる籠と連動させ、メスに求愛に来たオスが罠の籠の止まり木に止まると出入り口の落とし戸が落ちる仕掛けです。
あれは凄かったなあ。作るところからして見ていてぜんぜん飽きませんでした。肥後の守という小型の折りたたみナイフと竹割り鉈と錐ぐらいしか使わないのに、どんどん竹から籠ができていく。
ああいうのができるって憧れます。竹細工もできるようになりたいスキルのひとつです。
最近のコメント