椿屋敷のお客様

« 2007年8月 | メイン | 2007年10月 »

2007年9月

2007年9月10日 (月)

やっと草刈

Nec_0011 重陽の節句を過ぎたら、いきなり乾いてすごしやすい日和になってきました。

あの暑さがうそのようです。いや、相変わらず最高気温は30℃を超えているんだけれど、湿度が違う。肌持ちがいいぞ。

というわけで今朝は、久々にカセットボンベエンジンの愛用草刈機を持ち出して、草刈に励みました。

炎天下で草刈機を回すのは勘弁なんですもの。この涼しさを待っておったのですよ。

天気はいいし、乾いているし、情けなくも夏の間に伸び放題になっていたオヒシバやメヒシバそのほかのイネ科雑草が、刈られる端から草の乾くいい匂いを立てて、地面から立ち上ります。気持ちいいなあ。

秋の彼岸も春の彼岸も、種や苗の植え時で、この時期に植えなくちゃならない種は多いんだけれど、人間にとっても野外で過ごしやすい季節なのは天の恵み。

夏の盛りにはあれほど重かった体が、うそのようにスムーズに動きます。

幸福だなあ。

2007年9月 9日 (日)

軒下の蜂の巣

Nec_0008軒下にアシナガバチが巣を作ってくれよりました。

アシナガバチには何の恨みもござんせんが、刺されると痛いので撤去。

普通のピレスロイド系家庭用殺虫剤を噴射して、一日置いておきました。かわいそうですが、どうやら死に絶えたので、巣ごと汲み取り柄杓で叩き落しました。

おととしのスズメバチの巣ほどのでかさはありませんが、それでも中には幼虫や蛹がいっぱい詰まっていましたので、大きくなる前に発見できてよかったです。

そういや鹿児島では「蜂が下に巣を作れば、うかぜ(大風=台風のこと)がふっ(吹く)」というのですが、これは大体あってるのです。Nec_0009 台風が来る年は、藪の下の地面すれすれのところに営巣します。低いところで風をやり過ごすというわけ。どうやって察知するんだろう?

今年はこんな高いところに作っているからたぶん台風は来ないな。

2007年9月 8日 (土)

撮らないでよ!

Nec_0007 白雌鳥さんが卵を抱き始めました。一日中卵の上にご鎮座ましまして「ぷーーっ」と膨れています。はらけて(怒って)います。

卵を抱き始めると、どんな雌鳥も人格(鳥格)が変わるなあ。雄鶏だろうが人間だろうがそばに近寄らせません。

写真は携帯のカメラを向けたら「撮らないでよーーー!!ガガガガガガガ!!!!」と凄い勢いでカメラをつついて攻撃した直後です。

怒ってます、怒ってます。

2007年9月 7日 (金)

鉱塩

Nec_0006 ヤギは基本「草を食べて入れば大丈夫」という、たいへん安上がりなありがたい動物なのですが、動物である以上塩分やミネラルを摂取せねばなりません。

というわけで、普通牛さんに使う鉱塩を置いて、必要なときに舐めてもらうようにします。

鉱塩は5kg、だいたい20cm×20cm×10cmぐらいの大きさの塊。「動物用医薬品・ビタミンE・セレン配合ミネラル固形塩」と書いてあります。96.6%が食塩ですが、黄色酸化鉄、三二酸化鉄、硫酸銅、硫酸コバルト、硫酸亜鉛、炭酸マンガン、ヨウ素カルシウム、亜セレン酸ナトリウム、ビタミンE粉末が含まれております。

ほんとになあ、生き物の体っていろんなもので構成されてるんだよなあ・・・・・・・。

今年みたいな暑かった夏は、人間も塩分不足になって体調を狂わせました。かわいいヤギたちも体調を維持できるように早めに鉱塩を補充いたします。なんといっても動物の医療はお金がかかるし、なによりヤギを診てくれる病院は少ないんですもの。

2007年9月 6日 (木)

夏が終わる・・・・・?

Nec_0005 「観測史上最多の降水量」とか「観測史上最高温度」とか「観測史上最長連続猛暑日」とか、そんなんばっかだった今年の夏も、もう終わりがけなの?ほんとに?

朝晩はかなり涼しく過ごしやすくなってきましたが、日中の最高気温は33℃とか34℃とかだし。日格差が激しすぎて風邪をひきそうです。人間の体には過酷な気候がまだまだ続きそうですが、みなさまいかがお過ごしですか?

わたくしはといえば、植物にとっては生育条件ばっちしの暑さにめげてサボっている間に、それはそれは見事なまでに藪になってしまった畑を見回って、深く深く溜息をついているところです。はああああ・・・・・・・・・・

藪になってないのは、ヤギと鶏が入っているところだけ。そこと、他のところはまるで国境線を引いたかのごとく、くっきりと様子が違います。

ヤギと鶏飼っててよかった!!さもないと畑全体が今頃ジャングルだったことでしょう。「生き物が食べる力」というのはものすごいものがあります。たぶん土地もウンコで肥えているはず。ありがたいことです。

秋の彼岸までに植えなくちゃ、な、種が山ほどあります。それまでにこの畑をちゃんと整理して耕して元肥をいれなくちゃ。ぐうたらの性根に鞭打って、ぼちぼち気合を入れねば。

2007年9月 5日 (水)

呪いと祟り

Nec_0004 基本「このブログで政治は語らない」なのですが、一応「農園」を名乗っている以上これだけは言わせてください。

この半年で農相が自殺したり辞任したりの連続、まったく落ち着く気配がない。

これ間違いなく「日本全国のあまたある小規模農家」の呪いであり祟りであるぞよ。

だいたいねえ、いまどき「大規模農家・『担い手』への援助」って、なにあれ?『担い手』って言葉もむちゃくちゃ気持ち悪い。富国強兵&屯田兵かっての。時代錯誤にもほどがあるって。センス悪ー。

「大きい事はいい事だ」の時代はもうとっくに終わったの。特に農業では。熱帯地方のプランテーション、旧ソビエトの集団農場、そしてアメリカの大農場。全部失敗してるでしょうが。ましてやこの国土の狭い日本で、そんな大雑把な工業的農業がうまくいくはずないでしょ?馬鹿じゃないの?

「里山保全」や「植生の多様化」が叫ばれている昨今に「大規模画一生産」?!「農業の国際競争力増強を見据えて」?!ほんまのアホやーーーーー!!!「国際競争」とかでかいこと言う前に、自分らの食い扶持からまず何とかせえや!!食料自給率40%切ってる国が、なにが「競争」??大笑いじゃ!

―――――と、日本全国の、後継者不足に悩みながら、チマチマ先祖伝来の畑や田んぼや山を守っている小規模農家が(そのほとんどは実直なじいちゃんばあちゃんだ)、永田町に投げかけている呪い。

その祟りで現政権の農相は続かない(続けられない)わけなんでございますよ。

土地とともに生きてる人間をなめんなよ。

2007年9月 4日 (火)

野良トマト

Nec_0002 さて、うちはワイヤーメッシュで作った移動式鶏小屋を草のあるところに移動して鶏に除草させる、という「ぐうたらもここに極まれり!」な手法をとっております。

いや、ほんと鶏が草の根っこまで掘り返してくれて、しかも糞で土地は肥える、小屋の掃除はいらない、鶏新鮮な草と地虫をたらふく食べる、ときたもんです。一石四鳥ばかり。

そんな鶏小屋が移動した跡に、なにやら生えてきております。

トマトです。何本も生えてきてます。花までつけてます。

残飯もあげるのでその中のトマトを鶏が食べ、種がウンコに入ってでてきて、そのままウンコを養分に発芽したというわけ。

なんとまあ、ありがたいことよ。

今年は7月の大雨と長雨で、夏場はトマトがあまりなりませんでした。植えたトマトも今実がじゃんじゃかつきだして赤くなってます。というか、去年も12月の初霜が降りるときまで、どちらかといえば秋にトマトがわんわんなったなあ。

まだまだ鹿児島は残暑厳しいし。トマトとバジルでパスタとピザの日々は続きます。

2007年9月 3日 (月)

毎日かあさん-出戻り編ー

Nec_0003_2 「20年間

うそ話ばかり

作ってきたのに

私は

この日のために

自分の子供に

するウソを

用意してない。」

もう、ここで涙が噴き出ます。「毎日かあさん・出戻り編」(既刊4巻・西原理恵子著・毎日新聞社)

今年の3月20日、元だんなさんの鴨志田穣氏が42歳の若さで癌で亡くなり、その枕元で泣き続ける西原氏。彼女を見守る子供たち。

「泣いて腹がふくれるかあ!笑え~~~!!」とは、彼女の大傑作「ぼくんち」の中の名言ですが、その彼女が涙を止められない。

「子供達が最初にしてくれたことは

私を笑わすことだった。」

「神さま

私に

子供を

ありがとう。」

彼女のマンガはすごくおもしろくて笑えるのに、油断すると胸が痛くて息ができなくなるような悲しみが笑いの下から顔を出すのです。

「鳥頭紀行シリーズ」で鴨志田氏と出会ってからの、壮絶なる結婚生活。それを知るファンもそうでないファンも涙なくしては読めない一冊です。決して「お涙頂戴」が目的ではないのに。悲しみに打ちのめされます。

2007年9月 2日 (日)

ピーマン

Nec_0001 ピーマンは「好き嫌いしちゃだめですよ」と子供が注意される野菜のトップ3に入るのではないでしょうか?

ピーマンはナス、トマト、ジャガイモと同じ仲間でして、この仲間は有毒アルカロイドを微量ながら含むこと多いのです。ジャガイモの芽とかトマトの茎や青実とかヤギも食べません。連中の舌にもピリピリ苦味があたるのかも。ピーマンの実に苦味があるのもこのアルカロイドのせい。でもこれごくごく微量だし体にいいビタミンCを大量に含むしで、「嫌がるお子様に無理やり食べさせる野菜」となったわけですが、子供の舌はこの苦味を「毒物」と判断して大量に食べるのを本能的にストップするらしいです。ふーーーーん。うまいことできてます。

だいたい人間の味覚は甘味から作られて、苦味や酸味はかなり成長してから作られるのだそうな。子供の脳を形成する時期に糖分が多量に必要なので、甘味からというのは生物として合理的な対処。

かなり成長してくると今度は体の維持のために苦味や酸味が必要となるので、ちょっとやそっと有毒成分が混じってても「おいしい」と感じることができるようになってくるというわけ。まったくもってうまいことできております。

小さい頃、ピーマン嫌いだったかなあ?今となっては思い出せません。今はピーマン大好物です。あっさり野菜炒め、チンジャオロースー、ピーマンの肉詰め、刻んでチャーハン、夏場にことさらその苦味をおいしく感じます。

「大人になる、経験を重ねる」ことを「酸いも甘いも噛み分けて」と味覚にたとえる形容句がありますが、文字通りですな。

もはや甘いばかりではおいしいと感じることができません。でもそれはとてもありがたく幸福なことだと思うのです。

2007年9月 1日 (土)

第10回全国山羊サミットin鹿児島

Nec_0080_2 9月29日、30日の二日にわたり鹿児島指宿は白水館で「第10回全国山羊サミット」が開催されます。

日本全国、さらには韓国からも山羊を愛する人々が一堂に会して山羊についての考察と情報交換を行うのです。

山羊に興味のある方、さらには山羊を含めた日本の農業と里山環境に興味のある方、これほどのメンバーが集まるチャンスはなかなかございません。ぜひご参加を。

今からでもお申し込み可能です。

興味のある方は当ブログプロフィール欄のメール送信フォームからお問い合わせくださいませ。