酷暑の中、自家製ヤギ乳ヨーグルトを毎日1L近く飲んでいます。むちゃくちゃおいしいです。
「ヤギ乳は臭い」というイメージの方がいらっしゃるんじゃないでしょうか?とんでもない。
軽くてふんわりお乳の匂いがして飲みやすい。「これでチーズを作れば最高!」と、ついにレンネット(凝乳)をネットで取り寄せましたですよ。(今は何でもネットで買えるなあ)
うちのヤギたちは、普通の雑草を食べさせてるだけなのになあ。なのにこんなおいしいものをたくさん出してくれる。ありがたくも不思議なことよのう。こういう牧畜の文化を編み出した人類のご先祖様も、すごいと思うぞ。
ヤギを飼いはじめて五年、こんなに不自由なくおいしいヤギ乳を飲めるようになったのは今年が初めてなんだよな。これまで搾り方がまずくてお乳が獣臭くなったり、あるいは雄ヤギを隔離できなかったために搾乳そのものができない年があったり、いろいろと要領の悪いことをしてきました。
ヤギ柵が拡張できて、完璧に雄ヤギを隔離。匂いの移らない大きな海苔の広口ガラス瓶に搾り出すように工夫し、ヤギもわたしも「搾乳」という行為そのものに慣れてきた。
自分でやってみなきゃわからないことばかりでした。でも、なんとか「チーズ作りに必要な質のいい生乳をふんだんに」手に入れることができるようになりました。おいしいチーズまでの道のりは折り返しまでたどり着きました。
とても、うれしい。そして俄然やる気になってきました。
今日は「大暑」ですと。字面を見ただけで暑いですわい。日本全国、体温並みの暑さで、熱中症で救急搬送される人のニュースばかり。亡くなった方もいらっしゃったり。怖いなあ。
室内でも、条件によっては、重篤な熱中症になる可能性があるわけだし。くわばら、くわばら。
うちは鹿児島とはいえ、山の中、しかも庭に木がかなり生えているので、家の中はかなり涼しいです。簾でもかければなおのこと。クーラーは居間に一台だけありますが使ったことがありません。よほど暑いときにだけ扇風機を「微風」でかけるだけ。
ただなあ、この扇風機が祖父母の代から使っている年代物。最近「劣化して発火する扇風機の恐怖」ってのも、よくニュースになってるよなあ。怖いよなあ。
ま、でも、長時間かけっぱなしにしてなきゃ大丈夫だろ。ってことで。必ず一時間以内のタイマーをかけて使ってます。かけっぱなしの扇風機に当たるのは体にも悪いしな。
搾ったヤギのお乳は、煮沸消毒して、冷めたところで種ヨーグルトを大匙1杯加えて、ヨーグルトにしています。
そのどの作業でも温度がとても大事。
消毒といっても、ガラガラに煮立ててしまっては、お乳の成分が壊れてだいなし。厳密に75℃で15秒。なべにお乳を張って火にかけたらすぐに温度計を突っ込んで、目盛りが上がっているのを睨み続けます。75℃まで上がるのは意外に早いので、待つのは苦痛ではありません。
それから36℃に冷めるのを待ちます。これはちょっと時間がかかりますが、36℃より高すぎると乳酸菌が死んでしまい、低すぎると乳酸菌の繁殖が遅れて雑菌が繁殖してうまくありません。なので、この温度も厳密に守ります。
最初のうち「めんどくさいや」と思ってガラガラに沸かし、冷め切ってから種を加えてましたが、厳密に温度を測ってやってみたらびっくり!
味がぜんぜん違います。むちゃくちゃクリーミーで口当たりが軽くて香りのいいヨーグルトになるのです。
やっぱり、苦労して搾ったお乳だもんなあ。どうせなら一手間かけておいしくしたほうがいい。これがおいしいヤギチーズへの道へ繋がっているわけだし。
今年の梅雨は、降水量、期間の長さともに圧倒的でした。天が割れたか、と思わせるような雨が、もーー延々、延々、続きました。「二度と晴れることは無いんじゃないか?」とまで思いましたですよ。
その間に、梅雨前に植えつけたいろんな夏野菜が、次々と根グサレを起こして枯れてしまいましたよ。枯れた後から勢いづいた野草が猛然と生い茂って、何事も無かったかのように藪になりました。これまた圧倒的です。自然てのは凄いもんです。
近くの崖に群生する大型のシダ(コモチシダ?)に、いっせいに胞子嚢ができていました。ちょいと気色悪いです。もわっとする湿気、高い温度、中生代に迷い込んだ気がしました。恐竜が出てこないのが不思議なほどです。
めーさんはヤギ師匠や獣医さんが見ても「おおッ」と唸るぐらい立派なお乳を持っています。張っているときはそこだけ別の生き物のようにとんでもない大きさになります。
「よくお乳を出すヤギは一日に3L出す」と聞いていましたが、めーさんは確かにそれぐらいはお乳を出してくれるなあ。ありがたいことでございますよ。
なんか、よくお乳を搾ってあげたほうが、体調がいいみたいなんだよね。毛艶もツヤツヤと真っ白に若返ってきたし。考えてみりゃ、一日3Lも体から水分を排出するんだもんな。デトックスもいいところだよね。水分の排泄って大事だよね。あたしも見習わなくちゃな。
じゃんじゃんお乳が搾れるんで、ついにチーズ作りに着手しようと、通販でレンネット(凝乳酵素)を注文しました(最近のネット通販てホントなんでも売ってるなあ)。とりあえず高温殺菌してもできるクリームチーズから挑戦しようと思ってます。
どうやら、みかん(雑種猫・推定6ヶ月・雌)は、うちの子になってくれる様子です。台所のそばの棚を自分の席と心得て、たいがいそこにいます。
鼠がいなくなりました。してやったり、です。
みかんが来る前はすごかった。名ハンターのメロンが死にドリアンが老衰で死んで、鼠天国となっておりました。人間がいるのに平気で台所を横切って走り回っておりました。それも20cmクラスの馬鹿でかい奴が。天井裏をばたばたばたと走る音も毎夜聞こえてました。
猫の威力とはすごいもんです。ぱったり姿も音もしなくなりました。みかんもちゃんとハンターの血と文化を持っていました。よかったよかった。
後はできるだけ末永くうちにいてください。
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