椿屋敷のお客様

動物 Feed

2007年2月 5日 (月)

狩をする猫

Nec_0018_26 かと思えば、うちのヤス猫、ジョー(13歳・じじい)は狩をします。特に今の時期は、山から小鳥がうちの庭に降りてきているので、ジョー大活躍。

わざわざうちに持ってこなくてもいいっちゅうのに。今日も今日とてわたくしには名前もわからない小鳥を加えて見せびらかしながら帰ってきました。その後はスプラッター。飛び散る羽。「やめろーーー!!」なにか貴重種の小鳥でないことを祈るのみです。

「狩の仕方を人間に教えてくれようとしている」「人間に食べさせようとして持ってくる」「自分はこんなに狩がうまいんだぞ、とアピールしている」などなど言われますが、どうなんでしょ?確かにわたくしは小鳥を獲れませんが。食べもしないぞ。はっきりいってありがた迷惑。

洋の東西を問わず「尻尾の長い猫は狩がうまい」というようです。なぜ?尻尾にアンテナがついているとでも?でも、狩が好きな性格の猫とそうでない猫は確かにいます。その明暗を分けるのはなんだろう。遺伝子の中に狩が好きな血統があるのでしょうか?

日本に家猫が入ってきたのはそんなに古くないと申します。確か聖徳太子の頃仏教の伝来とともに経典を鼠から守るために遣隋船だか遣唐船だかに乗ってやってきたのだよな。もっとも「弥生時代に稲作の伝来とともに米を鼠から守るために入ってきていた」という説もあり。どっちにしろ外来生物なわけよ。

猫が入ってきたせいで絶滅した在来種というのは結構いたんじゃないかとも思うのですがね。アマミノクロウサギは危ないところですが。なにせ連中狩がうますぎる。まあ、出し入れできる爪といい、夜でも見える目といい、優れたアンテナのひげといい、短距離に向いたよくしなる脊椎といい、待ち伏せ猟をするためだけに特化した体をしてるもんな。飼われながらも決して野生を失わない。いい性格をしているよ。

2007年2月 4日 (日)

闘う鶏

Nec_0015_24 雄鶏というのはほんとうに喧嘩っ早いです。

雌鶏をめぐって暇があれば寄ると触ると首の周りの羽をキングコブラのように逆立て、「ケーケケケケ!!」などとたいへんな声で叫びながら嘴も蹴爪も総動員して闘います。凄まじいです。「ああ!蹴爪というのはこのためにあったのか!!」と心から納得しました。なぜ全世界的に「闘鶏」というギャンブルが成立するかも。この調子だったらどこの国でも雄鶏は闘っているのでしょう。たまらんな。

とにかく他の雄というのが気に入らないらしい。おいおい。雌雄比15:1ぐらいが群れの平和を守るための理想比だと聞いていましたが本当だなあ。今後、この数の調整について考えていかねばなりません。

おフランスの象徴たる動物が雄鶏。「恋愛に命をかけて、プライドが高くて論争好き。個人主義」という巷に流れているおフランス人のイメージと雄鶏ってぴったりかも。でも、フランス人のお知り合いなんて一人もいないので、本当にそのイメージが正しいのかどうかは存じません。

2007年1月15日 (月)

藪払い

Nec_0037_13 冬になってもヤギさま方の食欲は衰えるところを知りません。一日中黙々と(ときにはメエメエ鳴きながら)草を食んでいます。その量はまったくたいしたものです。2m半径ぐらいは食べ尽くすのではないでしょうか?

おかげさまで今うちの畑の木の間は藪になることがありません。ありがたいことです。ヤギさま方が来る前は冬でも入り込めないような藪があったのです。そこにヤギさま方は進んで決然と切り込んでどんどん食べていってくれます。人間が義務感でいやいや草刈機を使うのと違い、彼女達にとって草や潅木を食べるのが人生(ヤギ生)の全てなのです。生活が草食べ。それに敵うものはありません。

「里山維持のために藪払いしてくれるヤギを飼う」という手法が知られつつあります。しかしそれを知っていたわけではなく、ヤギを飼い始めたのは一にも二にもお乳とチーズが欲しかったからでした。さらにこういう余禄もついてきて、しかもヤギウンコはすごくいい肥料になります。

思い切って彼女達を飼ってよかったなあ。改めて思う昨今なのでした。

2007年1月11日 (木)

夜の帳

Nec_0030_21 鳥類は文字通りの「鳥目」なので、夜は目が見えないらしいです。梟とかの少数の種以外は。

鶏も日が翳りだすとだんだん動きが鈍くなります。暗くなると本当に見えなくなるようです。彼らも良くわかっているみたいで夕方になると「撤収~~~!!」とラッパが鳴ったかのように一斉にねぐらに帰ってしまいます。

止まり木を差し渡して屋根と風除けをつけただけの簡単なねぐらでも鶏にとっては安心な場所らしく、きれいに列を作って止まり木に止まっています。密着して並ぶと温度も上がって温かいらしいです。

「こうしなさい」といったわけではないのですが、本能という奴なのでしょうね。あまりにもきれいに並んでいるのでいつも感心してしまいます。

朝見ると、並んでいる通りに糞が地面に積もっています。

台所にモグラ

Nec_0028_25 あ~ら不思議、摩訶不思議、今朝目が覚めて台所に立ったらば、床にモグラがひっくり返っておりました。

モグラがトンネル掘ってこんなところに来るわけはないので、犯人がおるわけです。

Nec_0029_24 こやつらの仕業ではないかと、思われます。

2007年1月 9日 (火)

便秘解消法

Nec_0023_21 シロさん(トカラヤギ・女の子・1歳半)の異変に気がついたのは昨日の夕方のこと。

いつもより動作が鈍く大儀そうで、いつもならすごい勢いで食べる飼料に口をつけず、いつもなら飲まない水をじゅーじゅーごくごく飲み、極めつけはお腹が膨れてパンパンになっておりました。腸内にガスが溜まっているようなのです。(そういえばナマのカライモ(サツマイモ)を勝手にぼりぼり食べていました。生イモは腸内にガスを溜める危険がたいへん高いシロモノ。)

要するに消化不良で便秘なのですが、腸の長い草食動物にとって便秘は命取りになりかねない病気。「ガス溜まる→腸閉塞→死ぬ」というのがあっという間だったりします。

「これはやばい!!」と、

大慌てでシロさんの腹をさすったり揺すったり、腸に刺激を与えるであろう施療法を行うのですが、なにせでかい腹にはなかなか刺激とならず、ただただちょっとばかり「げふ、げふ」とげっぷをしたり、「ぷぷぷ」とかすかな音が腸から聞こえてくるばかり。

「こはいかに。いかがしたものか?」と思案するのですが、こちらの心配をよそにシロさんは大儀なのか腹を揺すられるのも鬱陶しい様子。もはや触ろうとすると逃げる有様。

「かくなるうえは!」

究極の便秘解消法を行うことにしました。

運動です!!ウォーキングです!!!

寒い夜のすでに十時前でしたが意に介さず。半纏を着込み、顔、首、肩をぐるぐる巻きにし、軍手と長靴を履いて、いつもなら犬のモモと歩く2kmコースをヤギを引いてウォーキングいたしました。

幸い人とすれ違うことはありませんでしたが、もし目撃した人がいたら怪しいことこの上なしの姿でしたことでしょう。

しかし効果は絶大。あれほど必死でマッサージしても「ぽよぽよ」としか動かなかった腹が、シロさんの短い足が駆けるたび「ゆさゆさゆさゆさゆさゆさ」とすごい勢いで動いています。これは腸にもたいへんな刺激を与えていることは間違いなし!

さらに朝の四時にももう一度ウォーキング。

甲斐あってシロさんのお尻からたいへんな勢いで大便がでてきました。

よかった!・・・・・・・これで一安心。

便秘が解消されたシロさん、再びすごい勢いで草を食べ始めました。よかったよかった。

それにしても、やはり便秘にはウォーキングです。下手な便秘薬より長距離を歩くことこそが特効薬となります。この一件でますますそう思いました。

2006年12月20日 (水)

回春

Nec_0037_12 今年の初夏に孵った若鶏たちがすっかり大人になってしまって、雌は卵を生み出すは、雄はお相手求むで権力闘争を繰り広げるはで、もうたいへん。必然的に闘争に負けてはじき出される雄もでてくるわけです。

そんな一羽の雄を、避難処置として卵を産まなくなって久しいもう老衰が近いであろう雌と同じケージに入れておいたですよ。

たまげましたね!雌、卵を再び産みましたよ!!

羽艶もボソボソしてたのがいつの間にかツヤツヤになって、足取りも軽く食欲も出てきました。

これってあれか?更年期も終わってやつれていかにもオババになってしまったおなごのところに、どういうわけか若い男が迷い込んできたら、女性ホルモンが活発化してツヤツヤ生き生きどんなアンチエイジングより効くよ!

ってやつか。

目の当たりに見てしまいました。

2006年12月15日 (金)

ハーレム

Nec_0017_27 11月にめーさん(ヤギザーネン種・お母さん)とデートした、ヤギ師匠のところの雄ヤギくんは、今鹿児島大学に出張して何十頭という雌ヤギに囲まれウハウハのハーレム生活だそうです。

師匠のところでは、いつもいつもイライラしては小屋を角でド突いて壊していた彼が、人(ヤギ)が変わったように穏やかに生活しているそうです。

そらそうだよなあ・・・・・。雄は彼一頭だけの世界。毎朝違う雌ヤギさんとデート。コレで文句を言うとったら罰が当たるわい。ジェントルマンになろうともいうものよ。

牧畜の歴史はまさしくこの「雄の性欲のコントロール」との戦いだったようです。牛、馬、羊、ヤギ・・・・・飼いならされた草食動物では必ず雄の数が制限されます。間引き、去勢などにより数少ない雄が種雄として雌の群れの只中に残されます。

これによって①人間にとって都合のよい形質が遺伝される②群れの治安が保たれる、などの利点があります。実にこの技術をこそメソポタミア文明の時代から人類は磨き続けてきたのです。

実際、鶏なんかでも適正な雄雌の数は1:15だとか。納得。雄が多すぎると雄同士が荒れて喧嘩が絶えません。

ハーレムというのは一理あるのです。

古くから牧畜の発達してきた中東で、一夫多妻なのも現実的な知恵からきたのじゃないかのう。

写真はトカラヤギの雄ヤギです。

2006年12月 5日 (火)

シバヤギの子ヤギ

Nec_0016_22 ヤギ師匠のお宅に今月のヤギ飼料を引き取りに行ったら、産まれたばかりのシバヤギの子ヤギちゃん三頭がいて、「みえええ、みえええ」と鳴いてました。

むちゃくちゃかわいいです。

まだまだ数少ないながらも「ヤギ愛好家」というのが日本にも存在し「全国ヤギネットワーク」という組織があります。来年はそのネットワークの「全国ヤギサミット」が鹿児島は指宿で開催される予定なのです。

テーマは「トカラヤギ」。わが鹿児島のトカラ列島の貴重な在来原産種トカラヤギの保護と有効活用について全国のヤギ愛好家が集まって話し合うのです。

ひゃああ―――!

来年も忙しいぞ―――。

2006年12月 2日 (土)

アケビの皮あさり

Nec_0008_26 今年はほんとうにアケビが大豊作でした。もちろん植えたわけでなく、畑の中に勝手に生えてきたのです。実がなっているときはソーセージ工場のようにぶらぶらぶら下がってなかなかに壮観な眺めでした。

あちこちにお土産に持って行きましたがもちろん全部採りきれるわけもなく、ほとんどがむなしく地面に落ちてしまいました。

どうも、その皮をヤギが大好きなのです

はっと気がつくと、アケビの皮がたくさん落っこちてそのままになっている斜面に4頭のヤギが「ドドドドドッ」と蹄の音を立てて走っていきます。人間の目にはもはや色が変わって落ち葉だかアケビの皮だかわからなくなっているのを、上手に探し当ててはもぐもぐ。次を探し当ててはもぐもぐ。本当においしそうです。

アケビの皮は油で炒めて味をつけたら、人間でもおいしいらしいもんな。しかし、一銭もかけず一手間もかけていないアケビの皮で、ヤギたちがこんなに幸せになってくれるなんて、またまたこんなありがたいことってございませんですことよ。