食いしん坊の方はご存知でしょうが、フランスでは去勢鶏(シャポン)がたいへんなご馳走なのです。
話題の「のだめカンタービレ・フランス留学編」でも、のだめに片思いするリュカが「シャポンの丸焼きも用意してあるから」と自宅のノエル(クリスマス)にお誘いしてました。そう、あちゃらでは去勢鶏は七面鳥以上の価値があるというわけ。
さすが太古の昔から肉食の民族はやることが違う。他に去勢牛もご馳走らしい。理屈では「雄性ホルモンが分泌されると肉質が固くなってしまうから、精巣を取り除いてやる事で柔らかく脂質にとんだジューシーなお肉になる」らしい。んで、鶏さんの精巣は体内にあるからそれを取り除く技術はかなり難しいらしい。
さあて、ここでお立会い!
なんと、わが鹿児島の二人の青年農家が、全国でもほとんどない鶏の去勢技術を確立したそうな!その名も「シャポーン鹿児島」!
やるなあ。
鹿児島は日本でも有数の農業県、豚、牛、鶏それぞれにおいて素晴らしい飼育技術をもっておるわけだけれど、さらに「去勢技術」ってのが確立されたわけです。これは凄いことだよ~。
だってね、「雄鶏って商品にならない」ってことで全国一億何千万羽という雄鶏が「廃棄」されてきたんだよ!もったいねえ!命と資源の無駄遣いもいいところです。古来から肉食民族だった連中は、こういう無駄を無くす技術を早くから確立していたわけだけど、日本人がおおっぴらに肉を食べ始めたのはは明治以降からだもんな。
「だからヨーロッパのほうが優れている」というわけじゃなくて、「肉食を始めたからには命の無駄遣いをしない技術を手に入れようや」ということ。わが故郷ながら「鹿児島って凄い」と思ってましたが、さらにさらに「凄い――――!」と思わせられたニューズでした。
最近のコメント