椿屋敷のお客様

動物 Feed

2007年4月14日 (土)

卵泥棒

Nec_0038真夜中に「ケーケケケケッ!!」と凄まじい鳴き声。

「ウワンワンワン!!」と吼え続けるモモ(紀州犬雑種・6歳・女の子)。モモを放したら鶏の鳴き声のするほうに一目散に飛んで行き、何者かに吼え、追いかけていきました。

翌朝。

鶏達の様子を見て回ったら、昨日まで卵を抱いてがんばっていたおてんばさんが、群れに戻ってきています。「あら?あんたもう卵はいいの?」

大急ぎで昨日まで巣になっていたグリーンマスタードの藪を掻き分けてみると卵がきれいさっぱりなくなっています。12個あったのが影も形もありません。そんなもの最初からなかったように。まわりには羽が散らばっています。

そこでやっとぴんと来ました。

夕べの騒動は卵泥棒が忍び込んできたことによるものだったのです。

なんだったのでしょう?イタチでしょうか?狸でしょうか?

なんにせよ鶏が無事だったのでよかったですが、まったく油断も隙もありません。

モモがいてくれてほんとうによかった。ありがとうモモ。

2007年4月13日 (金)

搾乳場

Nec_0037 というわけで、去年に比べてたいへん早い搾乳となったわけなのです。

まだ子ヤギが小さいせいかめーさん(ザーネン種・3歳・お母さん)は搾乳を嫌がります。でもお乳を搾らないと人間と一緒で乳房炎になってしまいます。

んで、今年はヤギ師匠のご指導を仰いで搾乳場を作りました。

器用な師匠は箱を作ってらっしゃるのですが、急ぎでもあり箱が間に合わず、いつも乳を搾る小屋の隅に杭を打ってそれにめーさんの膝丈の横木を差し渡し、マジックテープで膝を固定しました。

効果覿面。

最初は「なんで?なんで?こんなことあたしにするの?」と大暴れでしたが、そのうち張っていたお乳がすっきりしたのか、はたまた諦めたのかおとなしくなり、次の回からは自ら進んで搾乳場に入ってきてくれるありがたさ。

お乳はスムーズに搾れるし、師匠のお言葉ってやっぱりすばらしい!!ありがたいことです。

2007年4月11日 (水)

Nec_0035_21 というわけで、去年の初夏産まれの若い雌鶏が、いつの間にかグリーンマスタードの藪の中ではじめた抱卵が気になって気になってしょうがないわけです。

彼女が「もう~だめ!おなかが空いたわ」という感じで巣を離れた隙に好奇心に負けてのぞいてみました。

なかなか器用に巣を作ってます。

他の雌鶏姉妹の中でも一番気が強くておてんばさんだったのですが、その彼女が一番早く巣作りしちゃったなあ。そんなものなのかなあ。

気になって気になって仕方ないのはわたくしだけじゃなく、最近おばさん化著しいモモ(紀州犬雑種・6歳・女の子)も一緒らしく、「あら、彼女あっちに行ったわね」と見計らって巣を眺めにきてます。眺めに来ただけでは飽き足らず、モモの犬的感性ではどうも「子供を野天にさらしっぱなしにする」のはタブーらしいのです。イヌ科の動物は子供を穴の中で育てるのが普通だもんな。

「もう~しょうがないわね。こんな風にほおっといて誰かに盗られたらどうすんのよ!」てな感じで地面に埋めてやろうとします。

おいおいモモ!

それは余計なお世話。おせっかいというものだよ。

2007年4月10日 (火)

男の子たち

Nec_0034_25 今度産まれた子ヤギは雄ヤギくんで、いかにも大きくなりそうなぶっとい足と、あふれる好奇心と無鉄砲な行動力を持っています。

この子ヤギがうちの庭を跳ね回るのを見かけたお隣の小学二年生の男の子が、友達を連れてやってきました。

男の子たちが集まったというわけです。

感心なことにこの子達は「動物を必要以上に驚かしてはいけない」ということを心得ていて、子ヤギをいたずらに追い掛け回したりせずむこうからやってくるのを辛抱強く待っています。そうそう。そうやってるとね、男の子の子ヤギもねすごく好奇心が強いから、とことこやってくるんだよ。

お母さんのおっぱいを飲んだり、飛び跳ねるのを眺めていた男の子たちは、今度はこちらの作業に興味を持ってきた模様。

「ねえねえ、何してるの?」「杭を打つの?釘を打つの?やらせてやらせて?」

奇しくもお父さんやおじいさんが大工さんの子達。どんじで杭を打ったり、トンカチで釘を打ったりするのがやりたくてやりたくてたまらないらしい。

男の子だよなあ~~。

「半そで半ズボンじゃ危ないからちゃんと着替えて手袋してきなさい」と言ったらその通りにしてくるし。そんなにやりたいのかい。

危なくないところをやってもらってたら、「のどが渇いた。」「お腹が空いた。」

はいはい。男の子は栄養つけて大きくならなきゃな。牛乳を二杯とフレンチトーストとイチゴを食べてきよりましたです。ヤギの男の子も「ねえねえ、何してるの?」と言いたげに見にきよりました。

男の子だよなあ~~。

2007年4月 8日 (日)

潜伏

Nec_0028_28 グリーンマスタードは丈が高くなるハーブで、これを庭の一角のブルーベリーの隣に種をぶちまけて藪になってました。

去年の初夏に孵った雌鶏のうちの一羽が、最近よくここにごそごそ入り込んでいて「なにやら不穏な様子だなあ」と思っていたんですよ。

ブルーベリーの花が咲いているので様子を見に行って、ついでに何気なくグリーンマスタードの中を覗いてみたらびっくり!!

例の若い雌鶏がはらけていました。

ここを抱卵場所にしているのです。

「親鳥に抱卵してもらった鳥はやはり自分も抱卵するし、孵卵器で育った鳥は抱卵しない」という話は本当だったんだな。

それにしてもいくらグリーンマスタードの藪の中とはいえ、雨ざらしなんだよ。それでもここが安全と判断したんだな。人間の判断とはやはり違う。考えてみれば鶏と近い仲間の雉なんかもこれと似たような条件で雛を孵しているんだもんな。

天然自然の妙といいましょうや、「本能」というやつに驚嘆しました。ありがたいことだなあ・・・・。うまいこと雛を孵してくれますように。あとは自分が邪魔をしないように気をつけますです。

2007年4月 6日 (金)

見てる間に

Nec_0024_29 見てる間に、子ヤギはどんどんどんどんヤギらしくなっていきます。まるで早回しのフィルムを見ているようです。

お母さんのめーさんのお乳がパンパンに張っているのを、全部飲んでるんだもんな。それは栄養たっぷりだろうな。

お乳を飲ますお母さんに共通だけれど(もちろん人間も)、赤ちゃんが「みぇーーみぇーー」と鳴くと、どんなにおいしい草を食べてても「めめめめめ」などと優しくあやす声を出しながら赤ちゃんのところに駆け戻ってきます。

そうなんだなあ。

この「めめめめめ」がなんとも言えず優しそう。犬もそう猫もそうだったな。哺乳類じゃないけれど鶏だってそうだ。赤ちゃんをあやすときの声というか子守唄は、「ああ、あやしてるんだな」と種の違いを超えてわかります。

2007年4月 4日 (水)

子ヤギ生まれました

Nec_0022_29 Nec_0023_24 昨日の朝子ヤギが生まれました。産まれてから30分もしないうちに自分の足で立ち上がってお母さんのお乳を飲みます。

見上げたものです。

2007年3月15日 (木)

カンナ型木工用ヤスリ

Nec_0044_8 さて、このカンナ型木工用ヤスリを何に使っているかというと、ヤギの蹄の削蹄用に使っているのです。

さすがヤギ師匠は平刃の剪定バサミで実にうまいことヤギの蹄をカットするのですが、自分は暴れるヤギの足を押さえつつではとてもできません。「万が一にもヤギの足も自分の手も傷つけない方法はないか?」と考えた末に、これを使うことにしました。

人間の爪を削る爪ヤスリと一緒です。「チャッチャッチヤッ」とリズム良く蹄にこれをかけていくと、あっという間に人間の爪かすにそっくりな白い屑が溜まっていきます。これだとヤギも自分も怪我をしないので安心です。あと、ちょっと巻き爪気味になったときも、かまわず巻き爪の上からかけていくとすぐ巻き爪ごとポロリと取れるので重宝します。

岩場を飛び移るために進化したヤギの蹄。すぐ伸びるのでお手入れが大事なのです。

2007年2月26日 (月)

戦闘体勢の雄鶏

Nec_0016_25 戦闘体勢の雄鶏です。

ご覧になっていただければわかるように、首周りの羽を極限まで広げて、襟巻きをしたようになっています。

猫なんかも喧嘩のときは全身の毛を(尻尾の先まで)逆立てますよね。コブラは首周りを平べったくして面積を大きくしているし。「相手より強く威圧的に見せるため」いろんな動物の雄達は自分の体を大きく見せる工夫をしておるわけですな。

「体が大きい」というのは、こと格闘技においては圧倒的に有利です。だからどんな動物も、雌は体が大きい雄を選ぶ傾向があります。人間の男でも「背が高い」というのが重要なチェックポイントなのはここにあります。

ただ、大きいからといって全てに有利というわけではないのです。大きい体を養うための食料がいるし、目印になりやすいので天敵に狙われる。骨格や内臓に無理が来て病弱だったり。こういう条件とのバランスで、種の雄の大きさは決定されていきます。

「女の子にモテたい」と、実力以上に自分を大きく見せる、これどんな動物の雄もやっていることですが、それも兼ね合いっちゅうもんがある、ということですか。

2007年2月 8日 (木)

人間と同じ

Nec_0021_28 1月末から2月初めにかけて、寒かったですね。てきめん人間も動物もからだの調子を悪くしてしまったのでした。

チビ(ヤギザーネン種・女の子・もうすぐ1歳)も消化不良か何かを起こして、元気はなくなるわ緑色の液体をもどすわ、たいへんでした。普通の動物病院ではヤギはなかなか診てもらえないものなので、不安が募ります。そういうときにヤギ師匠が近くに住んでらしてちゃんと対処法を教えてくださった上にわざわざ薬持参で来てくださるので助かります。ほんとうにありがとうございました。

師匠いわく、

ヤギは人間と内臓等が似ているので、人間と同じような薬を飲ませればいいということでした。んで、師匠が持参したくださったのはなんと市販の滋養強壮剤と口内に挿入する注射器。これでほとんどの場合元気になるそうです。うわあああ。

なにごとも先達というのはありがたいものです。あと、こういう消化不良様の症状の場合、人間の消化不良の薬を子供の服用量分だけ与えるといいということでしたので、キャべジンを買ってきて飲ませました。

おかげさまでチビはすっかり元気になりもりもり草を食べています。ホッと一安心。