「三姉妹」と言う言葉はいろいろな想像力をかきたてるらしく、よく文学のテーマになったりします。これに「美人」とかつくともっと妄想をかきたてるのでしょうが・・・・・。
かくいうわたくしも三姉妹の長女なのであります。どうなんでしょ?妹たちは不肖の姉よりはるかに気が利いてしっかりもの。それぞれよその土地に嫁に行きました。仲はいいほうだと思いますが・・・・・。まあ、三人寄るとかなり姦しいことは確かです。
秋に孵った鶏の黒い三姉妹が大きくなりました。三羽とも気が強い。もっとも鶏ってのは気が強い鳥なのではあります。この三羽も卵を産んでいるはずなのですが、どこに産んでいるかがわかりません。どこだ?どこに産んでるんだ?必死で探すのですがおりしも草が藪になっていて(情けない)探しづらいことこの上なし。なんとか対策をとらねばなりませんのです。
鹿児島地方は梅雨も終わりがけ。連日の雨雨雨雨・・・・・。天の底が抜けたかのような大雨ぶり。よくもまあ水が尽きぬものです。
今日はさすがにひったいだれまして(たいへん疲れて)、死んだように昼寝をしてしまいました。腹の辺りが余りに重く暑く息ぐるしくなって目が覚めると、そこにはじじい猫二匹が御鎮座ましましております。
おいおいおい~~~。
何を考えておるのじゃ!暑いって!!それでなくともあんたら毛むくじゃらなんだからさあ!汗ばんだ肌にべったりあんたらの毛が張り付くよ!(うわ、書いてて気持ち悪くなってきた。お風呂入ろう)
思わず邪険にわが腹の上から払い落とすのですが、どういうわけか二匹とも執拗に腹の上に乗ってきます!
勘弁してくれよ~~~。
雨の午後は何の意味も無い陣取り争いで暮れていきます。
去年の秋に孵った若い雌鶏の中で、一番変な顔をした通称「オタフク」がしばらく顔を見せないので心配しておったのですよ。
オタフクは頬に羽毛がホコホコと生えていてお多福に見える上に羽の模様も独特。きかん気も強いのですが四月には同じ腹のどの雌鶏よりも早くマスタードグリーンの藪の陰で抱卵をはじめてました。残念ながらそのときには夜中にイタチか何かが侵入して卵を盗られてしまったのです。
「たぶんどこかでまた抱卵をはじめたんだろうな」とは思っていたのですが、へたな場所だとまた卵泥棒に狙われます。「大丈夫かな~」と。
杞憂でした。朝、鶏たちにご飯をあげるときにヤギ小屋のほうから「あー―――!!ごはんだわごはんだわ!たいへん早く食べなくちゃ!」てな感じで彼女が飛び出してくるのを目撃してしまいました。
なるほど!
腹がくちくなった彼女が、そそくさと帰っていくのをそっとつけてみました。
ヤギ小屋の隣にトタン板を何枚か立てかけているのですが、その板の陰にうずくまっています。おそらくそのおなかの下には卵が抱かれているのでしょう。そのそばにはヤギの糞が溜めてあるので、そのヤギ堆肥を引っかいたら虫も食べ放題のベストポジションです。
うまい場所を見つけるもんだなあ。
今度はうまいこと雛が孵りますように。
まったく仔ヤギというのはどうしてこうも犬が好きなのでしょうか?
それともうちのモモが特別仔ヤギに愛される性格なのでしょうか?(身びいきですが確かに愛すべきお人(犬)よしであはります)
今は大人になった去年のチビ(女の子)もモモがお気に入りで片時も離れませんでしたが、今年の仔ヤギ(男の子)もモモにずっとまとわりついています。そして飽きずにプロレスしたり頭突きをしたり・・・・・
犬が牧羊に使われるのがわかります。基本的に相性がいいんだろうなあ。
幸いにしてうちの近所にはヤギを襲うような大型の肉食獣はいないけれど、もしそんなのがいたらモモは命がけでヤギを守ろうとするでしょう。そんな気配。
牧羊犬というのは「犬と羊(ヤギ)のそれぞれの習性」を上手に利用したシステムで、決して人間が無理矢理させたものじゃないんだな。モモと仔ヤギたちの様子をみてつくづくそう思わされるのでありました。
今朝はたいへんな雷でした。天地も轟く音と闇を切り裂く光。雷はものすごく派手な気象ショーですね。
轟音が苦手なモモ(紀州犬・6歳・女の子)は、このときばかりは自分の縄張りである軒先から部屋の中へ入り込んできます。よっぽど怖いらしいです。写真でも耳が寝ているのがおわかりでしょうか?ぶるぶる震えて「クヲーーンクヲーーン」と涙を流さんばかりの大騒ぎになるので部屋に入れてやらないわけにはいけなくなるのです。
そうなると、通常わたくしの部屋をなわばりにしているドリアン(アメリカンショートヘアのハーフ・13歳・じじい)とジョー(ヤスネコ・12歳・じじい)と真っ向対決となってしまいます。
なにせモモとドリアンは仲が悪い。モモが何も知らない子犬でうちにやってきたときにドリアンがいきなり鼻っ柱に猫パンチを食らわしたところにすべての要因があるのですが、そのドリアンはいっとき迷子になっていた時期犬にかなりいじめられてトラウマになっているらしいのです。本来人懐っこいと言うかお人(犬)よしのモモなのでうまいことつきあってったら仲良くなれてたはずなんですがね。
とにかく雷だろうがなんだろうがモモが部屋に入ってくると「なんだよう!なんでお前なんかがこんなとこに入ってくるんだよう!ずうずうしいんだよう!!」ってな調子で顔をしかめて鳴きまくり。お腹立ちのご様子です。
もっともモモのほうは「知ったこっちゃないわよ!あの音なのよ!どうしようもないんだから!!」と雷の音が激しくなるにつれそっぽを向いたままじりじりと中に入ってくるのです。その進みに合わせてドリアンもじりじりと中に後ずさり。なわばりの前線は微妙な力関係で移動していきます。
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