椿屋敷のお客様

動物 Feed

2007年9月19日 (水)

狙う猫

Nec_0021 猫の狩の本能というのはすごいもので、一説によると年間のべ1000匹のネズミを獲るそうな。凄まじいなあ。

だから下手なネズミ捕り器や、殺鼠剤なんかより猫一匹のほうがよほどネズミ駆除には効果的なのです。米を栽培する文化には役に立つ動物ですね。高床式の倉庫でもネズミよけの猫を飼ってたと申しますし。

うちのドリアン(アメリカンショートヘアーのハーフ・14歳・じじい)も、もう年配なのに動くものがあると反応せずにはおれんらしいです。

最近は秋の虫がさかんに家の中にはいってきますので(なにせボロ家)、そのつど飛び上がっては緑の鈴虫だかキリギリスだかを追いかけます。写真は網戸のところで「カサッ」と音がしたとたん、飛び上がってがに股になり虫をおさえつけようとしているところです。いまだ狩の本能衰えず!頼もしいことであります。

2007年9月14日 (金)

三世ひよこちゃん孵る

Nec_0016 鶏ランドに朝ごはんをもっていったら「ぴよぴよぴよ」とかわいい声が。

おおっと!いつの間にかひよこちゃんが孵っていました。「ぴよぴよ」と親鳥の周りをよちよちしています。ラブリーー!

今回はまったく人の手を入れず、雌鳥さんが勝手に巣を作って、勝手に卵を抱くのに任せてました。うまいことやってくれるもんです。誰も何にも教えてないのになあ。あ、でも自分も雌鳥に抱かれて孵った鶏だから、卵を抱くんだよね。孵卵器で育った雌鳥は卵を抱きません。それはもう、見事なまでに「雌鳥に抱かれた鶏」と「人工的に孵った鶏」は違います。

いろいろ考えさせられる事実だよなあ。

2007年9月 8日 (土)

撮らないでよ!

Nec_0007 白雌鳥さんが卵を抱き始めました。一日中卵の上にご鎮座ましまして「ぷーーっ」と膨れています。はらけて(怒って)います。

卵を抱き始めると、どんな雌鳥も人格(鳥格)が変わるなあ。雄鶏だろうが人間だろうがそばに近寄らせません。

写真は携帯のカメラを向けたら「撮らないでよーーー!!ガガガガガガガ!!!!」と凄い勢いでカメラをつついて攻撃した直後です。

怒ってます、怒ってます。

2007年9月 7日 (金)

鉱塩

Nec_0006 ヤギは基本「草を食べて入れば大丈夫」という、たいへん安上がりなありがたい動物なのですが、動物である以上塩分やミネラルを摂取せねばなりません。

というわけで、普通牛さんに使う鉱塩を置いて、必要なときに舐めてもらうようにします。

鉱塩は5kg、だいたい20cm×20cm×10cmぐらいの大きさの塊。「動物用医薬品・ビタミンE・セレン配合ミネラル固形塩」と書いてあります。96.6%が食塩ですが、黄色酸化鉄、三二酸化鉄、硫酸銅、硫酸コバルト、硫酸亜鉛、炭酸マンガン、ヨウ素カルシウム、亜セレン酸ナトリウム、ビタミンE粉末が含まれております。

ほんとになあ、生き物の体っていろんなもので構成されてるんだよなあ・・・・・・・。

今年みたいな暑かった夏は、人間も塩分不足になって体調を狂わせました。かわいいヤギたちも体調を維持できるように早めに鉱塩を補充いたします。なんといっても動物の医療はお金がかかるし、なによりヤギを診てくれる病院は少ないんですもの。

2007年8月31日 (金)

起きて半畳寝て一畳

Nec_0079 「広い家はいらない」事を「起きて半畳寝て一畳」と申しますが、猫ほどそれを地で行く連中はいないかもしれません。

猫を飼ってらっしゃる方はご存知でしょう。猫は暇さえあれば自分の体が潜り込むのにぎりぎりの場所を探し出し入り込んでは寝ています。「何でまたこんな狭苦しいところに?!」と驚くような場所にも窮屈に体をたたんで入り込んで熟睡。

だいたいここ最近の残暑で狭いところは暑苦しいと思うんだけれどなあ。

今日もドリアン(アメリカンショートヘアーのハーフ・14歳・じじい)は小さい段ボール箱の中に入り込んで熟睡。困ったなあ。この中にマンガ片付けようと思ってたんだけれどなあ。

2007年8月24日 (金)

モモ、蜂に刺される

Nec_0072 モモ(紀州犬雑種・女の子・6歳)がいきなり元気がなくなって、水を飲むときに顔をしかめ、しかも喉のところが大きく腫れてしまったですよ。

写真をごらんいただければ、二重顎になっているのがおわかりになりますでしょうか?

手で触るとなにか硬いしこりのようなものがあります。「すわ一大事!」と動物病院の開業時間を待ちかねて駆け込んだですよ。

「これは~蜂ですね。」

「蜂イ?」

「夏場のわんちゃんには多いですよ。」

2,3日前にもモモ以上に顔をぼこぼこに腫らしたわんちゃんが担ぎこまれたそうな。

「でも人間と違って犬や猫には抗体がありますから、蜂やマムシに噛まれても重篤にはなりませんよ。でもとりあえず化膿止めの注射は打っときますね」

ほっと安心。

モモはといえば蜂より注射のほうがよほど怖いようでお座りしながら足ががたがた震えています。「よしよし大丈夫大丈夫」抱きかかえている間にお尻にチクッ。たいしたことがなくてよかったよかった。

でも支払いの段になって私が悲鳴。足ががたがた震えます。すごく良心的なお医者様なのですが、保険が利かないって痛いです。

2007年8月13日 (月)

フレーメン反応

Nec_0062_2 さらに嗅覚の話を。

「鼻の下を伸ばす」という言葉がありますが、ウマやヤギやウシの雄が文字通り「鼻の下を伸ばした」スケベ面をするときがあります。雌の尿の臭いをかいだときです。

いやもう、ほんとうにスケベそうなんだから。

鼻の下が伸びて唇がまくれあがって歯を見せて笑ってるみたいな顔になるの。生後半年にもならないボンボンくんも、最近みんなのオシッコを嗅いではスケベ面。ザーネン種の白くて貴族的な顔なだけに、その落差は愉快ですぞ。ボンボンくんには悪いけれど思わず笑う。

この反応はフレーメン反応というリッパな学術的名称があるんでございます。雌の尿のフェロモンを嗅いで発情してるかどうか確認しようとしてるらしいです。うむ、やっぱスケベがらみ。彼らにはヤコブソン器官という嗅覚器官があって、この顔をするとその器官に空気が送り込めるのだそうな。

人間の雄はヤコブソン器官が退化してしまい「臭いを嗅いで発情を確認」などというしゃれた真似ができなくなってしまいました。―――――ということなんだけど、この器官をまだ持ってる人間の雄、いるんじゃないの?「鼻の下を伸ばす」という慣用句が今に至るまで残っているのは、フレーメン反応する人間の雄が少数ながら存在するからではないですかね?こういう顔する男、見たことあるもん。

2007年8月12日 (日)

雄ヤギに鬣

Nec_0060雌鶏よりも雄鶏のほうが派手なとさかや尾羽を持ってるし、雌ライオンよりも雄ライオンのほうが派手な鬣(たてがみ)を持ってるわけです。動物は雄のほうが派手でけたたましい格好をしていることが多いよな。

動物学者の竹内久美子氏の著作によればツバメなんかでも尾羽の長さが長くて切れ込みが鋭く入っているほど雌から選ばれる確率が高くなるそうな。 孔雀なんかあの派手派手しい扇形の尾羽の目玉模様の数が多い雄が有利だとか。まあ、どんな動物の世界も厳しいというこってすね。「雌が雄を選ぶ」のが基本なので特に雄は苦労しております。

うちのヤギたちの中で今のところ唯一雄の、今年春産まれのボン(ザーネン種)。この間まで「みええええ、みええええ」と鳴いてた赤んぼだったのに、最近首筋に鬣らしきものが生えてきておるのですよ。ンまあああ――――。

ヤギの成雄もかなりリッパな鬣が生えてきます。それ「賢者か隠者か」といった有様。ちょっと見哲学でも語りそうな風貌。中身ヤギなのに。ここでも「雌より雄のほうがおしゃれ」の原則が成り立っております。だから人間の雄が装うことは本能にかなっていると思うけどなあ。服でも髪型でも化粧でもおしゃれして当然でしょ。バンカラを気取るほうが本能に反してるでしょう。

んでうちのボンの鬣、どんな風になるのかな?ちょっと楽しみ。

2007年8月 9日 (木)

うらやましい

Nec_0054 電気柵をさらに200m延長し、結局300mの長さで畑を囲いました。それはそれは広いです。

そこで五頭のヤギたちは自由自在に振舞っています。大好物のカズラを引きずりおろして食べたり、木の葉を食べたり、草を食べたり・・・・・。とにかく食べっぱなし。広い敷地内に「むぐむぐむぐ」と咀嚼音が響くのみ。五頭ともいままでにないほど腹が膨れています。そりゃあ、おなかいっぱいになるだろうよ。腹がくちたら涼しい木陰で寝そべってのんびりした顔して反芻。おなかが空いたらやおら起き上がってまた草食べ。

いいよなあ。

このクソ暑い日々に、風の通る涼しい木陰で食べ放題、寝放題。

ヤギになりたい。

2007年8月 2日 (木)

木食

Nec_0047 羊が徹底して草食なのに比べて、ヤギはどちらかと言えば木の葉や皮や蔓を好んで食べます。

これも「山羊」たるゆえんでしょうか。電気柵をさらに200m延長して木が混じっているうちの敷地に放牧しているのですが、やはりなにより木の葉。そしてアケビやツヅラフジなんかの蔓を最優先に食べます。それはそれはおいしそうです。

そして木の皮。人間がナイフを使ってもなかなか剥くのが難しい立ち木の皮がきれいに剥けています。見ていると写真のように端から歯でこそげとっていきます。それはそれはうまいもんです。均一に一番外側の形成層だけを剥いで実においしそうに食べます。

「粗食に耐える」がヤギのキャッチフレーズですが、こんなものまで食べるならそれは粗食に耐えることができるでしょう。強いものだなあ。