椿屋敷のお客様

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2008年2月 1日 (金)

寄生虫駆除剤と同じ成分

Nec_0003 さて、今巷で大騒ぎになっている殺虫剤入り餃子。あの殺虫剤はヤギに打った寄生虫駆除剤とほとんど同じ成分だそうな。今日、家畜病院のK先生に聞いてきたので間違いない。

「強い薬だから気をつけてくださいね」と念を押されたのもごもっともでありました。

それにしてもなあ・・・・・・。ニュースで「餃子の袋に穴が開いていて外部から注入された痕がある」と報道していましたが、怖いなあ。そんな小さな穴、まずわたくし見逃すことでしょう。幸いにしてまだ亡くなった方はいないようですが、吐くわ下すわ意識障害になるわ、たいへん強い症状がでる薬のよう、口に入れるのは真っ平ごめんです。

つくづく日本は食料自給率をあげなくちゃならない。一刻も早く。いつも言うことですが、お札も株券も車もパソコンもTVも全部、煮ても焼いても食べることはできんのですよ。近くで作った信用できる食べ物。これが結局はクニの大元だと思いますが。

食料は一番強力な戦略物資。第二次世界大戦敗戦前後に、あれほど飢えた記憶を、いったいどこに置き忘れたの?

2008年1月 3日 (木)

静かなる汚染

Nec_0024 さて、去年一年はたいへんバタバタと気ぜわしい一年だったんでありますが、あわただしい中でもいろいろ考えさせられることがありました。

特に「えええええッ?!」と思わされたのが「給食は本当に安全なのか?」という事です。

縁あって去年半年ばかり、近くの障害者施設の給食の残飯をうちの鶏さんたちに食べさせていたんですよ。そしたらね・・・・・・鶏さんたちが卵を産まなくなっちゃった!

今は餌を切り替えたんで元通りに産んでくれてるんだけれど、本当に怖くなりましたです。

まずね、給食って食中毒を防ぐために生ものは(生野菜、生果物)全部、次亜塩素酸ナトリウムで消毒するわけよ。これ要するにハイターね。「生体には安全である」ってことになってて、この消毒は法律で義務付けられてるんだけれど、ほんとうかよ~~?!

あとね、6種類ぐらいの洗剤を使ってて、それがまた、じゃんじゃん使うんだわ。なんせどこも業務用の食器洗浄機ってやつを入れてるからね。この食器洗浄機ってたいへんな勢いで洗剤を使う。ポリタンクが何日かで空になる。界面活性剤バリバリ入ってて、手が一発で荒れるようなやつがね。これまた「昨今の界面活性剤は自然界で分解可能である」ってことになってて、ほとんどの施設が垂れ流しらしいけど、ほんとうかよ~~?!

うちは「鹿児島市のチベット」ともいうべき山の中で、近辺には障害者施設や老人介護の施設がそれこそ山ほどあるんだけれど、そういう集団給食の場所では、全部同じような状況ってわけです。なんせ法律でそうなってるんだもん。

でもさ、山の中だけに、「ここらの水はすごくいい」ってことになってるのに、そういう数々の施設が山の上から毎日多量にこれらの殺菌剤や洗剤を下流に流してるんだよな~~~。誰も知らないうちに静かに静かに、でもじゃんじゃんじゃぶじゃぶと・・・・・・

「安全だ」ってお上のお墨付きがあるんだけれど、じゃあ、うちの鶏はどうして不妊になったのさ?どうしてその残飯を使わなくなったとたんにまた卵を産みだしたのさ?

まあ、当たり前のデータを取ってたわけじゃないので「確実にそのせいだ」とは言えないんだけれど、とてもとても恐ろしくなってしまいましたことですよ。はい。

2007年10月 3日 (水)

栄枯盛衰は世の常なり

Nec_0001 驚いたことにセイタカアワダチソウの日本における大繁殖のピークは過ぎているそうです。

なるほどな。

そういえば、昔はもっと秋のこの時期川原とか空き地とかこの黄色い花で埋め尽くされていたような気がします。どこに行っても人間の背丈よりはるかに高いこの草だらけでうんざりしたよな。最近あれほどの大群生を見なくなってるような・・・・・。

どんなものにも「繁栄のしっぱなし」という事は無いのね。上り坂があれば、必ず下り坂がある。「栄耀栄華の頂点よのう・・・」などと思い上がったその瞬間が転落への第一歩だったりするわけです。

最近思うのですが、「若いときのほうがひょっとして保守的かも?」と。なぜなら、まだ経験が浅いうちは目の前にある「強大なもの」や「強力なもの」に目を奪われて、それが「落ちる」とか「滅ぶ」とかの事態がまったく想像できませんもの。「大きな企業なら安泰だろう」と思い、「こんなに流行してるから大丈夫だろう」と無批判に身を任せてしまうのは若いときではないでしょうか?

まだそれほど人生を重ねていないわたくしでも、「え、こんな大企業が一夜にして潰れるの?」とか「あんなに流行していたのに、どこにいったの?」とかの話は散々見聞きしてきました。それどころか「ソ連崩壊」「ベルリンの壁崩壊」を見ちゃったもんなア。

「ベルリンの壁」なんて子供の頃は「永遠に変わらない強固なものの代表」みたいに思ってたけどなあ。今はもう無いあの壁を越えようとして何百人も射殺されてるんだよ。何だったのあれ?

未来は誰にもわからないけれど、ただひとつ「永遠に続くものは無い」。これだけは言える。それで「昨日まで確実だと思っていたことが、明日は見えなく」なったりするけれど、「昨日まで見えなかったことが、明日は見える」こともある。

それは、実はすばらしいことかもしれないと、今、思うのです。

2007年9月23日 (日)

原油価格1バレル84ドル

Nec_0025 恐ろしいことですが、昨日のニューヨーク市場で原油1バレル84ドルを突破したそうな。

ふえええええ。

この「椿屋敷農園」ブログをはじめた2005年6月に「原油価格1バレル60ドル」のタイトルでエントリーしているのですが、それから2年少しで20ドル以上も上がってます。年末にかけてガソリン上がるぞー。ガソリン上がればありとあらゆるものが値上がりするぞー。

輸入飼料の高騰については何度かエントリーしましたが、なんと2007年~2008年のオーストラリアの小麦天候不順で大不作だそうな。

やばいじゃないですか!

こんなときに国会は血税使って開店休業。のんびりしてるなあ。

とりあえず、うちの畑と動物たちを大事にするぞ。

2007年9月 5日 (水)

呪いと祟り

Nec_0004 基本「このブログで政治は語らない」なのですが、一応「農園」を名乗っている以上これだけは言わせてください。

この半年で農相が自殺したり辞任したりの連続、まったく落ち着く気配がない。

これ間違いなく「日本全国のあまたある小規模農家」の呪いであり祟りであるぞよ。

だいたいねえ、いまどき「大規模農家・『担い手』への援助」って、なにあれ?『担い手』って言葉もむちゃくちゃ気持ち悪い。富国強兵&屯田兵かっての。時代錯誤にもほどがあるって。センス悪ー。

「大きい事はいい事だ」の時代はもうとっくに終わったの。特に農業では。熱帯地方のプランテーション、旧ソビエトの集団農場、そしてアメリカの大農場。全部失敗してるでしょうが。ましてやこの国土の狭い日本で、そんな大雑把な工業的農業がうまくいくはずないでしょ?馬鹿じゃないの?

「里山保全」や「植生の多様化」が叫ばれている昨今に「大規模画一生産」?!「農業の国際競争力増強を見据えて」?!ほんまのアホやーーーーー!!!「国際競争」とかでかいこと言う前に、自分らの食い扶持からまず何とかせえや!!食料自給率40%切ってる国が、なにが「競争」??大笑いじゃ!

―――――と、日本全国の、後継者不足に悩みながら、チマチマ先祖伝来の畑や田んぼや山を守っている小規模農家が(そのほとんどは実直なじいちゃんばあちゃんだ)、永田町に投げかけている呪い。

その祟りで現政権の農相は続かない(続けられない)わけなんでございますよ。

土地とともに生きてる人間をなめんなよ。

2007年8月30日 (木)

飼料高騰

Nec_0078 うちみたいに極々小規模で、鶏にもヤギにも麦糠を使っているようなところでも、今年はじめに¥325だった麦糠一俵が¥358になったりするとたいへん困るわけです。

これが「鶏ン万羽」の大規模養鶏場や「牛ン千頭」の大規模牧場だったら、この飼料高騰は経営の根幹を揺るがす大事件でしょう。「たまご元気」という鶏に使う配合飼料が、今年に入ってから¥1150から¥1450となんと¥300前後の値上げになっています。うーーーーむ。これはタマランだろうな。

配合飼料に使うトウモロコシも大豆も小麦も燕麦もすべて国際価格が高騰しているのだから、こりゃ仕様がありますまい。ご存知のようにこれらは「バイオエタノールの原料に使われておるから高騰している」そうですが、その影に先物取引の価格操作かなにかが暗躍しておるとの説もあり、まあ、素人にはそこらの詳しい事情はわかりません。

ただ言えることは「人間の食料となるトウモロコシ、小麦、大豆等のみをあえて家畜に与えて、換金性の高い動物性蛋白と油脂にして市場に出す」という「アメリカ的近代畜産」が一般的になったのは、ほんのここ3、40年ぐらいの話らしいです。日本だって東京オリンピック前は牛には草ばっか喰わせていたし、豚には残飯、鶏には糠を喰わせていたわけで。というか毎日の食卓は青魚が主で、肉はそうそう毎食食べてなかったんだよな。だからそういう「金のかかってない畜産」でも十分日本の食卓を潤すには間に合っておったわけです。

穀物価格も、もう下がることはないでしょう。ということは飼料価格も上がる一方。そうなったときに日本人の食事はどう変わるのでありましょうか?

いや、かえってその方が健康にもいいかも?とか思ったり。

2007年7月 3日 (火)

荒地

Nec_0012_2 「土地を荒らさないことは持てるものの責任です。」

今は亡くなった人の言葉ですが、「まったくもってその通りだ!」と心底頷かされました。それ以来せめてうちの回りの土地から、何とか整備しようと「椿屋敷農園」を始めました。

圧倒的な人手不足で、まだまだ手が入ってないうちの土地は多いのですが。おかげさまで少なくとも自宅近辺の敷地は何とか人が出入りできるようになりました。

まったくもって土地が荒地になるのはあっという間。鹿児島の雨と光の下、凄まじい緑が瞬く間に多い尽くしてしまいます。油断も隙もありません。

2007年6月30日 (土)

全国ヤギサミット準備委員会

Nec_0008 さて、どんな道にも同好の士といいましょうかそれなりの団体というものがあるもので、ヤギ飼いにはヤギ飼いの全国組織があるわけです。

その名も「全国ヤギネットワーク」。この会の1年に一度の祭典が「全国ヤギサミット」なのですが、今年は鹿児島は指宿白水館で9月29日、9月30日の2日にわたって開かれます。この二日間で南は沖縄から北は北海道までのヤギ飼いさんたち200人のゲストが指宿めがけてやってこられるというもの。ホスト役をつとめる鹿児島のヤギ飼いさんたちは準備のためにてんてこ舞い。

鹿児島大学の農学部を中心に、ヤギ飼いさんたち、飼料会社の方、月に一度ペースで準備委員会を行って、着々と準備を進めています。宿泊込みの200人を受け入れる体勢を整えるのはなかなかたいへん。でも「ヤギサミット10年目の節目」に鹿児島で開催されるとあって、皆さん大張きり。準備委員会の末席に身を連ねているわたくしから見ても、なかなか盛大な会になりそうです。

あっという間にあと3ヶ月に迫ってきたサミットですが、ヤギに興味のある方ならどなたでも参加OK。

除草効果とか土質改良とかで注目を浴び始めたヤギ。「ちょっとお話聞いてみようかな?」と思われた方は、ぜひいらしてくださいませ。

2007年6月 5日 (火)

センス

Nec_0012 「骨太の方針」「担い手」「再チャレンジ」・・・・・

なんとセンスの無い日本語でしょう!!

これらの言葉をニュースで聞いたり新聞で読んだりするたびに、背筋が寒くなります。だいたい「美しい国」という言葉からしてどうかと思いますよ。センスが無い上に「こういうのが大衆受けするんだろ?」とか「こういうのが今風なんだろ?」とか「だけど教養があるんだよ」とかの邪心が透け透けでみっともないことこの上なしです。

政治についてここで語る気はありませんが、ここまで日本語のセンスの無い人に「美しさ」を強要される筋合いはねえな!

2007年3月 2日 (金)

¥100ショップでクッキングシート

Nec_0024_28 焼き型や天板に敷いたり蒸し器に敷いたりするクッキングシートは、普通アルミホイルやサランラップに比べてたいへん割高なのです。安くても1・5倍ぐらいはするはず。ある意味贅沢品なので大事に何度も使ってました。

それが¥100ショップに出ていたのでびっくりしました。なんでもあるなあ¥100ショップ。こうなんでもあると、「いったいどういう仕組みになってるんだ?」と不安になるよ。

中国や韓国、タイ、ベトナム、その他のアジア諸国からの輸入品で安く上げているのだろうし、その貿易黒字で中国なんかの今の躍進が支えられているのだ、とも頭では理解できるのですが。

溢れ過ぎている物の氾濫。データで出ているさまざまな資源の限界との差がありすぎて、「ほんとに大丈夫なのか?これらは夢幻で次の瞬間には手品のように全部消えているんじゃないのか?」とね。

実際銅なんかの金属はすでに不足が始まっていて、金属泥棒が流行っているらしいし。(送電線とか鐘楼の鐘とかとんでもないものが盗まれている)

クッキングシートが安いのはうれしいけれど、大丈夫なのかな。