椿屋敷のお客様

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2007年2月 7日 (水)

鳥インフルエンザに関する恐ろしい話

Nec_0020_26 鳥インフルエンザに関するとても恐ろしい話を聞きました。

「全国ヤギサミット準備委員会」で元・鹿児島大学副学長で家畜の権威の萬田正治先生と同席することができお話を伺ったのです。

「『鳥インフルエンザの感染源が野鳥だ』というあれね、実はなんら確認されてないの。たまたま鳥取大のバカ教授がひとりだけ言ってたことを都合がよかったものだからそのままマスコミが使い続けてるだけだね。学会じゃ誰も言ってないよ。

―――――ホントなんですか?!

「だいたいなんで何万羽も飼っている『清潔で合理的な近代的養鶏場』だけがウィルスに狙い撃ちされてるわけよ?養鶏場そのものに原因があることは間違いないでしょうが。

―――――(確かにその通りだ。日本には平飼いで野生に近い状態で鶏を飼っている農家はごまんとある。そういうところで鶏の大量死が確認された報告はまだない。有機農法で合鴨を田んぼで放し飼いにしている農家も。まだぜんぜん無事だ。そういう連中のほうがはるかに野鳥に接する機会が多いはずなのに)

「日本が戦後やってきた畜産政策はものすごく危ないわけ。考えてもごらん今の大規模養鶏場の環境を。

  1. ほとんど同一の遺伝子を持つ大量の鶏のブロイラー養成。
  2. 多量の抗生物質を投入した輸入飼料(日本では人間に投与される抗生物質の総量の3~5倍が家畜に投与されている)
  3. 閉鎖され隔離され温度湿度まで人工的に管理された無菌室の環境(通常ならば悪玉菌を駆逐する善玉菌の存在も許さない)

この状況は何かに似ているだろう?

―――――生物化学実験室。細菌やウィルスの培養基。

「その通り!どんなに無菌に近い状態を作ったとしても、1立方mあたり1個や2個の細菌やウィルスは必ず存在する。そのウィルスにとって大規模養鶏場の鶏ほどおいしい餌はないだろう。こいつらに野生種のような抵抗力はまったくない。しかも同一遺伝子タンパクを持つ。加えて実に快適な環境。ウィルスにどうぞ繁殖してくださいといわんばかりだろう。

―――――そ、そんな、

野生種は何千年もの間体内でウィルスを飼いならし弱毒性にしてきている。そういう意味ではとても安全だ。一番危険なのはこの実験動物に等しい養鶏場のブロイラーたちだよ。ウィルスは何万羽ものブロイラーの間を感染していく間に、進化し、強毒性となる。

なんという恐ろしいお話でありましょうか!!あまりのことに言葉を失いました。つまり鳥インフルエンザも病原性大腸菌O-157やノロウィルスと流行の原理は一緒なのです。人工的で(人間が考える)清潔な環境と、抵抗力のない個体が大量に集合している状況こそが流行の根本原因なのです。

―――――せ、政府はなぜ何も手を打たないのですか?

「利害が絡むからだよ。経済の原理だ。アメリカから義務化されている飼料穀物の輸入。抗生物質を販売する薬品会社。JA。ちょっと考えただけでも養鶏場形式の鶏飼育で利を得ている連中は山ほどいる。そして日本の農政は戦後何も考えていない。『ことなかれ』ばかり考えて結局失敗続きだ。これに関しては特にわたしも抗議しつづけているが、役人の頭というのはとにかく固い。

あまりにも恐ろしいお話だったのでいてもたってもいられず、ブログに載せました。あとはこの文章を読んだみなさまのご判断にお任せいたします。

2006年11月24日 (金)

ハクサイの祟り

Nec_0033_17 関東では豊作のハクサイを大量に廃棄処分にしているそうです。生産者の方々の無念、想像するだに余りあるものがあります。

みかん、牛乳、大根、キャベツ・・・・・

豊作のたびに「生産調整」と称して処分される作物。

「市場の原理」とか「経済効率」とかばっかりを現実の食べ物より優先しとったら、いつか必ず罰が当たるぞ。

2006年10月29日 (日)

ピラカンサス

Nec_0040_8 ピラカンサスの実です。いつ見ても赤くてぷりぷりしておいしそう。

でもこれは青酸系の毒を持つ植物。口に入れたらダメです。死なないまでも強烈な嘔吐に襲われるのだとか。

とはいうものの、極論するならこの世の物質で生体に毒でないものは無いんですよね。

例えば水。水もちゃんと致死量があるわけです。中世の異端審問や魔女裁判で文字通りの「水責め」があったそうな。口に漏斗を加えさせ、そこから無理やり何リットルも水を流し込んだそうな。有名な毒殺魔ヴランヴィリエ公爵夫人がこの拷問を受け、強情な彼女があまりの苦しさに音を上げたそうな。胃が裂け、食道が破れるほどの水を摂取すれば人間死にます。それこそ致死量です。

例えば酸素。これは元来生き物にとって猛毒なのです。何十億年とかけて地球上の生物は「酸素をエネルギー源として利用する」方向に進化してきたのですが、ところがどっこい酸素こそが生き物の体に仕掛けられた時限爆弾。フリーラジカル(活性酸素)が鉄を腐食させるように生物の体を蝕んでいくために、細胞は老化するのです。

塩だって、砂糖だって、とにかくありとあらゆるこの世の物質は、致死量を超せば生体にとって毒。適量ならばエネルギー源だったり、薬だったり、生体組織の組成に使ったり、なにやかやと有用に使えますがね。

世の中は「毒にも薬にもなる」モノだらけなのです。要は匙加減。

怖いぞ

Nec_0041_10 昨日、いきなりアクセス数が跳ね上がって「なにごとじゃ~?”スパム”が大挙してやってきたの?それとも噂に聞く”炎上”?」とビビりました。なにせパソコンとかネットの事全然知らないので変わったことがあると怖い。

原因は「ヨウシュヤマゴボウ」。どうやらあるTV局が、毒があるヨウシュヤマゴボウを「ブルーベリーだ」と放送してしまったらしいです。10月21日にヨウシュヤマゴボウを取り上げてたので、それにお客様が大挙していらしたのです。

ありがたいことですが、同時にとても怖くなりました。「公に情報を発信する」ということの責任の怖さ。

写真はうちのブルーベリーで、ヨウシュヤマゴボウとはまるっきり違う植物だとおわかりになるでしょう。でも植物に興味の無い人にとってその違いはわかりづらいかも。ヨウシュヤマゴボウには一見おいしそうな紺色の実がなるので番組の製作者も勘違いしたのでしょうが・・・・・。発信してしまったら取り返しがつかなくなるんだなあ。番組の責任者はきっと臍を噛んでいることでしょう。

(ヨウシュヤマゴボウの毒はほとんどが根にあり、次が葉、実はあまり毒性がないらしいけれど・・・・・。でも、「ブルーベリー」といっちゃたらまずいよな。)

規模は桁違いに小さくともブログもネットで公表している以上、これは他人事ではないです。「怖いなあ」と震えました。

2006年10月 3日 (火)

秋の七草

Nec_0036_13 車の中でラジオを聞いていたら、「最近の若い女性のほとんどが『秋の七草』という言葉を知らず、七草の種類も言えない」というどこやらの調査結果がニュースされていました。

・・・・・あのなあ。

「秋の七草を全部そらで言える人」って、別に「若い女性」でなくても今や少数派じゃございやせんかね。「若い男性」はもっと知らないだろうし、はっきりいって60代だろうが80代だろうが男だろうが女だろうが、そらで言える人は少ないと思うぞ。

なんでことさら「若い女性」なの?「女子供が知っておくべき教養で男は知らなくてもいい瑣末な事」という判断なのかしら?「秋の七草」の元歌「萩の花 尾花 くず花 なでしこの花 をみなへし またふじばかま 朝顔の花」を作ったのは万葉歌人山上憶良で、どうみても立派なおっさんですが。

ちゅうか、昔はふんだんにそこらにあった秋の七草が、うちみたいな山の中ならともかく、都会では見ることができなくなってしまったのは、結果若い衆がそういう植物に慣れ親しむ事がなくなってしまったのは、いっちゃあなんだけどおっさんたちが一生懸命国土を切り崩してせっせと箱物公共事業をやってきたせいでしょ?

さらに言うなら、あえてこの調査をすることを決めたおっさん(どこの誰かしたんけれどおっさんと決めつけている。どうせどっかのエライさんだろう)は、秋の七草をそらでいえたんだ?それで現物の秋の七草をちゃんと野っぱらで区別できるんだ?

どうにも疑わしいぞ。

2006年9月28日 (木)

米糠

Nec_0024_20米糠を十俵買いました。一俵¥100也。

もちろんそれすべてで糠漬けを作ろう!とか考えたわけではなく(これだけあれば糠漬け用には十年分はあるな)、動物たちの餌用です。

ヤギ師匠(ヤギ協会元会長)のお話では、ヤギも鶏もこの糠と干草と土壌菌を混ぜる事で極上の飼料ができるとの事でした。ヤギの乳も鶏の卵も味がすごく良くなるのですと。

今年の夏は「お試し」ぐらいのつもりで、めーさん(ヤギ・ザーネン種)の乳を搾っては飲んでみました。もう―――「めーさんが食べたものがダイレクトに乳の味に響く!」ということを実感しました!めーさんの体調とかご機嫌とかもお乳の味に出てくるようです。聞けば発酵飼料はおいしいらしくヤギの体調や機嫌もよくなるらしい。

そして、なんといってもコストが安い!米糠の値段は配合飼料の1/10以下。今後トウモロコシ(代替エネルギーエタノールの原料だ)と大豆の値段が上がることは確実な以上、配合飼料の値段はもっと上がるでしょう。それを考えれば多少時間がかかっても「味が良くなる上にコストバカ安」ならばなんとしてもチャレンジしなければ。

2006年9月26日 (火)

KDDIから詫び状

Nec_0022_23KDDIから詫び状が来ました。

5~6年前、いっときだけDIONを使っていたのですが、そのときのわたくしのデータが外部に流出したらしい。3,996,789人のうちの一人として。

まったくもって腹立たしくも不気味。

KDDIちゅうたら、どこに出しても恥ずかしくない大企業でしょうが。これでますます「大手ならば安心」感は消え去った。もともとその傾向は薄いほうだったけど、これからはもっとそう思います。「大きい事はいいこと」ではありません。

詫び状にたらたら書いてある言い訳は「システム開発を任せていた会社の社員が顧客データを持ち出して、そのデータが手から手へと渡されて、どっかの強請り屋がそのデータのコピーCDをKDDIに送りつけてきた。当社はその脅迫に屈せず、そいつらを司法の手に引渡した。その上で何年か前に契約を打ち切った客にも、こうやってちゃんと詫び状を出しておるわけである。」ということでありましたぞよ。

ふ―――――ん。

わかったことは、「どんなに大きな企業でも、結局は欲も色もある生身の人間一人一人が動いている。」ということと「大きけりゃかえって末端にまで神経が行き届かない(恐竜の神経系のごとく。もっとも顧客データ管理が果たして末端かどうか)」ということぐらいっすかね。

DIONに加入したとき、今でさえコンピュータ音痴のわたくしは、当時もっとワケがわからなかったのに、あまりにも対応が悪かったので(何にも教えてくれんかったんじゃ)止めてしまったのです。

その後インターネットにも縁無く過ごしてきたのですが、どうしてもブログをやりたくなってシナプスさんのお世話になったというわけ。

シナプスさんの対応には満足しています。いろいろまだ言いたい事はあるけど、なにせ地元だし電話をかけたら親切に教えてくれるし、KDDIに比べたら小さい会社のようだからいろんな提案・要望をしても小回りが効く様子です(だよね?シナプスさん!)。

「小さい」「小回りが効く」は、今の時代ほんっと誉め言葉。

2006年9月20日 (水)

猫に関する公の見解

Nec_0009_18東京に住む20年来の友人が怒りに震えてメールを送ってきました。

衝撃的な内容ですぞ。

――――友人の向かいの老夫婦の家に、生後間もない子猫が雨宿りしていた。介護する姪御さんが猫がダメなので、困った老夫婦はいろんな公共機関に相談したのであるが、各公共機関殿の返事は「自分で処分してくれ。」処分の方法のアドバイスは

①クレゾールで焼き殺す

②熱湯で煮殺す

③ビニール袋に入れて窒息死させる

④餓死させる

だそうな。それでもってご丁寧にもご忠告がついておったのですと。

「猫を快楽殺戮させたのを発見された場合、罰金50万円を課せられますのでご注意ください」

!?!?!?!?

これが日本の首都の公機関の見解ですわ!

猫やウサギや人間の幼児を快楽のために殺す連中の論理と、てめえらの論理とどこに違いがあるんじゃ?!

あまりのことに猫好きの友人はその子猫たちをひきとり、自分の乳飲み子といっしょにミルクとしっことウンコ三昧の日々に拍車がかかりましたとさ。

ちゃんちゃん♪

2006年2月21日 (火)

朝霧の竹林

Nec_0004_10夜中降り続いた雨が上がると、竹林には朝霧がかかっていました。

ヤギたちに ヒマラヤのピンクソルトを送ってくれた東京の妹は、建設コンサルタント会社で都市の再開発計画をやっています。もうかなりえらいさんらしいです。

その妹が十年以上前から、「市町村合併」と「道州制導入」を言ってました。はっきしいって歳入80兆円足らずに借金800兆円近くという、「もー破綻するでしょ。どうなる日本?」という状態になっちゃって、今までみたいな中央集権は無理なワケですな。「めんどうみきれんから、あんたら自分とこで好きにやって。」と、国は地方を放り出そうとしておるわけです。「市町村合併」が着々と進んでおります。間違いなく次は「道州制導入」。(つまり「県」という行政単位を解体して「北海道」とか「九州」とかにしちゃうわけ)。

ま、ええことやん、と思いますけどね。国は金で地方の自然や文化や歴史や資源を吸い上げ続けてきました。そのヒモがどんな形であれ切れれば、さっぱりすることでしょうよ。その心積もりで色々準備はしとかんないかんですが。

なぜ、「朝霧の竹林」からこの話になるかというと、もし行政単位が「九州」になったときに、これやれたらいいなあ・・・、と思っていることがあるのです。以前に「セイタカアワダチソウ」のエントリーで書きましたが、

「ジャイアントパンダ様に九州の竹林で繁殖していただく。」

です。

ご存知のように「ジャイアントパンダ様の動物園でのお世継ぎ作り」というのはほとんど成功例がありません。残念なことに。しかし、それこそシロウトが口をはさむことではないと思いますが、「本場秦嶺山脈の野生のジャイアントパンダ様」と「動物園のジャイアントパンダ様」というのは「これが同じ動物か?」というぐらい野性味が違うと思うのですよ。

野生のジャイアントパンダ様は、ぬいぐるみとはかけ離れて薄汚れて、目つきはギラギラしてヤクザのよう、動きはすばやくて襲われると大怪我をします。やっぱね――。こういういかにも「ケダモノ」な状態のほうが繁殖はうまくいくんでしょうね。だから、もし今後ジャイアントパンダ様を中国政府より寄贈されることがあったら、動物園で飼育しないで、広大なる宮之城あたりの竹林に放し飼いしたほうがいいんじゃないですかね?ちゅうか、もし「九州庁」になったら、せっかく中国と最も近い位置関係なんだし、中央政府を通さないで仲良くして寄贈してもらったらいいんじゃないですかね。(ヤスクニは九州に無いから不毛な論争しなくていいし。九州にあるのは大宰府天満宮じゃん)

「同じ食肉目クマ科の九州のツキノワグマが絶滅寸前だというのに、何をあほなことをいっておるか!!」とお怒りの方もいらっしゃるでしょうが、ツキノワグマもねそういう「ゆるやかな保護」ができる体制にするんですよ。「中央のヒモ」が切れたら、ダム建設だの道路だのそういう公共工事が無くなるし、ゴルフ場なんかも採算とれなくなるし、そうなると回復力の早い日本の(とくに九州の)自然はあっという間にもとの照葉樹林に戻ると思うけどなあ。

その自然を大事にして、出水が鶴で世界的に有名になっているように、ツキノワグマだのジャイアントパンダだのを大事にして「売り」にするのは(言い方いやらしいけど)、「九州」の道が開ける一番いい手じゃないかと思うけどなあ。

2006年1月 5日 (木)

新年早々ですが・・・

Nec_0011_6 さて、わたくし鹿児島をこよなく愛しておりまして、自宅半径100m圏内のことどもをこうして書き綴っておるわけですが、政治経済には極力触れずにおります。わからんから。

しかし、これだけは言わんと腹ふくるる気色するので言います。憲法改正案。そのなかの「国を愛する心」の条項。あれむちゃくちゃ気色悪い!!

「・・・・・お前がおれを愛するのはサア、義務なんだよ、ギ・ム。お前の親もその親も、おれんとこにずっといたんだろ?なあ、当然お前はおれのもんだよ。おれを愛して当然なんだよ。」

だーれが、こんな気色悪い男を愛するかよ!

しかも、こいつは並みのストーカーよりタチが悪い。何かというと「お前がおれのために金払うのは当然だろ?」と金(税金)をとる。「おれの言うことを聞けねえのかよ!じゃあ、お仕置きだな。」と監禁(逮捕)する。「監禁王子」よりももっと悪い。

何度も言うようですが、鹿児島をこよなく愛しております。しかし、そりゃ、「義務だから」愛しとるのではない。痩せても枯れてもこちとら薩摩おごじょ、惚れた男のためなら女中にもメイドにもなる。でも、それを強制するやつのために、箸一本動かす気はないね。

これは、国家自らの「ストーカー宣言」とみた。

政治の中枢のじじいどもがこうなんだもん、ストーカーとロリコンが増えて当然だね。