椿屋敷農園

モモ（紀州犬雑種８歳・♀）はお作法にたいへん厳しい。後輩犬のアンズ（雑種五ヶ月・♀）に対しては特に厳しい。食べ物がかかわってくると鬼のようです。

仔ヤギが二頭死んで、その死体を犬たちにあげました。（土に埋めても狸やキツネが掘り返してしまうのです。それぐらいならうちの犬たちに食べさせたほうがましというものです。）

二頭だったのでモモとアンズが仲良く分けて食べるかと思いきや、あっという間にモモが独り占めにして、アンズをすっころばしてえげつない脅しをかけました。アンズ「キャイン！キャイン！」と泣き叫び、それからモモの許し無くして絶対に肉に近寄りません。モモがこっちを見て無くてもです。

厳しいのう。犬社会の掟。

半日してある程度堪能して飽きたら、一頭をアンズに分けてました。

犬のしつけ方で「絶対に飼い主のほうが先にご飯を食べること。さもないと犬が人間をリーダーとして認めない。」とありましたが。確かに。これほど食べる順番の序列を大事にするのなら、犬の後に食べると「こいつ、あたしより格下。」と思われても仕方ない。

彼女たちの頼りがいあるリーダーとなるためにも、彼女たちより必ず先にご飯を食べねばならぬ。

犬が単体でやる狩は猫に比べて下手糞です。ネズミとかモグラとかトカゲとか、猫が単独で上手に獲れる獲物も犬には難しい。実はモモがトカゲを追っかけたりモグラ穴に鼻先を突っ込んだりするたび失敗してるのを見て、ちょっと笑ってました（ごめんねモモ）。

今度アンズという相棒がやってきて、モモとコンビを組みました。

いやあ～～見直したなあ！！

犬ってのはやはり群れで狩をする動物らしいです。それが二頭でもむちゃくちゃ緻密なコンビネーションで獲物を追いかけることができるんだなあ！

モモとアンズがコンビを組んで鶏を追いかけるところなんか、そりゃあ見事なもんです。特別に打ち合わせた様子も無いのに呼吸をするように「待ち伏せ役」と「追い込み役」になって獲物を追い詰めます。鶏を絶対に逃がしません。どうやってタイミングを合わせてんの？人間にはそのすべがさっぱりわかりませんが、日常二頭で飽きることなくえんえん追いかけっことお相撲とプロレスをやってるのが、その訓練であり予行演習なんでしょうか？

「犬は地上最強の生物である」と「MASTERキートン」で動物学者の平賀のとーちゃんが言ってましたが、こりゃ本当だな。中型犬の雑種二頭でこうなんだもの。野生の狼の群れなんて、どんなコンビネーションなのか想像もつかないほど恐ろしい。

ああああ～～！！

まだ獣医さんに行っていない！

明日は必ず行かなくちゃ。

もともとモモ（紀州犬雑種・8歳・♀）は大事な子だったけれど、ヤギ番もできることがわかり、ますます大事。ホント犬無しの生活は考えられません。

人類はよくぞ犬という動物を作り出しました。

一ヶ月前、アンズに混合ワクチン注射を打ってもらってるんですが、そろそろもう一度行かなくちゃ、です。

ジステンパーやパルボやら、ワンコにとって怖い病気を網羅するワクチン、一月空けて二回打たなきゃならんらしいです。一回￥7000ぐらいしますのでかなりな出費です。でも、病気になってあわてるよりは断然予防のほうがいいもんな。

アンズの予防接種と同時に、モモとアンズ分のフィラリア予防薬をもらってこなくちゃ。5月から11月まで毎月飲ませる分。これが一服￥1200するんだよな。でも、予防に勝る対策無し。

ま、ボディガードの役を果たしてくれるかは未知数ですが、アンズ（雑種犬・４ヶ月・♀）は日々大きくなってます。

「私の名前はアンズ」「おうちにあがっちゃいけない」これは覚えたらしいです。

「待て」これまだぜんぜんダメです。毎食ごとに抱いてお座りさせて待たせてます。「お座り」「伏せ」まだ手もつけてません。

まあ、コンクールに出すわけじゃ無し気長にぼちぼち仕込んでいきます。

アンズがやってきて約一ヶ月になろうとしています。

成長期なのでどんどんどんどん大きくなります。「朝と夕方じゃ大きさが違う」ほどです。足の大きさから推測するにモモと同じぐらいの中型犬になると思うのですが・・・・・・・・・

犬は組織を作り群れ生活をする動物。アンズは「モモ姐さん、モモ姐さん」と四六時中ついて回ります。結構手荒に扱われたりもするんですが、懲りないねえ。

二頭が幸せそうでなにより。もう少しきちんとヤギを追ってくれるとわたくしももっと幸せになるのですが。まあ、番をしてくれるだけでもよしとするか。

体重差３０倍。

雄ヤギのボンボンくんは、もう９０ｋｇ近い巨体。

雌の仔犬のアンズ、約３ｋｇ。

でも力関係はアンズ＞ボンボン。

アンズが足元に近寄ってくると、でかい図体のボンボンがビビッて避けるのがおもしろい。

草食動物と肉食動物。残酷なまでに連中の遺伝子に刻まれています。

モモ（紀州犬雑種・８歳・♀）が、ここまでえらいやつだとは思ってなかったす。モモが佐賀の米農家さんの庭先で遊んでいるのをもらってきて以来の付き合いで、かれこれ８年になるというのに。まだまだ彼女の能力をわかっておりませんでした。

今回、ヤギ番犬に仕込もう、と思い立ち、後継犬のアンズも連れてきたんですが・・・・・・・・

ヤギたちをどのタイミングで追いかけ、小屋に追い込むのか、あっという間に覚えちゃった！！こんなことなら、もっと早くから使うんだった！！

さらには、後継犬のアンズの教育にも余念がありません。アンズのやんちゃが過ぎると思ったら、即教育的指導！！！

人間じゃ、絶対このタイミングじゃ指導できない。そのスピード。その容赦なさ。犬の教育は、やっぱ犬が一番ね。これでアンズもヤギ番犬として仕込まれれば、もっともっと楽になるぞ～。

「案ずるより生むがやすし」という言葉通り、どんどんモモ（紀州犬雑種・８歳・♀）とアンズ（雑種・３ヶ月・♀）は仲良くなっていきます。

いかにも犬らしく、うちの庭畑の端から端まで走り回って目にも留まらぬ速さでプロレスだかお相撲だか柔道だか、とにかく犬的格闘技に励む毎日。こりゃあ、人間にはまったく無理だわな。

モモがまだわかいうちに後継犬が来てくれてよかった。

アンズ（雑種犬・３ヶ月・♀）。

動物管理事務所ではしょぼしょぼにしょげ返っていて（当たり前だけど）、見るも哀れな様子だったのに、うちに来たら安心したのかあっという間に本来の仔犬らしさを取り戻しました。

ヤギ運動場の柵のペンキ塗りを手伝ってくれるつもりなのか、塗ったそばから体を擦り付けるので赤ペンキがあっちこっちについてるよ。

モモともホントの親子か兄弟みたいにじゃれあって、この二頭がヤギ連中の移動を手伝ってくれたらむちゃくちゃ楽！！いやあ、犬ってすごいです。まだろくに訓練もしていないのに、きっちりヤギたちを追い込んでくれます。これで訓練したらどうなるんだろ？ちょっと毎日がわくわくです。