椿屋敷のお客様

昆虫 Feed

2006年6月10日 (土)

ザトウムシ

Nec_0026_15 チャドクガを殺戮した翌朝、サザンカの木にザトウムシが3匹死骸を食べにやってきています。

こういう掃除屋はありがたいです。

ザトウムシはクモに近い仲間で、昔の図鑑ではメクラグモといってたんだけれど・・・・・

「『メクラ』がまずい」ということで「ザトウムシ」に統一されているみたいです。

なんだかなあ―――。言葉を無くしたから視覚障害が無くなるわけではないし、障害を差別するお下劣野郎が無くなるわけでもない。どっちかというと「盲(メクラ)」より「座頭(ザトウ)」のほうが歴史的にヤバイ、という考え方もあるわけで・・・・・。

誰が決めたか知らないけれど、まあ、たった何十年かそこらの風潮、その間にザトウムシそのものはまったく変わっておらんわけです。

2006年6月 8日 (木)

摂理

Nec_0024_16 どうも、去年よりさらにチャドクガの発生が多いようです。去年もたいがい大発生だったはずですが。

もっとも、きちんとしたデータをとっているわけでなく、あくまで見た目の感覚(あとやられる回数)なので、ほんとうに絶対数が多いかどうかはわかりません。 去年まではいなかったはずの「えっ?!」というような木に、例の奇妙に整列したチャドクガ幼虫の群れがへばりついており、思わず「ひゃああああ」などと声をあげて、そこにピンポイントで家庭用殺虫剤を撒く。最近の朝の日課です。

しかし、自然の摂理とはよくしたもので、そういうチャドクガ幼虫の群れがいる木にはかならずネットを架けたように蜘蛛の巣が張っています。幼虫の多い木は、木全体に綿をかぶったように蜘蛛の巣が張っていたりします。落っこちた幼虫をひっかけるためのようです。そういう巣はハンモックのように上向きに張っています。ありがたいことです。

こういうありがたい蜘蛛とか、幼虫に寄生するハチとかを殺してはならんので、薬の撒き過ぎには十分注意しなければな。

2006年6月 2日 (金)

アシダカグモ

Nec_0006_14 アシダカグモ(イエグモ)の出没シーズンがきたらしく、最近よく部屋にアシダカグモが落っこちています。もちろんドリアン(アメリカンショートヘアーのハーフ・12歳・ジジイ)かジョー(ヤス猫・10歳・ジジイ)の仕業でありましょう。

アシダカグモにはとんでもなく悲しい想い出があります。

日置の実家はここよりさらに古い家で、手の平サイズのアシダカグモが徘徊する家です。幼い頃便所で特大のやつに遭遇し、びっくりして汲み取りぼっとんに落っこちたことが・・・・・。まじです。よく命があったものです。文字通りセピアとも黄金色ともつかない色のついた物悲しい思い出です。

これはゴキブリや蝿を食べてくれるので、殺してはなりません。

2006年5月27日 (土)

キアゲハの幼虫

Nec_0027_10 というわけでやっとこ雨が上がった夕方に畑に出てみると、パセリにもお――とんでもなくでかくてぷりぷりしてド派手な模様のイモムシが二匹おるではありませんか。そのでかさ中指大。まこちこの世のものとは思えん。

キアゲハの幼虫ですわ。

キアゲハの親はそらあそらあきれいな蝶々ですがねえ。あれほど美しくなるためには、これほどの栄養を蓄えんなならんのでしょうな。女の子もよくいますね。子供時代にぷりぷりもっちりした子が、ある日突然サナギが羽化するみたいに透き通るように美しくなったりする・・・・・

2006年5月24日 (水)

ナナホシテントウムシと二ホシテントウムシ

Nec_0016_13 Nec_0017_15  

 テントウムシは愛らしい虫の代表格のようになってますが、(なにせ『テントウムシのサンバ』がウェディング・ソングの定番だし)、これもよう畑を荒らしてくれる虫です。

あと、その道のマニアがする分類はすごいらしいですね。わたくしなぞせいぜいナナホシと二ホシとニジュウヤホシが区別つくぐらいです。何の道も奥が深いですが、昆虫採集マニアの道ほど深くて底がなさそうなのは珍しい。地球上でもっとも種の多い連中ですからな。

ここで、おわびです。

コメント欄でakiさんとみの窓さんからご指摘ありましたように、ナナホシテントウムシは肉食で、他の虫の幼虫を食べるため益虫に分類されます。ナス科の植物を荒らすのはニジュウヤホシテントウムシとシロ二ジュウヤホシテントウムシです。上記の記述では全部のテントウムシが害を与えるような書き方でした。すみません。

akiさん、みの窓さん、ありがとうございました。

2006年5月22日 (月)

モンシロチョウ

Nec_0011_12 万物みな勢いづく初夏になってまいりまして、植物の勢いもたいへんなものですが、昆虫もわんさかッッとでてまいりました。ごくごく一般的な蝶と思われるモンシロチョウも、うちの近辺ではありとあらゆる畑で狂喜乱舞。困るんだけどなー――。

蝶の成虫はきれいだけれど、んで、花の蜜を優雅に吸ってるだけのようにみえるけれど、その幼虫は青虫、毛虫、芋虫。親は自分の一族の食草をしっかと見定めて、それが野生であろうが人間の食用であろうが見境なく卵を産みつけてくれます。

優雅に飛ぶ親虫一羽が何百もの卵を産んで、それが孵ったら何百もの青虫、毛虫、芋虫。

ゲジゲジ~

Nec_0012_15 バカでかいゲジゲジの死骸が部屋のどまんなかにドン!

ムカデみたいに刺したりしないからいいけどさ。誰、こんなとこにゲジゲジの死骸置いたの。

まあ、ドリアン(アメリカンショートヘアーのハーフ・12歳・ジジイ)かジョー(ヤス猫・10歳・ジジイ)か、どちらかの所業に間違いはないんですがね。

2006年5月19日 (金)

チャドクガの死骸

Nec_0004_14 チャドクガの死骸が雨に流されていきます。

今日は鹿児島地方、お昼ぐらいにとんでもない大雨が降りました。雷はドンガラゴンガラ鳴るし、たいへんなお天気。結局夕方どころかほとんど一日中降ってましたよ。

たまらん。

まあ、悪いことばかりでなく、大雨は滞っていたものを押し流してきれいにしてくれたりするわけです。洋の東西を問わず、「水」ってのはそういう性質があるとされておりますな。

あれだ、ギリシア神話でヘラクレスが30年間掃除をしてないとんでもねえ牛小屋掃除をしなきゃならなくなったとき、川の流れを引き込んで一気に牛のウンコを押し流してきれいにした、という逸話がありましたな。

今日の大雨であるべからざるところにあった鶏のウンコもヤギのウンコも流されました。よきかな、よきかな。

2006年5月18日 (木)

チャドクガ大発生の気配

Nec_0005_13 やばいです!やばすぎます!!写真は鹿児島市内のあるお宅の椿についたチャドクガです。このお宅ではすでに椿が二本丸坊主になっていました。

1週間ほど前、わたくしも自宅の庭でやられたのですが、なにせうちは「椿屋敷」を自称するほど椿だらけの家です。その割には大発生というには到ってません。なにせほったらかしで薬をまったくかけないので、自然淘汰されているのだと思います。

チャドクガの一番の天敵は、寄生バチだとの事。そいつにがんばってもらっております。うちはコガネグモやジョロウグモもたくさんいるし。

このお宅ではすでに発生しまくっていて、特に門の横に鈴なりについていたので危なくてしょうがなく、キンチョールをお借りしてピンポイントで撒きました。この「ピンポイントで虫がついているところにだけかける」のがポイントです。全体にかけると天敵まで殺してしまいます。それは翌年の大発生を招きます。それか枝そのものをチャドクガに触れないように切り落として始末するか、でなければ焼き殺すか、ですね。

小さい子供さんをお持ちの方、学校や公園ではお気をつけて・・・・・。

カメムシ大発生の気配

Nec_0003_14 昨年、鹿児島ではカメムシとヤスデの大発生が問題になっておりましたが、今年も危ういぞ!

どうも、またカメムシが多すぎるような気がします。この間植えたピーマンやラビットスイカの苗になにやら馬鹿でかいカメムシ(なんという名か知りません)たちが群がっており、勝手にうちのピーマンをデート場にしておる様子です。まっこち!も――――う!!

カメムシは好き者の間では、ごくごく事細かに分類されコレクションされ珍重される種類もあったりするらしいですが・・・・・・。まあ、世の中いろんな趣味の人がいるからねえ。

とにかく家の中に入ってきて屁をこいたりせんで欲しい。