椿屋敷のお客様

昆虫 Feed

2006年8月25日 (金)

ヤマシロオニグモ巣を作る

Nec_0029_19 夕立が上がった空にヤマシロオニグモが浮かんでいます。巣を作っている最中なのです。

でかいぞ―――!

もう少しで作りかけの巣が彼女ごと顔に張り付くところでした。それはイヤです。

もっとも、そんなことになったら彼女のほうがもっとイヤでしょう。

「夏の山道で直径30cm~60cmの巣を張る」

・・・・・・って、うちの畑は山道も同然かい!?

もう少しで巣が完成するというのに。こんなところ誰も通らないと思ってたのに。邪魔すんな。わたくしが彼女ならば大暴れいたします。お互いそんなことにならずよかった。

(おっと、写真を拡大してごらんになるとクモの糸が見えますです。)

2006年8月23日 (水)

もひとつアシナガバチの巣

Nec_0020_20 もうひとつアシナガバチの巣がありました。これはちょっと大きいです。測ったら直径10cmありました。(前の巣から20mぐらいしか離れていません)

どうもなんらかの条件で放棄された巣らしく、蟻がきています。でも近辺にやたらとお腹の大きな蜂がうろうろしていて(怖いよ~)、この巣の女王蜂ではないかと思われます。(すみません、とてもとてもその写真は撮れませんでした。)

アシナガバチは一度や二度巣を撤去しても、女王蜂が生きている限り同じ場所に巣を作るらしいです。ということは彼女は虎視眈々と巣の復活を狙っている?これは観察を続けねばなりませんな。

いつも言う事ですが、鹿児島では古くから「蜂の巣が低かとウカゼ(大風)が吹く」と伝えられています。この巣も地上30cmぐらいの位置にあるので、やっぱ台風来るんじゃないかな~?

やだなあ~。

アシナガバチの巣

Nec_0019_16 アシナガバチの巣でございます。

アシナガバチも刺す蜂ですが、スズメバチに比べれば攻撃性が弱いので、「障らぬ神に祟りなし」で、通常ほっときます。これはめーさん(ヤギザーネン種)が草を食べてる間に藪から叩き落してくれたものです。

中に卵もはいってるし、いろんな大きさの幼虫もはいっています。気の毒ですが、このまま鶏さんにあげました。鶏大喜び。

2006年8月21日 (月)

蝉の死骸

Nec_0013_22 力尽きた蝉の死骸が、林の中の道路じゅうに散らばっています。

日本の蝉の寿命は、地中7年地上7日。地上にでたら大急ぎで羽化して、鳴いて鳴いて鳴いて鳴きまくって恋をして卵産んで、・・・・・・たった7日のうちにそれを全部済ませなければなりません。それは力尽きるというものです。

はやこの蝉の死骸には蟻がきています。そのうち少しづつ分解され、蟻の巣に運ばれて食べられてしまう事でしょう。

生けとし生けるものかくあるべし、です。

2006年8月 1日 (火)

許せん!

Nec_0029_17 真夜中に断りもなく婦女子の寝室に忍び込み、あまつさえ噛み付くなど言語道断の所業であります!

何かの小屋の解体作業をしていて、トゲを刺した夢を見ていました。「あいた―――!!」と飛び起きました。右手中指の付け根が熱を持ってズキズキします。と、左手の内肘あたりを何かがもぞもぞ動く気配がし、見ると、こやつが!!!しかも、そこにも激痛が!

おのれえええ!!

百本も足を持ってんじゃねえ!(いや正確には百本無いらしいんだけど。数える気はせん)

このような不埒者、手元の新明解国語辞典の背で百叩きの刑に処してやりました。

無礼者の処刑が終わっても中指はますますズキズキします。冷凍庫から保冷剤を出してタオルにくるんで手に巻きつけて寝ました。死骸は見せしめのために野ざらし。

夜明け前に目が覚めたらそのまま畳の上にあり、中指はズキズキ。「いっそ、広辞苑か大漢和で処刑してやるんだった。」とさらに怒りがこみあげました。

2006年7月29日 (土)

セミの抜け殻

Nec_0023_14 夏休み真っ只中、セミのシーズンとなってまいりました。あちらこちらにセミの抜け殻が残されています。

詳しい人は「これはナニナニゼミの抜け殻」とか区別がつくのでしょうが、そこまでは分類できません。詳しい人は詳しいよなあ~。

しかし、日本のセミの幼虫は7年間地面の中で過ごすそうですが、よく、「今年は7年目の夏だから地面に出なくちゃ。そこから木を登って羽化しなくちゃ。」というのがわかるよなあ。体内時計恐るべし。

よく話題になるのが北米にいるという13年ゼミと17年ゼミ。地面の中に13年もしくは17年いて、きっちり13年目に繁殖のためにでてくる種のセミの総称です。13年なんて人間なら「今年はじいさんの13回忌じゃって忘れちょったあああ!」などということがざらなのに。体内時計恐るべし。

生物学でも話題になるけれど、数学の基礎とかでもよく引用される、13年ゼミと17年ゼミ。「なぜ、13と17という素数(1とその数以外は割り切れない数のこと)なのか?」ってやつですね。素数以外の間隔だと別の年に産まれた幼虫も同時に羽化するので、混在してしまうから、ってことになってるんじゃなかったかな。ただ「どうしてそういう方向に進化していったのか」という根本的な疑問にははっきりした答えは出てないみたい。

進化論は難しいよ。

2006年7月28日 (金)

キリギリス

Nec_0022_20 ふっと見ると、部屋の中にキリギリスが入ってきてました。産卵管があるので雌のようです。残念ながら鳴きません。

田舎で暮らすということは、こういう虫たちが断りもなく部屋に入ってくることを許すということです。いや、許すも許さないも、入ってくるんだから。止めようがございませんな。

まだキリギリスみたいな無害な虫は断然マシです。夏なら蛾も、ムカデもゲジゲジも蜘蛛も蝿も蚊もカナブンも入ってきますよ。場合によってはカブトムシやクワガタムシも。

根っからの都会育ちの人で虫が苦手な人はとても多いですよね。見てるとぎゃ―ぎゃ―この世の終わりのように騒ぐ人もいます。彼らにとってかなりのストレスになるらしいです。

よく「どんな人も田舎で暮らしさえすれば、ストレスも溜まらず、心の癒しになる」と頭から決め付ける論調をみかけますが、「ほんとかよ~?」と。畑に出ればミミズもナメクジもイモムシも毛虫も蜂もヘビもトカゲも山ほどいるんだよ。かえってストレス溜まる人は多いんじゃないの?ちゅうか、そっちの人のほうが多いような気がするけれど。

農薬漬けでコントロールされて虫も住めないゴルフ場みたいな場所のことを言ってるのなら納得。

2006年7月23日 (日)

ペット用蚊取り線香

Nec_0006_16 わずか数十年前まで、蚊は人間に世にも恐ろしい病原体を媒介する虫として忌み嫌われておりました(今も忌み嫌われておりますが)。

日本脳炎とマラリヤです。

「日本脳炎」ですよ!脳が高熱で溶解するんですよ!恐ろしい!こんな恐ろしい病気で亡くなる人が、ほんのこの間まで日本にはいたのです。実際、小学生の頃夏になる前には、痛い痛い日本脳炎の予防接種を受けた覚えがあります。新聞にも「どこそこで日本脳炎で亡くなった人が何人」という記事が載っていたような・・・・・。これはコガタアカイエカが媒介するんだったな。

マラリヤも、第二次世界大戦の南方戦線で「敵の兵士にやられるより栄養失調とマラリヤで死ぬ兵士が多かった」と名指しされる恐ろしい病気です。毎晩のように高熱がでるんだってな。歯がガチガチ鳴るほど寒くて寒くて震えて震えて耐えがたい関節痛とともに高熱の発作が来る。コエエよおおおお。これはハマダラカが媒介する病気。

結核やなんかと同様、この国ではいつの間にか「根絶されたもの」とされる感染症。でも最近ちらほら聞くのが「薬に耐性を持つ日本脳炎やマラリヤ」の話。ときあたかも温暖化による海面上昇と気温上昇が推測される21世紀。今まで乾いていた平野も、蚊の発生に絶好の沼沢地になる可能性が高いのです。しかも、ほとんどの医者どんはこの種の感染症を経験してない世代になってるときた。

うううううむ。

とりあえず蚊取り線香を焚いとこう。

犬にはフィラリヤ、ヤギには腰麻痺を運んでくる憎ッくき虫、それが蚊。これはヤギ様用の蚊取り線香です。お値段の割に霊験あらかた。ありがたや、ありがたや。

2006年7月18日 (火)

アリマキ

Nec_0031_17 オーマイガッ!!

ピーマンにぞぞぞぞとアリマキの大群が!許せん!

その場で即座に手で潰し、払い落として足で踏み潰しました。南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏・・・・・

かわいそうにピーマンはちょっとしおれています。回復してくれよ~~。

アリマキには牛乳を噴霧器で撒くといい(窒息して落ちる)そうですがが、めんどくさかったのでその場で潰しました。もう少し数が増えたら考えなければなりません。

ピーマン専門の農家さんが、農薬撒きたくなる気持ちもわかります。

うちみたいに手でアリマキがとれる本数だったらいいけど・・・・・

2006年6月28日 (水)

蜘蛛の子を散らす

Nec_0028_17 家の中を大きな雌のアシダカグモが卵嚢を抱いてうろうろしておりました。うちにいる間にすっかりクモ好きとなってしまった甥っ子が無謀にも彼女を追いかけました。

・・・・・・・まあ、予想通りと申しましょうか、彼女は卵嚢を置いて逃げていきました。さらに悪い予感はあたり、破裂寸前だった卵嚢は破れ何百匹ものアシダカグモの子蜘蛛がばー―っと飛び出してきました。

文字通り「蜘蛛の子を散らす」です。

一瞬頭から血が引いて、貧血状態になりました。

だからこの写真は、少し後の写真なのです。