わたくし鹿児島弁で言うところの「サンカゴロ、フユゴロ」(寒がり)でございまして、冬の寒さ冷たさが大の苦手でございます。冷え性でいまだに手足にしもやけできたりしますし。
忘れもしない小学低学年の頃、九州で唯一天然氷が張るという白紫池にスケートに連れて行かれ、あまりの寒さ冷たさにお恥ずかしくもみっともなくも10分もしないうちに泣き喚き始め、あきれ果てた親にそのまま連れ帰られた覚えがあります。それ以来「スキー、スケート、スノーボード」などという冬物のスポーツとはまったく無縁に生きております。「冬山登山」などもってのほか。「わたくしとは違う人類がなす行為である」と結論付け雪を被った山など遠くからでも見るのも嫌です。であるからして自らの住まいとしては鹿児島が北限である、と思い定めております。
そんな、わたくしにとって、今年の正月の寒気団は辛く悲しい気候でしたが、うって変わって三賀日以降「3月中旬以降の陽気」と気象台が告げるようなぽかぽか天気が続き、これ以上の幸せはございません。夜8時を過ぎても13℃。いいなあ。
春生まれなので、春の気候が大好きです。ちょっと早い春の陽気だけれど、思う存分布団は干したし、あちこちの部屋の窓を開け放して空気を入れ替えたし、今日は言うことなかったな。まだまだ1月、2月と、シベリアから寒気が降りてくる事でありましょうが、この陽気があったので大丈夫。耐えられる。
今週末ぐらいまではこの暖かさが続くらしいので、ありがたいことよのう。ああ~~幸せ~~!
年の初めから強烈な冬型の天気だった鹿児島ですが、どうやら次第に冷え込みも緩んできそうです。ホッ。
しかし、まだまだ一月の初め、これから大寒の二月も来るというのに・・・・・・。気を引き締めてかからねばなりません。わたくしも寒さが苦手ですが、ヤギがまた寒さが苦手なのです。
今夜もヤギ小屋にできうる限りの防寒を施してきましたが、それでも気になり何度も見に行かずにはおれません。
悲しいことにトカラヤギのクロさんが年と寒さで亡くなってしまったので、他のヤギさんたちも心配でしょうがないのです。動物たちには盆も正月も関係がないので、他は寝正月を決め込んでもこれだけはちゃんとしておかなくちゃ。
明日からはまたかなり暖かくなるようなのでちょっと安心。
自分で使うのではありません。今朝、雛のお母さん雌鳥が、何者かに襲われて木戸口でむごたらしい遺体で発見されました。これでみなしごになった雛を暖めるのです。
それにしても、今朝の5時半、一瞬の出来事でした。「やけにモモ(紀州犬雑種・7歳・女の子)が吼えるな」と思ったらそのときだったのです。あのとき判断を早くしてモモを放して追いかけさせていたら・・・・・、と悔やまれてなりません。
今は冬場で野生動物もエサがなくて苦しい時期、きっと必死なのでしょう。それにしてもあの雌鳥はうまかったことだろうよ!よく卵を産んで抱いてくれる子だったのに!!くやしいよう!!
まだ冬はとばくちだけれど、早く春が来ないかな。とてもとても待ち遠しいのです。
秋になると庭で畑で街路で、そこかしこに匂う中国原産のあの香り。本場中国では桂花陳酒の香りつけをしたり、お姫様の枕に入れたりするというあの花が咲いたのです。自己主張強いですね~~。
なにはともあれ「嗅覚は人間が思っている以上に潜在意識に影響を及ぼす」とはよく言われますし、そのとおりだと思います。この時期金木犀の花の香りを嗅ぐことは、わたくしの中のスイッチを入れるみたいで、夏の疲れでぐうたらしていた体(まだぐうたらしていたのかよ)「もう今年も先が見えたぞ~。そろそろスパートかけろよー」と促してくれるようです。
この花が咲くときは、気温が下がってだいぶ過ごしやすくなっています。動いても疲れなくなってきました。実りと種付けのいい季節がやってきたのです。
オフコースに「秋の気配」という曲がありました。「港が見下ろせる小高い公園♪」でおなごに別れを告げる男の心情を歌った歌でありました。
「あーーーー嘘でもいいから、微笑むふりをして♪」などと振る女に対して要求する残酷な歌です。
小田和正の甲高く柔らかい声と歌詞の内容がミスマッチ。優しそうでいてよく聞くととんでもない冷たいことを言っている、と思うのですが・・・・・・いまだファンが多いので止めときます。
うちの「秋の気配」はドリアン(アメリカンショートヘアーのハーフ・15歳・じじい)によって知らされます。少し肌寒くなると「布団の中に入れろ~。肩枕しろ~。」と要求しだすのです。あんなに夏場は冷たかったくせに。
こっちが寝ているうちに黙って潜り込んでくれりゃいいものを、どこの王様のつもりなのか必ず布団を持ち上げてやらないと気が済まないのです。しかも「持ち上げろ」とこっちの顔やうなじに前足をあてて爪を出して合図するのです。いい気分で寝てるときにだよ。まったく持って迷惑千万!
もっとも猫が肩口に寝てくれるととても暖かいので、寝てくれること自体は大歓迎なのですが。あの爪を出す癖だけはなんとかならんか。誰も教えていないのにドリアンは子猫のときからそうでした。じじいになってもそうなので、もう治らないでしょう。
数日前まで蜩が鳴いていた明け方なのに、聞こえるのは秋虫の声ばかり。なんとまあ、季節の移り変わりの速いことよ!
鈴虫、蟋蟀、キリギリス・・・・・
そういえば我が家の猫が、ゆうべ緑色の虫らしきものをくわえてましたよ。ありゃその手の虫だったに違いない。うちの草むらから捕らえてきたのでしょう。だから~。わざわざ見せにこんでいいっちゅうの。
鈴虫も蟋蟀もかなりのマニアがいて、卵のときから育てて鳴き声を競うという催しがあるらしいです。風流だなあ。虫籠とかも昔から凝ったものがあるし、この世界奥が深そう・・・・・。
そういえば中国文学とか中国映画とかでも「蟋蟀合わせ」はよくテーマになってたように記憶します。市井の隠居の爺さんたちが茶館に自慢の籠入り蟋蟀を持ち寄って競い合うの。優雅だよなあ。実際の生活は優雅でもなんでもないのだろうけれど、「『秋虫の声』を手元においている」ことが美しさと余裕を感じさせるのです。
それほど、秋虫の声はすばらしい・・・・・・・。
重陽の節句を過ぎたら、いきなり乾いてすごしやすい日和になってきました。
あの暑さがうそのようです。いや、相変わらず最高気温は30℃を超えているんだけれど、湿度が違う。肌持ちがいいぞ。
というわけで今朝は、久々にカセットボンベエンジンの愛用草刈機を持ち出して、草刈に励みました。
炎天下で草刈機を回すのは勘弁なんですもの。この涼しさを待っておったのですよ。
天気はいいし、乾いているし、情けなくも夏の間に伸び放題になっていたオヒシバやメヒシバそのほかのイネ科雑草が、刈られる端から草の乾くいい匂いを立てて、地面から立ち上ります。気持ちいいなあ。
秋の彼岸も春の彼岸も、種や苗の植え時で、この時期に植えなくちゃならない種は多いんだけれど、人間にとっても野外で過ごしやすい季節なのは天の恵み。
夏の盛りにはあれほど重かった体が、うそのようにスムーズに動きます。
幸福だなあ。
「観測史上最多の降水量」とか「観測史上最高温度」とか「観測史上最長連続猛暑日」とか、そんなんばっかだった今年の夏も、もう終わりがけなの?ほんとに?
朝晩はかなり涼しく過ごしやすくなってきましたが、日中の最高気温は33℃とか34℃とかだし。日格差が激しすぎて風邪をひきそうです。人間の体には過酷な気候がまだまだ続きそうですが、みなさまいかがお過ごしですか?
わたくしはといえば、植物にとっては生育条件ばっちしの暑さにめげてサボっている間に、それはそれは見事なまでに藪になってしまった畑を見回って、深く深く溜息をついているところです。はああああ・・・・・・・・・・
藪になってないのは、ヤギと鶏が入っているところだけ。そこと、他のところはまるで国境線を引いたかのごとく、くっきりと様子が違います。
ヤギと鶏飼っててよかった!!さもないと畑全体が今頃ジャングルだったことでしょう。「生き物が食べる力」というのはものすごいものがあります。たぶん土地もウンコで肥えているはず。ありがたいことです。
秋の彼岸までに植えなくちゃ、な、種が山ほどあります。それまでにこの畑をちゃんと整理して耕して元肥をいれなくちゃ。ぐうたらの性根に鞭打って、ぼちぼち気合を入れねば。
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